多肉植物を育てるなら、一度はチャレンジしてみたいのが寄せ植え。ぷっくりとかわいらしい多肉植物たちがおしゃれな容器の中でイキイキしている姿は、毎日の生活をどんどん楽しいものにしてくれます。そんな多肉ライフを楽しむとうえで欠かせない存在がセダムです。今回は、セダムを中心とした寄せ植えのアイデアをたくさんご紹介していきます。
セダムを寄せ植えに使いやすい理由
主役にも脇役にもなれる
セダムは、種類が500以上と多肉植物の中でもトップクラスの多さ。花のようなもの、豆粒のようなものと葉っぱの姿も色々あります。寄せ植えの主役にも脇役にもなれるバリエーションの豊富さが寄せ植えによく使われる理由の1つです。
紅葉がきれい
多肉植物の中には野に咲く草花のように紅葉するものもあるんです。セダムはそんな多肉植物です。気温が下がってくると、葉っぱがピンクや赤、黄色、紫に色づいていきます。いつもとは違った色あいで季節の移り変わりが感じられますよ。
丈夫で手間いらず
寒さにも暑さにも負けず元気に育つところは、多肉植物ビギナーの強い味方。ちょっとやそっとのことでは枯れることがありません。その丈夫さから、都市部の屋上緑化用植物としても使われています。
セダムの寄せ植えを作る前に!しっておきたいコツ
セダムと同じ育ち方をする多肉植物と一緒に植えてあげる。
多肉植物と一言でいっても、それぞれ性質や育ち方の違いから「夏型」「春秋型」「冬型」の3タイプに分けられます。セダムは「春秋型」で、春と秋に生長し、夏と冬は休眠するタイプです。同じタイプにあたるパキフィツムやエケベリアなどと一緒に植えましょう。育ち方の違うものを寄せ植えにすると、水の多すぎや少なすぎといった問題が出て、せっかく作ったのに枯れてしまうことがあります。
色合いを揃える。
多肉植物は形が特徴的なので寄せ植えはまとまりがでやすく、手軽に楽しめます。そこをさらにレベルアップするなら、色の統一感にこだわってみましょう。基本は3色までで、グラデーションをつけるようにすると寄せ植え上級者の風格がでますよ。
花びらのように葉っぱを付けるセダムを主役に
寄せ植えに使われるセダムには、花びらのように葉っぱを付ける華やかなものと、葉っぱがつぶつぶに茂ったタイプの2つがあります。寄せ植えの主役にセダムを置くなら、花のような姿のセダムがおすすめです。中心に2~3個置いて、周りをつぶつぶのセダムで囲んであげましょう。
セダムでどんな寄せ植えをつくる?容器から考える作り方
丸みのある器は山型の配置でよさを引き出す
中心を高く山型に多肉植物を配置することで、全体的に安定感がでます。器の丸みと合わさって、やさしい雰囲気の寄せ植えが作れますよ。
四角い器を使うならメリハリを意識
メリハリがあると、全体てきに引き締まった印象になります。器の大きさにもよりますが、2~3個大きめでインパクトのある多肉植物を加えていきましょう。
平べったい容器はセダムを敷き詰めるとかわいい
せっかく色々な見た目が特徴のセダムを寄せ植えにするなら、ギュッと敷き詰めてしまうのも1つの方法です。平べったい容器だと、すき間なく敷き詰めやすくなります。底の浅いホーローの器や、食べ終わったおやつの缶を使うのがおすすめです。
セダムの寄せ植えのアイデア例11選
1. まずはシンプルに!
寄せ植えビギナーの方はたくさんの多肉を寄せ植えにしないこともポイントの1つになります。2~3種に数を限って、配置していきましょう。葉っぱの色合いが違うものを選ぶだけで、シンプルだけどかわいらしい寄せ植えができあがりますよ。
2. 凸凹感がポイント
セダムの中には、背の高いものもあれば低いものもあります。凸凹に注目すると、南国風の寄せ植えも簡単に作れてしまいますよ。
3. リメイク缶のアンティークアレンジ
多肉植物の銅色や紫色の葉っぱは、どこかアンティークの雰囲気。ブリキ缶などノスタルジックな雰囲気をもつグッズとの相性は抜群です。グレイッシュなセダムの葉っぱなら、エンジやスカイブルーのリメイク缶がよく似合います。
4. セダムをたっぷりと敷き詰めて
色とりどりのセダムは、宝石のような美しさがありますね。いっぱい敷き詰めて、ジュエリーボックスのような寄せ植えをつくってみませんか?ロックテイストの器だと、かわいらしさが引き立ちますよ。
5. キッチングッズでほっこり寄せ植え
長く使ったお鍋やケーキ型も、多肉植物の寄せ植えに使えばまた違った味わいが出てきます。セダムの鮮やかな緑色と、銅や鉄の素材感とのコントラストが目を引きますね。
6. 緑のセダムで森の中
つぶつぶの葉っぱをもこもこと茂らせるのがセダムの魅力。たくさん同じ種類を寄せ植えにして、ちょこんとフィギュアを置けば、まるで森の中にいるようなおだやかな世界が広がります。
7. 主役のエケベリアを引き立てるセダム
セダムをうまく脇役にそえた寄せ植えです。中心のエケベリアを活かせるよう、葉っぱの粒が小さな種類を選ぶことがポイント。中心が盛り上がるように植えると、まとまりがでます。
8. マグカップの寄せ植えはキッチンに飾りたい!
最近は100均でも見かけるおしゃれなマグカップたち。色合いを見ながら、マグカップの縁に沿って多肉たちを植えていくと、あっという間にきれいな寄せ植えが完成しますよ。いくつか作ってキッチンの窓辺に飾ると、毎日のお料理のときに眺めてなごみますね。
9. 多肉植物のリースでお客様をお出迎え
かわいい玄関でお客さんを迎えいれたい!そんな方におすすめなのが、多肉植物で使ったリース作りです。100均で売られている枠の中に水を染み込ませた水苔を敷き詰めたら、後はセダムを脇役に、お気に入りの多肉たちを植えていくだけ。大きなエケベリアを2つほど対角線上に置くと、メリハリが出てステキですよ。
10. バスケットでハンギングの寄せ植えにひと工夫
ウッドバスケットにセダムやエケベリア、グリーンネックレスを詰め込んだ寄せ植えです。土台に水苔を敷き詰めれば、多肉たちの育ちやすい場所が作れるだけでなく、軽さもでてどこにでも吊り下げて楽しめます。
11. ガーデニンググッズと多肉植物の相性は抜群
器に寄せ植えするばっかりじゃ飽きてきた…。そんなときはスコップにアレンジできるのも多肉植物の楽しみ方の1つです。水苔や固まる土をスコップに固定してから、ピンセットでセダムを植えていきましょう。最後に上から麻紐や透明なテグスをかけると安定しますよ。
セダムは主役にも脇役にもなれる寄せ植えの強い味方
主役にも脇役にもなれるセダム。ぷにぷにの葉っぱを活かすのも、花のような姿を際立たせるのも寄せ植えのアレンジしだいです。また、器と相性のよい種類を探すのもセダムの寄せ植えを作る楽しみ。どっちがいいかな-と悩んでいる時間も心地よく感じられます。色々なアイデアを参考にしながら、お部屋にあうステキな寄せ植えを作ってみてくださいね。
更新日: 2016年09月23日
初回公開日: 2016年09月23日