ぷっくりとしたかわいい姿ときれいな色が魅力の多肉植物たち。中でもセダムは背が高くなったり、紅葉したりと変化がわかりやすいところが魅力です。そんなセダムをもっと増やして、色々な寄せ植えアレンジに加えてみませんか?今回は、セダムの挿し木の方法を詳しくご紹介していきます。
いろんな種類があって楽しいセダム
セダムとは、ベンケイソウ科・マンネングサ属に分類される多肉植物のことです。500以上と種類がとても多く、葉っぱの形や色、背丈もさまざま。「好きだなー」と思えるものを見つけられます。
そしてそんなお気に入りをもっともっと増やしていけるのが、挿し木をする楽しみなんです。
セダムの挿し木で準備するもの
左から順番に
- 植える器
- きれいなハサミ
- ピンセット
- ブラシ
- 挿し木で増やしたいセダム
- 多肉植物用の土
セダムの挿し木の方法を詳しくご紹介
1. セダムのカットする場所を決める
長く伸びたセダムをまずはじっと見て、カットする場所を決めます。
茎に葉っぱが生えていないなら、どこを切ってもかまいません。茎全体に葉っぱが生えているときは、下の方に生えているものを3枚くらい残して、その上を切り取るイメージです。
2. 茎をカット
カットする場所が決まったら、清潔なハサミでセダムの茎を水平にカットします。ほかの植物を手入れしたものだと、雑菌が切り口から入ってしまうかもしれないので、ハサミはあらかじめ消毒してください。
3. カットしたセダムを整える
カットした苗のセダムは、下の部分にある葉っぱを2~3枚摘み取ります。葉っぱを取っておかないと、土に接したところから腐って、苗ごと枯れてしまうことがあるので注意してください。
4. 切り口が乾燥しやすいようセダムをセット
セダムの苗は、1ヶ月くらいかけてじっくりと切り口を乾かしていきます。苗が支えられるような空き瓶に挿しておくだけでOK。横に寝かせたままにしておくと、茎がゆがんでしまうので注意してください。ちょうどよい容器がないときは、割り箸に茎をゆるめに挟んで容器に浮かせておくのもよいですよ。
6. セダムの苗から根っこが生えてくる
1ヶ月じっくり乾燥させたセダムの苗は、切り口からヒゲのような根っこが生えてきます。1cmくらいまで根が出たら、いよいよ土に植えていきましょう。
7. 根の生えたセダムを植える
容器へ「1. 鉢底ネット → 2. 鉢底石 → 3. 土の順」に入れて、セダムの苗を植える準備を進めていきます。
そして、準備が整ったら、いよいよセダムの苗植え。土の中心に指や割り箸でくぼみを作り、ピンセットでつまんだ苗を置きます。そして、スプーンで土をすくって安定するように茎の周りにもります。葉っぱにかかった土はブラシでやさしく落としてあげてくださいね。
9. 根が落ち着くまで水やりはしない
根が落ち着く前に水やりをしてしまうと、腐って枯れてしまいます。苗を植えてから4~7日は水を与えずに日陰でそっとしておきましょう。
10. 7日たったらいよいよ水やりスタート
根が落ち着いてきたら、いよいよ水やりをスタート。鉢の底にある穴から流れ出るくらい、たっぷりと水を土に注いでください。
容器の底に穴の空いていないものは、水やりが終わったら器を傾けて余った水を捨てます。
11. 明るい日陰において育てる
セダムはレースのカーテン越しの窓辺などやわらかな日差しの入る場所に置きます。水やりは、土の表面が乾いてからたっぷりと与えるぐらいがちょうどよいです。
セダムの挿し木のPOINTをおさらい
- 苗にするセダムの葉っぱは2~3枚取り除くのを忘れずに
- 苗の切り口はきちんと乾燥させる
- セダムの苗は植えた後すぐに水やりをしない
- 土に根を張ったら、明るい日陰に置く
苗を切り取った元のセダムはどうなるの?
苗がすくすく育っている間、切り取ってしまった方のセダムはどうなってしまうのでしょう?もう葉っぱもないし枯れてしまうのではないかと心配ですよね。でも大丈夫。いつもどおりに育てていると、茎からぷくぷくと新しい葉っぱが生えてきます。しばらくたてば、元通りの姿になりますよ。
セダムを挿し木で増やすと元気がもらえるから不思議。
今回は、セダムの挿し木での増やし方をご紹介しました。実際にやってみると、「根っこは生えてきたかなー」なんて毎朝観察する時間が日課になって、すくすく育つ姿からは元気をもらえますよ。お気に入りのセダムが増えてうれしいのはもちろんですが、毎日少しずつ変化する姿から目が離せなくなってしまうところも挿し木の楽しみです。セダムの挿し木にチャレンジして、日々の生長を感じてみてください。
更新日: 2016年09月21日
初回公開日: 2016年09月20日