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クリスマスローズの育て方|苗の植え方、増やし方は?毎年花を咲かせるコツは?

草木が枯れ落ちる寒い時期に、ピンクや白の花が彩りを添えてくれるクリスマスローズ。別名「冬の女王」とも呼ばれているように、冬の寒い時期に美しい花を咲かせるお花です。今回は、そんなクリスマスローズの育て方について、種まきや肥料の与え方、鉢植えや地植えの方法などをご紹介します。

クリスマスローズとはどんな花?

クリスマスローズ

ヨーロッパ原産のキンポウゲ科の多年草で、クリスマスの時期に花を咲かせることからこの名で呼ばれています。本来はヘレボルス・ニゲルという純白の花をつける小型の種類につけられた愛称ですが、日本ではヘレボルス属のほかの種類もすべてクリスマスローズと呼んでいます。

特に最近ではガーデンハイブリッドと呼ばれる交配種が発達し、さまざまな色合いや花型が登場して人気の中心となっています。寒さには非常に強いですが、高温多湿の夏の暑さは苦手とします。

種類・品種

クリスマスローズとして流通しているものの大半は、種から育てられた実生苗で、一株ごとに違う花を咲かせるため品種名はありません。最近では生産者が独自のシリーズ名をつけている場合もありますが、すべて同じ花が咲くわけではありません。

もし気に入った花を見つけたら、その株は二度と手に入らない唯一無二の株なので迷わず入手しましょう。

しかし、最近では組織培養で増やされたメリクロン苗も出回ってきました。これは優れた株を選抜して無菌的に増殖したもので、すべて同じ性質で同じ花を咲かせます。ラベルには大きく「メリクロン苗」の表示があるので確認して購入すれば安心です。

「メリクロン苗」の表示がないものはカラー写真付きのラベルがあっても、ラベル通りの花は咲かないので注意が必要です。


クリスマスローズの苗の選び方

クリスマスローズ 苗

クリスマスローズの苗は10月頃から3月にかけて出回りますが、すぐに花を楽しみたい方や花にこだわりたい方は12月から2月に出回る花付き株を選びましょう。メリクロン以外のものは一株ごとに花が違うのでじっくりと見て好みのものを選びましょう。

苗の場合はメリクロン苗でも実生苗でも、3~3.5号のポット苗なら大抵の場合翌年には花をつけてくれますが、このとき小さな葉がたくさんあるものは避け、少ない枚数でも大きな葉のあるものを選ぶのがポイントです。開花株でも苗でも入手したら、早めに植え替えておきましょう。

クリスマスローズを育てる鉢の選び方

鉢は入手した株の根鉢より一回りから二回り大きな鉢を使います。材質は駄温鉢か最近流行のプラスチックのスリット鉢がおすすめです。

次に、クリスマスローズの育て方を、「鉢植え」と「地植え」で分けてご説明していきます。

クリスマスローズの育て方(鉢植えの場合)

クリスマスローズ 花

置き場所

冬から春にかけてはなるべく日当たりの良いところに置きます。ただし、暑くなってきたら風通しの良い日陰から半日蔭(木漏れ日程度)に移動しましょう。特に夏の西日は避けるようにします。

用土

用土は水はけと通気性の良いアルカリ気味のものが好みなので、赤玉土、鹿沼土、草花用培養土を等量で混合し、そこに有機石灰を少し加えたもの等が良いでしょう。植え込み前には必ず水を加え少し湿らせて使います。土を握って壊れやすいオニギリができる程度の湿り具合が最適です。

水やり

植え替えた後は一度たっぷりと水を与え、その後は土の表面が乾いてから水を与えるようにします。割合に乾燥に強く、逆に湿り過ぎは嫌うのでやり過ぎに注意しましょう。

肥料

肥料は2~3月と10月にリン酸分の多い肥料を置き肥しますが、5月から9月にかけて肥料分が残らないよう注意します。

植え替え

クリスマスローズは生育が盛んですぐに根がいっぱいになるため、1~2年で植え替えを行います。植え替え時期は10月がベストです。大きくなり過ぎた株は、このときに「株分け」しておきましょう。

株分け

マイナスドライバーなどで外側から根を崩し、ある程度ほぐしたところで、株元から大きく2~3株に切り分けます。細かくしてしまうと株が弱るので、3芽ほどつけて大きく切り分けるのがポイントです。植えつけたあとに殺菌剤で潅注しておくと、病気の予防になり活着が早くなります。


クリスマスローズの育て方(地植えの場合)

寒さには強い多年草なので、夏の日差しが避けられる水はけの良い所であれば地植えも可能です。

落葉樹の下などが理想的ですが、家や垣根などの東側で朝日の当たる所なら大丈夫です。植え付け時期はやはり10月がベストです。植え付け直後にたっぷりと水を与えたあとは、基本的には水やり不要です。

鉢植えのときと違い、根詰まりしないので、3年ほどは植え放しであっても問題ありません。

クリスマスローズの手入れ(花がら摘み・剪定)

クリスマスローズ

花が終わって花弁(実際には苞)が色あせしてきたら、あとから咲いてくる花に養分を回すために早めに摘み取りましょう。すべての花が終わったら、花茎をつけ根から切り取ります。花がまだ元気でも3月いっぱいには花茎は切り取ってしまいましょう。

3月中には株元から元気な新芽が伸び出し新しい葉が展開しますが、この葉は株を育てる大事な葉なので、次の冬まで剪定しないようにします。

12月頃になるとこの葉が倒れてくるので、つけ根から切り取ってやると花芽が上がりやすくなり、管理が楽になります。

赤塚植物園 倉林さん
【確実に花を咲かせる裏ワザ】
3月中には花茎の付け根や株元から新芽がたくさん伸び出しますが、芽が多すぎると貧弱な芽ばかりになり、花つきが悪くなる場合があります。購入したばかりの株なら多くても3本だけ残し、余分な新芽を摘み取ってしまうと確実に翌年も咲いてくれます。

クリスマスローズの増やし方(種まき)

クリスマスローズ 栽培 種まき 鉢植え

クリスマスローズは種まきから開花まで3~4年ほどかかりますが、種が大きいので種まき自体は比較的簡単です。同じ親からでも咲いてくる花は色々で、世界で一つだけの花がつくれるので、ぜひやってみてください。

同時に花が咲いている株があれば、自然と種はできます。ただし交配する場合は、開きだした直後の花粉を出していない花を選び、突き出しているメシベの先に、ほかの開花数日後の花の花粉をつけてやります。

クリスマスローズの種が熟すのは4月下旬頃ですが、莢がはじける前に出汁パックをかぶせておくと、種が確実に採種できますよ。

種が取れたあと、放置しておくと発芽しにくくなるため、すぐに蒔く「取り蒔き」がおすすめです。20粒程度なら5号くらいの鉢を使うのが良いでしょう。発芽は翌年の2月頃になるので、それまで管理できるしっかりした鉢を使いましょう。

用土は赤玉土の小粒と草花用培養土を半々にしたものを使います。湿らせた土を鉢の7分目ほど入れ、そこにタネを重ならないように蒔いて押さえ、その上に1㎝ほど覆土をします。水をたっぷりとかけた後は日陰に置き、極端に乾かさないよう管理します。

そのまま暑い夏を越し寒い冬を越し、春が近くなるころにようやく発芽してきます。3月に入ると本葉が出てくるので、そのころに1本ずつ3号ポットに鉢上げし、あとは通常の苗と同様に育てます。

クリスマスローズの育て方で注意する病気・害虫は?

紫色 クリスマスローズ 花

クリスマスローズには虫はあまりつきませんが、新芽の時にアブラムシがつくこともあるので、浸透剤のスプレーで防除します。

クリスマスローズの育て方ポイント

クリスマスローズ

クリスマスローズは寒さには強く、夏の高温多湿が苦手なので、季節により置き場所を変えるのがポイントです。イメージと違い乾燥にも強いので、水はけと通気性の良いアルカリ気味の土を使い、水のやりすぎを避けるようにするのが大切。肥料は秋から春まで与え、夏の間は肥料が残らないようにしましょう。

クリスマスローズの育て方は手間いらずで簡単

クリスマスローズは、5~6年ほど植え替えの必要もなく1つの株を育てることができる多年草です。植え替えがここまで必要ない花も珍しく、水やりと日当たりに注意していれば育て方も簡単。花壇が寂しくなる冬をピンクの花で彩ってくれますよ。冬の花を決めていない方は、ぜひクリスマスローズを育ててみてくださいね。

更新日: 2021年01月26日

初回公開日: 2015年05月25日

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