クッカバラは、デコボコの幹と深い切れ込みが入る葉っぱがエキゾチックな雰囲気を漂わせる観葉植物です。名前はご存知ではなくても、目にした事はある方が多いのではないでしょうか。
今回は、そんなクッカバラの花言葉と、株分けや植え替えの時期と方法といった育て方についてご紹介します。
クッカバラの花言葉や風水効果は?
『壮大な心』『壮大な美』
観葉植物にも花言葉の付いているものがあります。クッカバラは、その雄大な姿に由来して「壮大な心」「壮大な美」という花言葉が生まれました。
また、クッカバラの下を向いている葉っぱには、心を落ち着かせる「陰」の気が宿っていると風水では考えられています。寝室に置くとゆっくり眠れるようになり、ダイニングに置けば家族と穏やかな時間が過ごせるようになるかもしれませんよ。
クッカバラとはどんな観葉植物?
- 学名
- Philodendron kookaburra
- 科・属名
- サトイモ科・フィロデンドロン属
- 英名
- Kookaburra
- 原産地
- ブラジル
- 開花期
- –
- 花の色
- –
- 別名
- ワライカワセミ
オージー
クッカバラは、サトイモ科・フィロデンドロン属に分類される観葉植物です。ブラジルを原産で、暑く乾燥した環境でよく育ちます。
芋のようにゴツゴツと太い幹と、先端から15〜20本もの葉っぱを生やす姿が熱帯の植物らしいエキゾチックな雰囲気。それぞれ葉っぱは肉厚で、左右に深い切れ込みがたくさん入ります。この葉の姿が由来となって、ワライカワセミという和名がつけられました。
幹が伸びるにしたがって葉っぱが落ちていきます。落ちた跡に残る独特の模様が増えていく様子を観察するのも、長く育てる楽しみの1つです。
クッカバラの育て方は?まずは置き場所を知ろう
観葉植物はすでに鉢に植えられていることが多く、お家に持ち帰ったらすぐに育てはじめられます。そこでまず最初に気になるのは置き場所です。クッカバラは、午前中だけ日が差す明るくあたたかいところが置き場所に適しています。
ブラジルが原産なので、暑さや乾燥に強い反面、5度以上の寒さにあたると枯れてしまいます。日光が少ないと弱々しい株に育ちますし、強い日差しは葉っぱを焼く原因となります。レースのカーテン越しの窓辺なら、すくすく育ってくれますよ。
クッカバラの水やりや肥料を与えるタイミングは?
水やり
クッカバラは、春〜秋によく生長し、冬は休眠します。この生長サイクルに合わせて水やりの頻度を調節することが大切です。
春〜秋は、土の表面が乾いたら鉢の底から流れ出るくらいたっぷりと水を与えます。よく水を吸うので、1〜2日に1回くらい水やりをするのが目安です。ただ、土が乾く前に水やりをすると、根が腐って枯れてしまうので注意してください。葉っぱの乾燥が気になるなら、葉の表面や株の周りに霧吹きで水をふきかけてあげるとよいですよ。
冬は、生長が穏やかになるのであまり水を吸わなくなります。そのため、土の表面が乾いて数日たってから水やりをしましょう。乾燥した環境を作り出すことで栄養が温存され、冬の寒さに強くなりますよ。
肥料
植えられている土に肥料が施されていることが多いので、クッカバラに追加の肥料は特に必要ありません。春〜夏の間に元気がないようであれば、液体肥料を水やりが悪い与えるくらいで十分です。ただし、冬に肥料を与えると、根っこが成分を吸収できずに枯れてしまうことがあるので注意してください。
クッカバラの育て方で注意する病害虫は?
クッカバラの栽培中に気をつけるのは、根腐れとハダニです。
根腐れは、土が常に湿っていることで引き起こされます。放っておくと根から株全体へと腐敗がすすみ、回復することはありません。子株があれば株分けをし、親株は処分してください。
ハダニは、葉っぱの裏について栄養を吸い取る害虫です。乾燥すると発生しやすいので、定期的に葉っぱに水を吹きかけると予防になります。見つけたときは殺虫剤で駆除してください。
クッカバラの植え替えの時期と方法は?
クッカバラは生育旺盛で、1〜2年に植え替えをしてあげないと鉢は窮屈になってしまいます。3〜5月か9〜10月の間、鉢の底をのぞいて根が飛び出しているようなら、植え替えのサインです。
まずは、ホームセンターなどで、クッカバラより一回り大きな鉢と観葉植物用培養土、鉢底石、鉢底根とを準備します。そして、以下の手順で植え替えていきましょう。
- 鉢の底穴に鉢底ネットをかぶせる
- 鉢の底面に鉢底石を敷き詰める
- 鉢の1/3ほど土を入れる
- クッカバラの株を土から抜き出す
- 根に付いた土を手でやさしくほぐしながら落とす
- 鉢の中心に株を置く
- 鉢の縁から下2〜3cmのところまで土を入れる
- 土の表面を割り箸などの棒でつつき、根と土をなじませる
- 土が目減りしたなら足す
- たっぷりと水やりをして、元あった場所に置く
クッカバラの株分けでの増やし方は?
クッカバラを長く育てていると、子株と呼ばれる新しい幹が生えてきます。これをもとの株から分ける株分けを行うと、子株を別の株として育てることができます。
やり方も簡単なので、クッカバラが気に入ったならぜひチャレンジしてみてください。あたたかい場所であればいつ行ってもかまいませんが、5〜6月だと失敗がすくなくすみますよ。
- 清潔なナイフやハサミで親株から子株を切り離す
- 切り口を乾かす
- 湿り気がなくなったら子株を植え替えと同じ手順で土に植える
- 明るい日陰に置き、親株と同じように管理する
クッカバラの育て方のポイントは日光と気温
クッカバラは、エキゾチックな空間を演出してくれる観葉植物です。ボタニカルブームの影響から、最近では100均など私たちの身近なところで見かける機会も増えてきました。
気に入って購入したら、日当たりがよく、あたたかい場所で育てていきましょう。環境さえ整っていれば、子株を増やしながらのびのびと生長してくれますよ。
更新日: 2021年12月15日
初回公開日: 2021年09月27日