ふわふわとした葉っぱに独特の辛みを持つわさび菜。その辛さを生かして、サラダや漬物、おひたしや和えもの、お鍋、天ぷら、焼き肉に巻いてなど、色々なレシピが楽しめる葉物野菜です。収穫までの期間も種まきから1ヶ月と短く、初心者でも気軽に栽培していけますよ。今回は、そんなわさび菜とはどんな野菜なのか、栽培方法や食べ方などをご紹介します。
わさび菜の学名・原産国・英語
- 学名
- Brassica juncea
- 科・属名
- アブラナ科・アブラナ属
- 英名
- Wasaba-na
- 原産地
- 日本
- 収穫期
- 10~3月
- 別名
- 愛彩菜(アイサイナ)
わさび菜とは?どんな野菜?
わさび菜は、アブラナ科アブラナ属の葉物野菜です。九州原産のからし菜の変種を育成して作り出したとされています。寒さに強く1年中出回り、秋~春にかけて収穫の最盛期を迎えます。
草丈は20cmほどで、コマツナのように太い茎に縁が縮れた葉っぱを生やします。葉っぱがちりめん状に縮れていることが特徴です。また、からし菜特有のピリッとした辛みがあります。
わさび菜の育て方のポイントは?
種まきの適期を守り、花が咲く前に収穫をすることがポイントです。花が咲くとトウ立ちして、味が落ちてしまうので注意してください。
わさび菜の種まきの時期と方法は?
生育適温は20~25度で、気温を維持できるようであれば1年中栽培して楽しめます。自然の環境下であれば、4~10月が種まきの適期に当たります。
株同士の間隔が5~10cmほど空けるようにすればよいので、間引きながら育てていくのが簡単です。深さが15cm以上ある鉢やプランターか、土作りすませたところに種が重なり合わないようバラマキにしていきます。その後は、発芽するまで土が乾かないよう水やりをして管理していきます。そして、本葉が3~4枚生えた頃、株同士の間隔を調節するように間引いて育てていきます。
わさび菜の土作り、水やり、肥料の与え方
土作り
中性~弱アルカリ性で水はけのよい土を好みます。鉢植えやプランターは市販の野菜用培養土を使うと簡単です。地植えは、植え付ける2週間前に苦土石灰を1㎡当たり100gほど混ぜ込んで酸性度合いを中和し、その後堆肥や腐葉土を混ぜ込んでから高さ10cm、幅100cmほどの畝を作って種まきをしていきます。
水やり
鉢やプランターでの栽培は、土の表面が乾いたら朝のうちにたっぷりと水やりをします。地植えは、降雨のみで十分育ちます。
肥料の与え方
植え付け時に堆肥や腐葉土を混ぜ込んでおけば特に追加の肥料は必要ありません。ただ、秋に種まきをしたときは、草丈が10cmくらいになったタイミングで固形の化成肥料を株元に施すと生育がよくなります。
わさび菜の収穫時期と方法は?
種まきから2~3ヶ月くらいたち、草丈は20~25cmになったものを収穫していきます。花が咲く前に収穫した方が味もよいので、20cmになる前に収穫するのがおすすめです。十分育ったものは、株元から刈り取ってください。
わさび菜の食べ方は?
わさび菜は、そのピリッとした辛みを料理に生かして楽しみます。おひたしや和えもの、浅漬けは定番のレシピ。ほかにも、サンドイッチに使えば、マスタードのようなアクセントをきかせることもできます。また、天ぷらにすると、その辛さを引き立たせることができますよ。生でもおいしく食べられるので、普段の料理に一工夫加えるときに使ってみてください。
わさび菜は栽培しやすい丈夫な葉物野菜
わさび菜はピリッとした辛みが特徴の葉物野菜です。その辛さから虫がつきにくく、栽培期間が短いことも栽培が簡単とされる理由。一度食べたら忘れられないと、何度も家庭菜園で育てる人も少なくありません。
冬に収穫が楽しめる野菜なので、何を育てようか迷ったときは、わさび菜にチャレンジしてみるとよいかもしれませんね。
更新日: 2022年08月24日
初回公開日: 2016年06月28日