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ハオルチアの育て方|植え替え時期や水やりの頻度、冬の過ごし方は?

近年の多肉植物ブームの中で、特に高い人気を誇っているハオルチア。色々な印象の葉っぱをつけ、日陰にも強いことから、初めて育てる多肉植物におすすめです。今回は、そんなハオルチアの育て方について、植え替えや冬の過ごし方などをご紹介します。

ハオルチアとは?品種によって育て方が違う?

ハオルチア

ハオルチアとは、ツルボラン科・ハオルチア属に分類される多肉植物の総称です。原産地は南アフリカのケープ州を中心とする限られた地域で、岩の上や寒暖差のある砂漠に生えています。

葉っぱの形は品種によって様々で、写真左のように葉に丸みのある「軟葉系」と、写真右のように葉が硬く尖った「硬葉系」の大きく2つに分けられます。

軟葉系では「オブツーサ」、硬葉系では「十二の巻(じゅうにのまき)」といった品種が有名です。見た目はかなり違いますが、いずれも同じ方法で育てて楽しめますよ。

ハオルチアの育て方!置き場所は?

ハオルチア

ハオルチアは、カーテン越しの窓ぎわなど風通しがよく明るい場所を好みます。もともと、乾燥した環境の木々や岩の割れ目で生息しているため、直射日光や蒸れた環境を嫌います。

終日暗い場所だと思わぬ方向に葉っぱが伸びて形が悪くなるので注意してください。

直射日光の入らない明るい玄関や、ダイニングテーブルの上などに飾ると毎日目に入り、優しい気持ちにさせてくれますよ。

ハオルチアの育て方!水やりの頻度や方法は?

ハオルチアなどの多肉植物は肉厚の葉っぱに水と養分をためておく力があります。その分、他の植物よりも日々のお手入れは少なくすみます。水や肥料を過剰に与えてしまうと、ハオルチアの根が傷んで枯れる場合があるので注意してください。

多少土が乾いた日が続いても枯れる心配はないので、1年を通して乾燥気味に育てます。

生育期の春と秋は、週に1回ほどの頻度で水やりをしましょう。水やりのタイミングは、土の表面が乾いたとき。鉢底から水が流れ出るまで、たっぷりと水やりをします。

一方、休眠期の夏と冬は、ほとんど水やりをする必要がありません。土の表面が乾いていても、水やりをしないほうがいいでしょう。水やりの頻度は、多くても月1回程度が目安です。葉っぱがしおれてきたら、水不足のサインです。

ハオルチアの育て方!肥料を与える時期は?

ハオルチアは、水と光があれば生長できるので、肥料をたくさん与える必要はありません。よく生長する4〜6月と9〜11月に、2週間に1回程度薄めた液体タイプの肥料を水やり代わりに与えるくらいで十分です。

過剰に肥料を与えると、根が腐って枯れてしまうので注意が必要です。

ハオルチアは冬の間どこへ飾ればいい?

ハオルチア

冬になったら、ハオルチアをお部屋の内側におきます。

ハオルチアが耐えられる寒さは0〜5度。日本の冬を屋外で越すことはできません。室内であっても、窓辺は冬の冷気が伝わりやすくなっています。お部屋の内側に置くと、冬の寒さから守ってあげられますよ。

ハオルチアの植え替えの時期と方法は?

ハオルチア コンプトニアナの画像

毎日見ていると気づきにくいものですが、ハオルチアは日に日に葉っぱを増やし、土の中の根も伸びています。2〜3年に1回、4〜6月か9〜11月に植え替えをしましょう。

そのまま同じ鉢で育て続けていると、根が生えるスペースを失い、先端から腐ってハオルチア自体も枯れてしまいます。定期的に鉢と土を変えてあげると、育つ環境をリセットできますよ。

準備するグッズ3

  • 今よりも一回り大きな鉢
  • ピンセット
  • 多肉植物用培養土
  • 剪定バサミ
  • 鉢底石
  • 鉢底ネット
  • 割りばし
  • 小型のシャベル・スコップ
  • ビニールシート

植え替え手順

  1. 水やりを控えて土を乾燥させる
  2. 作業する場所にビニールシートを敷く
  3. 新しい鉢の底穴に鉢底ネット、鉢底石を順に敷く
  4. 土を鉢の1/3ほどまで入れる
  5. 鉢からハオルチアを引き抜き、根についた土を手でやさしく揉んで落とす
  6. 黒ずんでいる腐った根を剪定バサミで切る
  7. 鉢の中心にハオルチアを置き、縁から下2〜3cmのところまで土を入れる
  8. 土の表面を割りばしでつつき、根の隙間まで土をなじませる
  9. 鉢底から流れ出るくらいたっぷりと水やりをする

植え替えがすんだハオルチアは、間接的に光が入るくらいの明るさの場所においてください。

ハオルチアは増やせるの?

ハオルチアは「子株(こかぶ)」と呼ばれる、土との生えぎわにできる小さな苗を切り離し、別の鉢に植えて育てられます。この増やし方を「株分け(かぶわけ)」といいます。

植物は育てれば育てるほど愛着が湧いてきて、いろいろなところに飾りたくなりませんか?そんなときは、新しいものを買わず、増やして楽しむのも1つですよ。

ハオルチアの育て方で注意する病害虫は?

ハオルチアは病気の心配がほとんどない多肉植物ですが、まれにカイガラムシ、アブラムシなどの害虫の被害にあう場合があります。

いずれもサイズは小さいですが、葉っぱについて栄養を吸い取るうえ、排泄物からウイルス病を招く厄介な虫です。薬剤を使うか、直接葉っぱから引き剥がして駆除しましょう。

ハオルチアは室内で育てるのに適した多肉植物

ハオルチア

ハオルチアは約300種類あるといわれており、見た目もさまざまです。でも種類によって育て方に大きな違いはありません。自分のお気に入りのものを選んで飾れば、個性的なインテリアになってくれますよ。

日光が当たりづらい場所でも育つところも、お部屋に飾りやすいポイントですね。ぜひ自分の好きな葉っぱのハオルチアを探してみてください。

多肉植物専門店ビスタ
ハオルチア属は、南アフリカからナミビア南部に自生しています。交配種も多数あります。属名は英国の動植物学者で、多肉植物の専門家だったエイドリアン・ハウォース(Adrian H. Haworth 1768-1833)にちなんでいます。多肉植物のなかでも熱狂的なファンが多く種類も豊富です。オブツーサなど透明窓のあるハオルシアは、半透明な部分の色合いや模様、光の透過の妙が美しいです。興味を持ったら、興味を持ったらハオルシアだけの図鑑や栽培本もありますのでご覧ください。

更新日: 2023年05月31日

初回公開日: 2015年08月11日

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