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みかんの花|花言葉や花が咲く季節・時期、種類は?

お日様をいっぱい浴びて育ったみかん。親しみやすい甘味が愛され、「こたつでみかん」はお茶の間の冬の風物詩でもあります。とっても身近な果物ですが、「1日1個で医者要らず」といわれるほど、体によい栄養がたっぷり含まれているんですよ。

今回は、そんなみかんの花言葉の意味や由来、花や葉の特徴や性質、種類や品種などをご紹介します。

目次

みかんの花とは?どんな実をつける果樹?

みかんの学名・原産国・英語名は?

みかんの花言葉!意味や由来は?

みかんとオレンジは種類が違う?

みかんの実や花の効果・効能は?

みかんの開花時期と見頃の季節は?

みかんの種類や品種は?

柑橘系のみかんは種類がいっぱい

みかんの花とは?どんな実をつける果樹?

みかん 花

みかんとは

みかんは、ミカン科ミカン属の落葉果樹全体のことです。花、葉、果皮に半透明の油点があるのが特徴です。みかんの皮がオレンジ色に見えるのは、「フラベド」と呼ばれる外果皮のせいで、果実が成熟するにつれ緑色から黄色、オレンジ色へと変化していくのです。

みかんの実

また、皮を剥くと現れる白い繊維は、「アルベド」と呼ばれる、実と外皮の間の中果皮と呼ばれる部分になります。アルベドは、根や葉っぱから吸収した水や養分を全体に回す役割を果たします。

みかんの花

花は直径3cmくらいの白い5枚の弁花で、5月頃になると開花します。

みかんの花の色は?学名・原産国は?

学名
Citrus L.
科・属名
ミカン科・ミカン属
英名
Citrus unshiu
原産地
中国
収穫期
9〜2月
開花期
5月
花色
別名
温州みかん
有田みかん

みかんの花言葉!意味や由来は?

『純潔』『清純』『親愛』『花嫁の喜び』

「純潔」「清純」の花言葉は、初夏に咲く白い花のピュアなイメージを表したものです。「親愛」「花嫁の喜び」は、同じ柑橘類のオレンジの花が、ヨーロッパで「花嫁の守り神:とされていることに由来します。また、風水では、みかんの樹を家の西側に植えると、金運や仕事運を高めるといわれています。

みかんとオレンジは種類が違う?

ミカン みかんの木

みかんとオレンジの違いは、いくつかあります。みかんの方が皮が薄くむきやすい、種がない品種が多く、オレンジにはない「シネフィリン」という風邪予防に効果的な栄養素を含みます。

一方、オレンジは、基本的にナイフや包丁が必要な皮の硬さと分厚さがあり、みかんよりも濃厚な味と香りをもっています。そのため、ジュースやジャムなどによく利用されています。

みかんの効能は?

ミカンの実と木

血行の改善

みかんの主な栄養素は、ビタミンA・C、ペクチン、ヘスペリジン、葉酸、カリウムなどです。ヘスペリジンは、別名「ビタミンP」とも呼ばれるフラボノイドの一種。ビタミンCの働きや吸収を助け、毛細血管を丈夫にして血流を改善する働きがあります。

風邪予防、下痢の改善

水溶性食物繊維のペクチンは、血糖値の急な上昇を防ぎ、コレステロールの吸収を抑える成分。消化管の壁に貼りついて胃の消化を遅くするので、糖尿病や肥満、高血圧といった生活習慣病の予防に効果的です。これらの成分はみかんの果皮の部分に多く、果肉の部分と比べるとペクチンが約4倍、ヘスペリジンにいたっては約10倍も含まれています。

また、温州みかん系の柑橘類にだけに含まれる成分として、シネフィリンというものがあります。気管支を広げる作用をもち、のどからくる風邪の予防に役立ちます。

みかんの花が咲く時期と見頃の季節は?

みかんの開花時期は、5月初旬頃からの2~3週間ほどです。ジャスミン似た鮮烈な香りには、心を落ち着かせてリラックスさせる効果があります。

種類や品種にもよりますが、植え付け後3~6年くらいで実がなって、10~12月頃から収穫できるようになります。

みかんの種類は?

1. 温州みかん(うんしゅうみかん)

日本で最も栽培されている、鹿児島県原産のみかんです。11~12月頃が収穫期で、柑橘類の名産地・中国の温州にあやかって名づけられました。直径6.5cm~7cm前後で酸味が少なく、多汁で糖度が高いのが特徴です。収穫時期によって極早生温州、早生温州、中生温州、普通温州などに分けられ、6~9月頃に出回るものは「ハウスみかん」と呼ばれています。

2. 伊予柑

みかん類とオレンジ類の交雑種。温州みかんの次に生産量が多く、主産地は愛媛県です。果肉はジューシーで甘みが強く、果皮は厚みがある割に柔らかいので手で簡単に剥くことができます。旬の時期は1~2月頃。

3. 紀州みかん

日本で最初に広まった中国原産のみかんです。黄赤色の果実は温州ミカンより小ぶりで強香、甘みが強く種が多いのが特徴です。温州みかんが普及する前は、和歌山の紀州有田が一大産地として知られていました。

4. 夏みかん

山口県に漂着した種から育てられた文旦の雑種。果実は橙黄色の偏球形で、表皮が厚くデコボコしています。色づき始めるのは晩秋ですが、その頃はまだ酸味が強すぎて食べられません。木成りや貯蔵で完熟させたものが初夏に出荷され、ゼリーやマーマレードなどの原料として使用されます。旬の時期は4~5月頃。

5. はっさく(八朔)

江戸時代に広島県で実生の果実が発見された文旦の雑種。厚くて硬い果皮とじょうのうに包まれた果肉は、ほろ苦さが魅力のさわやかな味。生食のみならずマリネやサラダなど料理に使いやすい柑橘です。「八朔」という名前は、八月朔日頃(旧暦の8月1日)から果実が大きくなり始めることにちなみます。旬の時期は2~3月頃。

6. デコポン

「清見」と「中野3号ポンカン」の交雑種。正式な品種名は「不知火(しらぬい)」で、糖度13度以上、クエン酸1%以下などの条件をクリアしたものだけが「デコポン」の名前で流通します。へたの部分が出っ張っているのが特徴で、表皮が薄くじょうのうごと食べられます。旬の時期は3~4月頃。

7. 清見

「宮川早生温州」と「トロビタオレンジ(みやがわわせ×トロビタオレンジ)」の交配種で、静岡県静岡市清見区で生まれた国内初のタンゴール(みかん類×オレンジ類)。果実は直径7cm~8cm前後の黄橙色で、温州みかんの甘みとオレンジの芳香を受け継いでいます。「不知火」「はるみ」「せとか」の元親としても有名。旬は3~4月頃。

8. はるみ

早熟で食べやすい「清見タンゴール」と、やわらかく果汁たっぷりの「ポンカンF-2432」の交配種。果皮が薄くて汁が垂れにくく、手で剥くとさわやかなオレンジの香りが立ち上ります。果肉はぷちぷちとした食感で種が少なく、じょうのうも薄いので維管束ごと食べられます。

9. せとか

「清見」と「アンコールオレンジ」にタンゴールの「マーコット」をかけ合せた交配種。果皮が薄くて果汁が多く、強い甘みと深いコクから“みかんの大トロ”といわれています。果重200~300gとタンゴールの中では大玉で、甘みの強い秀品は高級フルーツとして贈答用・ギフト用に利用されます。旬は2~3月頃。

10. ポンカン

インド原産のみかんの仲間。濃い橙色の果皮は、手で簡単に剥けてじょうのうごと食べられます。「吉田ポンカン」や「今津ポンカン」は、やや角張った球形の「高しょう系」。「太田ポンカン」や「森田ポンカン」は、扁球形で温州みかんに似た「低しょう系」に分類されます。旬の時期は12~3月頃。

11. 文旦(ぶんたん)

原産地はインド東部~中国南部で、別名「サボン」とも呼ばれます。グレープフルーツに似た滑らかな果実はハンドボールほどもあり、柑橘類の中で最も大きいことから“柑橘の女王”と呼ばれています。国内では高知県の「土佐文旦」が有名で、淡黄色のさっぱりした果肉を生食するほか、アルベド付きの皮で作る「ザボン漬け(砂糖漬け)」も人気。旬は10~12月頃。

12. 日向夏(ひゅうがなつ)

ゆずの突然変異から生まれた宮崎県の特産品。名称は地域によって異なり、高知県産は「小夏」や「土佐小夏(とさこなつ)」、愛媛県や静岡県産は「ニューサマーオレンジ」などの別称がついています。果実はレモンイエローでグレープフルーツより酸味が少なく、アルベドをつけたまま食べられます。旬は4~5月頃。

13. はるか

愛媛県や広島県が主な生産地です。1996年に品種登録された比較的新しい柑橘で、日向夏の自然交雑から生まれました。淡黄色の外皮をりんごのように剥き、アルベドごとくし切りにするのがおすすめ。酸味や苦味はほとんどなく、薄味の上品な甘さが特徴です。旬は2~3月頃。

14. ネーブルオレンジ

日本で一番生産量の多いブラジル原産のオレンジ類。名前の「ネーブル」は「へそ」を意味するもので、一部の地域では「臍蜜柑(へそみかん)」とも呼ばれています。甘みと酸味のバランスがよく、固い外皮をリンゴのように剥き、くし切りか輪切りにすると食べやすいです。旬は春、主な産地は広島県。

みかんの花を楽しもう

みかんは、種類や品種数がとても多いフルーツで、各地方で新ブランドが続々と登場しています。外国産のオレンジとの交配種や従来種の欠点をカバーした改良品種など、みかんにかける日本人の情熱は熱いものがあるんですよ。

種類によって甘みや大きさも様々なみかん。今年は、いつもとは違った種類のみかんで冬を過ごしてみてはいかがでしょうか。

更新日: 2021年12月22日

初回公開日: 2016年06月17日

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