小さくてかわいい花を咲かせるデイジーは、ヒナギク属の多年草です。また、イタリアの国花でもあり、ヨーロッパ各地で人気の花でもあります。デイジーはヒナギクとも呼ばれ、漢字で書くと「雛菊」というかわいらしい名前に。今回は、そんなデイジーの花言葉、色・種類、開花時期や見頃の季節をご紹介します。
デイジー(ヒナギク)の花言葉!意味は?
『美人』『希望』『純潔』『平和』『控えめな美しさ』
● 色別の花言葉
赤:無意識
白:無邪気
デイジーの花言葉は、前向きで明るい印象のものが多いですね。中でも「美人」という花言葉は、属名「Bellis(ベリス)」の由来になっている「bellus(ベリエス)」というラテン語が、美しいを意味するからです。
ヨーロッパではとても人気のある花で、純真無垢の象徴とされていることから、「純潔」という花言葉をもつようになりました。また、「希望」という花言葉は、陽の光を浴びると花が咲く性質に由来しています。
デイジー(ヒナギク)の学名・原産国・英語
- 学名
- Bellis perennis
- 科・属名
- キク科ヒナギク属
- 英名
- Daisy
- 原産地
- ヨーロッパ地中海沿岸
- 開花期
- 2~5月
- 花の色
- 赤、桃、白
- 別名
- 雛菊(ヒナギク)
延命菊(エンメイギク)
長命菊(チョウメイギク)
ベリス
デージー
デイジー(ヒナギク)はどんな花を咲かせる?
デイジーは、陽の光を受けると花を開き、曇の日や夜は閉じてしまいます。この性質と、太陽を思わせる花型が合わさって、陽の目を意味する「Day’s eye」が英名の語源となっています。
日本には明治時代に渡ってきており、北海道などの涼しい地域を中心に育てられています。かわいらしい菊の仲間であることから「雛菊(ヒナギク)」、長い間花が咲き続ける様子から「延命菊(エンメイギク)」「長命菊(チョウメイギク)」という和名で親しまれています。
デイジー(ヒナギク)の花が咲く時期と見頃の季節は?
デイジーは、秋に種を植えると、2~5月に次々と花を咲かせます。開花期がとても長いので、育てられる花が少ない秋~冬の花壇に彩りを加えてくれますよ。
花色や花形もバリエーションがあるので、いくつかの種類を合わせて、寄せ植えにするのもすてきですね。
デイジー(ヒナギク)の種類は?
デイジーの原種は一重の花でしたが、16世紀頃から現在の主流となる八重咲き品種が生み出されました。花びらの形によって「リグローサ系」と「フィストゥローサ系」の2種類に大別することができます。また、花の大きさも7~8cmの「大輪」、4~5cmの「中輪」、2~3cmの「小輪」にわかれています。以下に、代表的な品種をいくつかご紹介します。
リグローサ系
リグローサ系は、舌状花と言われる平べったい花びらをつける品種が多いです。品種によって花の大きさや咲く時期、耐寒性などに違いがあります。
● シベリウス
花茎8cm以上の巨大輪品種で、花が咲いていくに従って小さくなっていくという特徴をもっています。
フィストゥローサ種
多くの品種が、筒状の花びらをつける種類です。
● ポンポネット
ストロー状の花びらをした花を咲かせます。花をたくさん咲かせることから、小輪品種の中で最も多く出回っています。
● エトナ
花の中心に花びらがなく、周辺に筒状の花びらをつけた中輪品種です。3度以下では葉先が傷んでしまいますが、適度な寒さに触れることで花色がよくなるという特徴があります。
デイジー(ヒナギク)は育てやすい花
「かわいらしい」という言葉が似合うデイジーは、元々多年草ですが、梅雨の高温多湿な環境を生き抜くことが難しく、日本では一年草として扱われます。ただ、植え付けてから花をつけるまでは、適度な水やりと日当たりのいい環境を用意しておけば、初心者でも簡単に育てることができますよ。
これからガーデニングをしたいという方や、春の庭に咲かせる花を迷っている方は、デイジーを植えるのがおすすめです。
更新日: 2021年03月10日
初回公開日: 2015年07月10日