デージーは、冬から春にかけて長く花を咲かせる植物で、ガーデニングの初心者でも簡単に育てることができます。元々は多年草ですが、日本では夏の高温多湿の環境に耐えられないことから一年草として育てます。今回は、種や苗の植え付けなど、デージーの育て方やポイントをまとめました。
デージー(ヒナギク)の育て方とポイントは?
デージーは日当たりがよく風通しのいい環境を好みます。特に苗の時期にしっかりと日に当てることが大切です。また、多湿は嫌いますが乾燥にもあまり強くないため、水切れを起こさないよう注意してください。土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりをしましょう。
デージー(ヒナギク)の育て方!鉢植えや地植えでの種まきの時期と方法は?
種まきの時期は品種によっても異なりますが、8月下旬~11月初頭に行うのが適しています。冬までに苗を大きく育てると、冬越しがしやすくなります。まずはピートバンや種まき用の用土を用意し、セルトレーや平鉢に入れます。そこへ、重ならないように種をばらまき、覆土せずに霧吹きで水やりをします。
その後は容器を日陰に移し、土が乾かないように管理していきましょう。1週間以内に発芽し、本葉が2~4枚ほどになったら、鉢や庭など好みの場所に植え替えましょう。
デージーの育て方!鉢植えや地植えの時期と方法は?
デージーは種と苗のどちらからでも育てることができます。種からの育生もそれほど手間ではありませんが、自信のない方は苗から育てるのがおすすめです。
デージーの苗は、鉢植えと地植えで育てることができます。9月下旬~11月上旬が植え付けの適期です。水はけがよく、保水性のある用土に植えれば、土質に左右されずよく育つことから、赤玉土5:腐葉土4に有機質の堆肥1を混ぜ込んだ用土か、市販の草花用培養土を準備してください。
そして、株の生長を見越して、鉢植えなら4~5号鉢に1~2株、庭植えなら株間を20cmほど空けて浅植えにしましょう。特に地植えの場合は、日当たりがよく、風通しのいい場所を選んで植え付けると、元気に育てってくれますよ。また、耐寒性はありますが、冬の間は霜よけをしておくと安心です。
デージーにおすすめの寄せ植えは?
デージーは、小柄でかわいらしい花姿をしていることから、花壇や鉢の主役にも脇役にもなれる便利な花です。背丈の低い品種を花壇の手前に植えると、他の花を引き立たせることができますよ。
また、花色も白だけでなく、ピンクや赤もあることから、デージーの違う種類を一緒に植えるのが、最も簡単な寄せ植えの方法です。他の花と寄せ植えにするなら、パンジーやビオラなど草丈と開花時期が似ている花を合わせるのがおすすめです。
デージーの水やりと肥料の時期と施し方
肥料
デージーは、肥料を好む植物です。そのため、元肥として緩効性肥料を与えた後は、液体肥料を週に1度与えてください。ただし、窒素分の多い肥料は葉の育生には効果的ですが、花つきが悪くなってしまうので避けるようにしてください。
水やり
デージーは乾燥に弱く、水切れをするとすぐに葉がしおれてしまいます。地植えの場合は、よほど乾燥していなければ、水やりはしなくてかまいません。鉢植えの場合は、水切れを起こしやすいので、土の表面が乾いたらたっぷりと水をやります。特に開花期はよく水を吸うので、春と秋は毎日1回、冬でも天気がよければ3~4日に1回の頻度で水やりをするといいですよ。
デージーの花の剪定方法と時期は?
デージーは2月以降の開花期に入ると、花を次々と咲かせます。終わった花をそのままにしておくと、水に濡れた部分が腐り、病気の原因になってしまいます。
そのため、うなだれて枯れていたり、黒ずんで傷んでいたりする花は、茎の元から早めに切り取ってしまいましょう。こまめに剪定することで、次の花がつきやすくなり、花数も増えて長期間楽しむことができますよ。
デージーの育て方で気をつけたい病気や害虫は?
菌核病
菌核病とは、土中にいるカビの一種で、株元に寄生することで水分の吸収を妨げ、植物を枯らしてしまいます。発生してしまった場合は、被害の拡大を防ぐために株は抜いて処分し、土を消毒してその場所ではしばらく植物を育てないようにしましょう。殺菌剤をあらかじめ散布することで予防ができます。
アブラムシ
アブラムシは気温が上がり始める春先に発生しやすくなる害虫です。新芽やつぼみについて吸汁し、植物を枯らしてしまいます。見つけ次第オルトランなどの殺虫剤で早め駆除してください。特に風通しの悪い場所で発生しやすいので、植え付ける環境には注意するようにしましょう。
デージーの育て方を楽しもう
デージーは、ポンポンのように丸くかわいらしい花を咲かせる「ポンポンデージー」や、マーガレットのような形の白花を咲かせる「イングリッシュデージー」など色や種類が豊富な植物です。
丈夫で、長く花を楽しませてくれるデージーは、初心者からベテランまで幅広く人気がありますよ。自分好みの色や姿をしたデージーを愛情込めて育て、冬~春の庭や鉢を彩ってくださいね。
更新日: 2020年09月16日
初回公開日: 2015年07月10日