ミントは、すーっと鼻から抜けるようなさわやかな香りが特徴です。飲み物やお菓子、化粧品など私たちの身の回りのものにもよく使われています。また、葉に含まれる成分には色々な効能があり、昔から漢方薬としても用いられてきました。今回は、ミントの葉の効能や虫除けの効果、花言葉やハッカとの違いについてご紹介します。
ミントの花言葉は?
『美徳』『効能』『爽快』『かけがえのない時間』
「美徳」「効能」は、ミントの葉の効果効能に由来しています。「爽快」は、ミントの清涼感のある香りに、「有徳な人」は、お茶やお菓子、ポプリ、化粧品と様々なものに利用することができることにちなんでいます。
ミントの学名・原産国・英語
- 学名
- Mentha
- 科・属名
- シソ科・ハッカ属
※ミント属・メンタ属
- 英名
- Mint
- 原産地
- ユーラシア大陸、北半球温暖地帯
- 開花期
- 6~9月
- 花の色
- 青紫、ピンク、白
- 別名
- 薄荷(ハッカ)
目草(メグサ)
ミントとは?どんな花や葉っぱをつけるの?
ミントとは、シソ科・ハッカ属の総称で、ユーラシア大陸や北半球の温暖地帯に自生しています。殺菌効果があることから、古くから薬用に利用されてきました。また、そのさわやかな香りがあることから、古代ギリシャやローマでは、入浴剤にも使われていました。
花と葉っぱ
草丈20~100cmで、たくさんの茎を地面の下にはわせ、どんどん横に生長することから、グランドカバーにもよく使われます。初夏から秋にかけて、茎の先に白や淡いピンクの小さな花を咲かせます。
葉の色は、鮮やかな緑色のものが多く、中には銀色がかったものや紫色のもの、斑の入るものもあります。また、縁が丸かったり、ギザギザしたり、葉の形や大きさも品種によって様々です。
「ミントアッシュカラー」のように、いくつもの色の名前として使われているくらい鮮やかな葉色をしています。
ミントハッカとの違いは?名前の意味や由来は?
ハッカ(薄荷)とはミントの和名です。もしくは、日本に自生するニホンハッカを指す場合があります。ハッカの葉から取れるアブラが少量で、運ぶ荷物が少なく済むことが名前の由来といわれていたり、語源ははっきりとはしていません。
生薬では薄荷葉(ハッカヨウ)という名前で、解熱や胃腸を整えるときに使われます。
名前の由来
学名の「Menta」は、ギリシャ神話に登場する冥王ハーデスの妻ペルセポネーの呪いによってミントに姿を変えられた「Menthe(メンテー)」という妖精の名前に由来します。ミントの香りは、メンテーが自分の居場所を人々に知らせるために放っているとされているのだとか。
ミントの効能とは?虫除け効果はある?
ミントにはたくさんの種類があり、特に「ペパーミント」と「スペアミント」がよく育てられています。今回は、この2つの効果効能についてご紹介します。
ペパーミント
セイヨウハッカという別名をもち、清涼感のある強い香りが特徴です。この香りは、メントールという成分で、血管の拡張、消化不良や喉の炎症を改善、気分を落ち着かせる効果があるといわれています。
また、虫除け効果があり、ミントの精油を水とエタノールに混ぜた、虫よけスプレーして使えます。さらに、触れるとひんやりとするメントールの性質を利用して、ニキビや皮膚炎などの解消にも。
さらに、近年の研究によってミントには、ミントポリフェノールという抗アレルギー作用物質が含まれていることがわかりました。ミントポリフェノールを摂取することで、鼻の粘膜の腫れを抑えることができ、花粉症の予防・改善の効果が期待できます。
スペアミント
多くの品種の元になっているスペアミントは、メントールの含有量がペパーミントに比べて少なく、香りが穏やかなことが特徴です。
その穏やかながらもすっきりとした香りには、胃腸の働きを整える、口臭や乗り物酔いの予防、殺菌の効果があるとされ、セイヨウでは古くから薬として使われてきました。今では、アイスなどのお菓子の上に添えられたり、ガムや歯磨き粉の香りづけに利用されたりしています。
ミントの効能を求めて過剰摂取しないように
様々な効果・効能のあるミントですが、摂取のし過ぎは粘膜を乾かし、胃痛などを起こしてしまいます。また、精油は肌への刺激が強いため、体が過敏に反応してしまう可能性が。特に体の機能が未熟な子供は、中毒症状を起こした例もあるので、様子を見ながら使うようにしてください。
ミントは活用しやすい万能なハーブ
ミントには気持ちを沈める、喉の痛みを和らげるなどの効果があります。そのため、入浴剤や漢方薬として古代ギリシャやローマ、中国で使われてきまし。刺激の強いミントの効果効能をうまく活用して、日常生活を彩ってくださいね。
更新日: 2015年09月30日
初回公開日: 2015年09月30日