アネモネは、冬から春の期間に花をつけ、庭やベランダを華やかにしてくれる花です。いざ育てたいと思ったとき初めての方は、球根の植え方などわからないことが多いですよね。今回は、アネモネの育て方について、種まきや球根の植え方や時期、水やり、肥料をあげる際のポイントや注意点などをまとめました。
アネモネの育て方!球根の植え方や種まきの方法、時期は?
アネモネは球根、苗、種から育てる方法がありますが、球根から育てるのが一般的です。球根は10~11月以降に植え、種まきは9~10月に行います。用土は、アルカリ性を中和するために約1~2週間前から準備しておきましょう。
アネモネの球根植え
- 10~11月頃、6号の鉢に3~4個くらいの球根を用意する。
- 発根率を高める前処理として、軽く湿らせた土やタオルの上に球根をおく。
- しぼんでいた球根が水でふっくらしたら植え付けの適期。
- 尖っている方を下向きにして、球根+3cmの深さで植える(地植えの場合は球根同士を横15cm間隔にする)。
- 土に水やりをして、土が乾燥するまでの数日間は水やりを控える。
アネモネの育て方!土作り、水やり、肥料の与え方は?
土作り
アネモネの球根や種は、「水はけ+保水性」が高く、弱アルカリ性の土を好みます。酸性を嫌うので、肥料を土に混ぜて1〜2週間寝かせ、さらに有機石灰をまぜて、1週間ほど寝かせておきます。土は、赤玉土(小~中粒)5:腐葉土3:ピートモス2ほどの割合がおすすめです。
水やり
乾燥よりも水のあげ過ぎに注意してください。休眠中は成長がとまるので、冬の期間の水やりは必要ありません。夏の期間は土の表面が乾いた状態になってから、水やりを行います。
肥料
植え付けのときに、緩効性の化成肥料を混ぜておきます。土に元肥を含ませていない場合、液体肥料を与えます。水やりの代わりにもなるので薄めた液体肥料を2~4週に1回与えます。開花後から再度植え付けを行うまでは、肥料を与える必要はありません。
アネモネの育て方!球根の掘り上げが育て方のコツ
アネモネは、開花後に球根を掘り上げすることで、翌年も花を咲かせやすくなります。球根の堀上げで大切なことは、完全に枯れる前に行うことです。掘り上げの目安は5~6月頃です。
ただし、掘上げを行わず、花茎を切ってそのまま土の中で保存することもできますが、根が腐り枯れやすくなります。
アネモネの球根の掘り上げ方
- アネモネの花が1/3ほど残っている状態で、球根に2~3cm茎がついた部分で切り落とす。
- 日陰で吊したり、新聞紙でくるんだりして球根の水分を飛ばす。
- みかんネットのような通気性がよく湿気のこもらない袋に入れて保存する。
アネモネの育て方で注意したい病害虫は?
せっかく育ててきたアネモネが病気になるのは、避けたいですよね。アネモネは土の中の菌が原因の「白絹病」という病気と、「センチュウ」という虫に侵されることがあります。
日光を当てて土壌を消毒するか、センチュウを減らしてくれるマリーゴールド(植物)を一緒に植えると効果的です。
アネモネの育て方!ポイントや注意点は?
アネモネを育てる上で大切なことは「水やり」と「気温」です。植え付けの前処理をしっかり行い、ゆっくり吸水させることで球根が育ちやすくなります。
また、アネモネは5~10度で最も成長し、10~15度でゆっくり成長する花です。つまり開花させるまでは外の寒い気温で育て、開花直前から花が枯れるまでは、10~15度を目安に室内で育てることで、長い間アネモネを楽しむことができますよ。
アネモネの育て方を楽しもう
アネモネは一つの茎から大きくてかわいい花を咲かせてくれます。アネモネを冬の期間に育てて、開花することで春の訪れを感じてみてはいかがでしょうか?
更新日: 2021年03月31日
初回公開日: 2015年05月21日