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【希少な緑の桜】 御衣黄桜(ギョイコウザクラ)とは?花言葉や育て方は?

桜は万葉の時代から人々に愛され、数多くの歌に詠まれてきました。春の到来を告げる花でもあり、散りぎわまで美しいことから、多くの人が自分自身の人生と重ね合わせてきた花です。

桜と言えばソメイヨシノを思い浮かべる人も多いと思いますが、今回は、珍しいグリーンの桜「御衣黄桜(ギョイコウザクラ)」をご紹介したいと思います。

御衣黄桜(ギョイコウザクラ)とは?どんな花を咲かせる桜?

ギョイコウザクラ 御衣黄桜

御衣黄桜とは、ソメイヨシノが散った後、4月中旬~下旬頃に咲く桜です。サトザクラの品種の1つで、開花したばかりの花は淡い緑色、徐々に黄色に変化していき、やがて花びらの中心部が赤く染まっていくのが特徴です。

御衣黄桜(ギョイコウザクラ)の学名・原産国・英語名は?

学名
Cerasus lannesiana ‘Gioiko’
科・属名
バラ科・サクラ属
英名
原産地
日本
開花期
4月中旬~下旬
花の色
別名
緑桜(ミドリザクラ)
黄桜(キザクラ)
浅葱桜(アサギザクラ)

御衣黄桜(ギョイコウザクラ)の名前の由来は?

「御衣」とは、貴族の着物のこと意味します。緑色の花びらが、平安時代の貴族の衣服の「萌黄色」(モエギイロ)に近いことが由来です。

御衣黄桜(ギョイコウザクラ)の花言葉!意味や由来は?

『永遠の愛』『優美』『心の平安』『精神美』

控えめで気品のある花のイメージにぴったりの花言葉です。落ち着いたグリーンの花びらは、心の平安や優美など落ち着いた花言葉がよく似合いますよね。

御衣黄桜(ギョイコウザクラ)の開花時期や見頃の時期は?

御衣黄桜の開花期は、4月中旬~下旬頃です。

江戸時代に、京都の仁和寺で栽培されたのが始まりだといわれており、今では沖縄県を除く全国各地でみられるようになりました。仁和寺以外には、京都の平野神社、島根県の三刀屋川河川敷、神奈川県のこどもの国、東京都の多摩森林科学園などで見られますよ。

ピンクの桜以外を楽しみたい方におすすめです。

御衣黄桜(ギョイコウザクラ)の種類や品種

鬱金(ウコン)

淡黄緑色の花弁。八重咲きの大輪です。4月中旬~下旬に開花します。

須磨浦普賢象(スマウラフゲンゾウ)

大輪の八重咲き品種です。花弁は黄緑色をしています。4月下旬頃に開花します。

園里黄桜(ソノサトキザクラ)

黄緑色の花弁。大輪の八重咲きです。4月下旬~5月上旬に開花します。

園里緑龍(ソノサトリョクリュウ)

大輪八重咲き、花は黄緑色です。4月下旬~5月上旬が開花期です。

仁科蔵王(ニシナザオウ)

淡い黄色の花弁の新品種です。大輪の半八重です。4月中旬~下旬に開花します。

御衣黄桜(ギョイコウザクラ)の育て方のポイント

植え付け

御衣黄桜の育て方は、普通の桜と同じです。一般的には地植えで育てるため、11〜3月頃、穴をほって腐葉土を3割ほど混ぜ込み、2週間ほど寝かせた水はけのよい土に苗を植え付けます。植え付け後の根は弱いので、株から半径1mほどの土は踏みつけないよう気をつけましょう。

水やり、肥料

地植えなら、地下の水を土が吸い続けるので、水やりの必要はありません。また、肥料は植え付けるときに、緩効性化成肥料や堆肥を土に混ぜ込んでおくと生長がよくなりますよ。あとは、2~3月と5~6月に同じ肥料を1回ずつ土にうめるか、土の上に置いてあげましょう。

剪定、手入れ

昔から「桜切るバカ」という言葉がある通り、御衣黄桜も剪定には弱く、切り口から病気にかかることがあるので、なるべく剪定せずに育てます。もし、樹形が乱れてどうしても剪定するとなったときは、12〜3月の間に内向きや生長しすぎた枝を切り取り、切り口には必ず癒合剤を塗って細菌の侵入を防ぎましょう。

珍しい緑色の桜、御衣黄桜(ギョイコウザクラ)を見に出かけよう

ギョイコウザクラ 御衣黄桜

御衣黄桜は、あまり存在が知られていない珍しい桜ですが、実は沖縄を除く全国100ヶ所以上で見ることができます。ソメイヨシノ以外のお花見を楽し見たい方は、ぜひ、御衣黄桜の下でお花見を楽しんでみてはいかがでしょうか?

更新日: 2018年09月26日

初回公開日: 2016年04月04日

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