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【ロックガーデンとは?】庭での作り方は?

ワイルドな雰囲気が人気のロックガーデン。「岩石を組み合わせて自然の荒々しさを再現する」といわれるとむずかしそうですが、趣味で作る庭に決まりごとはありません。気に入った石とかわいらしい小さな植物を集めた手作りの花壇には、自由で楽しいコレクションのような趣があります。

今回は、そんなロックガーデンとは何か、庭での作り方についてご紹介します。

ロックガーデンとは?

ロックガーデンとは、岩石や荒い砂を配置した場所に植物を植え付けて、自然に近い状態で楽しむ庭のことです。広さに応じて大小の石を組み、石と石の間にできた隙間(ポケット)に好きな植物を植え込みます。植物園や公園など面積の広い場所では、岩山や河原を石で組み上げ、高山植物や山草類、多肉植物を栽培するスタイルが多く見られます。

ロックガーデンの庭での作り方は?

1. 場所と植物を選ぶ

ロックガーデンというと、日当たりのよい傾斜地に、高山植物や山野草を植えるイメージがありますが、あまりとらわれる必要はありません。日向、半日陰、日陰とそれぞれに適した植物を植えていけば大丈夫ですよ。鉢植えで元気のなかった植物が、ロックガーデンに植え替えたとたん、生き生きしてくることも珍しくありません。

例えば、高温多湿の苦手なハーブ類は、地中の温度や外気温の影響を受けにくいロックガーデンなら育ちやすくなります。

2. 石を用意する

ロックガーデンに使う石は、園芸店で入手できる軽石、溶岩石、石英岩など何でもかまいません。安く作りたければ、拾ってきた川石や山石、変成岩でもOK。排水性と保水性、通気性に優れた多孔質の溶岩が最適ですが、どんな石でもこれらの性質を備えています。

ポイントは、なるべくゴツゴツした石を用意すること。丸みを帯びていない不揃いの石を使うことで、ロックガーデンらしい自然な雰囲気を演出できます。

3. 石を組み合わせる

水はけをよくするために、地面を深さ30cmくらい掘り上げます。掘った敷地の中央をさらに20cmほどくぼませ、その中に大きめのレンガを敷き詰めましょう。そして、用意した石を好きな場所に配置して、石全体の2/3程度が土に隠れるように、飛び石を設置する感覚で埋め戻していきます。石を組み終わったら、培養土を入れる前にゴロ石を敷きましょう。

ロックガーデンで最も大切な排水性をよくするための基礎作業なので、手を抜かないことが大切です。

4. ポケットを作る

ロックガーデンでは、ポケットが植木鉢の代わりになります。植物のサイズに合わせて複数の石を組み合わせ、植物の「入れもの」を作ります。隙間のないきれいな形にする必要はなく、土が中にとどまる程度の枠のようなもので十分です。

5. 培養土を入れる

ロックガーデンに高山植物や山野草、多肉植物を植える場合、水はけには特に気をつかいましょう。庭土や草花用の培養土をそのまま使うのではなく、軽石や桐生砂などを混ぜて水はけをよくします。

手軽なところだと、川砂7:硬質赤玉土:2腐葉土1の割合で混ぜた土がおすすめです。それぞれの土は細目のふるいにかけて微塵を取り除き、腐葉土はできるだけ細かくしておきます。

6. 植物を植え込む

植物を植え込むときは、ポケットの一つ一つを鉢やプランターに見立てるとイメージしやすくなります。ロックガーデンでは、高いところに乾燥を好む植物、低いところに湿った環境を好む植物、その中間に普通の植物を植え付けます。

鉢植えの延長線上で楽しみたいなら、中間の部分はとても便利です。乾燥気味の環境を好む植物を多く植えたいなら砂を多めに、湿地性の植物を植えたいときは腐葉土やピートモスを多めに混ぜるなど、土の配合を工夫するとよいですよ。

ロックガーデンの作り方!おすすめの植物は?

植物の性質にもよりますが、多肉植物、ハーブ類、コニファーなどの小形針葉樹は高いところ、山野草やシダ類、ほふく性の植物は低いところ、草花や球根植物は中間の部分に植えるのがおすすめです。

最初はミセバヤ、セダムなどの丈夫な宿根草からはじめてみましょう。アジュガ、オキザリスといった小球根は毎年かわいい花を咲かせますし、チューリップやアネモネは原種系の植えっぱなし球根が便利です。また、クッション状に広がるスイートアリッサム、芝桜、セラスチウムは育てやすくて見栄えがします。

ロックガーデンの作り方で注意することは?

土に砂を多く使う場合、植え込む植物の草丈には注意が必要です。ロックガーデンに砂は欠かせませんが、粒子が細かいことで雨や風で移動しやすく、地上部の大きい植物だと根元が不安定になりがちです。

狭い面積に植え込む植物は、草丈1m以下の小さなものを選びましょう。その際、土が石の間に隙間なく入るよう、割り箸などできっちりとつついて固めておくことが大切です。

ロックガーデンをDIYして植物を楽しもう

ロックガーデンを作る時期は、真夏と真冬以外ならいつでもかまいません。それぞれの植物にとって、負担の少ない季節を選んで植え付けましょう。自分でDIYしたロックガーデンなら、好みの植物を自然な雰囲気の中で育てていくことができますよ。最初から完璧なものを作ろうとせず、徐々にカスタマイズしていくと、楽しみが広がりそうですね。

初回公開日: 2016年03月03日