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パキラの実生株とは?種から育てた株?

観葉植物好きであれば誰もが知っているであろう、パキラ。丈夫で育てやすく、手のかからない生命力の強さと、「快活」といった縁起のよい花言葉をもっていることから、引越し祝いなどのプレゼントによく利用されています。今回は、そんなパキラの実生株についてご紹介します。

パキラの実生株とは?種から育てた株?

実生とは、種まきのことで、実生株とは「種から育って大きくなった苗木」のことを指します。

太く、部分的に丸くふくらんだ幹が実生株の特徴です。その後、花びらが反り返って雄しべがはみ出した状態になり、受粉すると果実が実ります。

パキラは実生株からだと、花を咲かせる?

パキラ 白花

パキラが花を咲かせるのは、種から育った「実生株」だけで、花が咲くようになるまでには5~10年はかかるといわれています。

日本に流通しているパキラは、挿し木によって繁殖されたものがほとんどです。そのため、パキラに花が咲くことや、どんな花を咲かせるのかはあまり知られていません。

パキラの種から実生株をつくる方法は?

パキラは、花後に実らせた果実の中に、茶褐色の種をつけます。茶色の種は果実を割って取り出し、すぐに水につけてから土にまくと、育てることができます。

1. 水没検査

最長で2日間ほど、取り出した種を水の中に入れておきます。これは水没検査といって、このとき浮いてきた種は発芽しないので取り除きましょう。

水底に沈んだ種を取り出して、湿らせた水苔に包んで発芽を待ちます。夏であれば室内の涼しい場所に、それ以外であれば温かい場所に移動させて水苔が乾かないよう管理します。

2. 発芽後

種によっては、すでに発芽していることもあり、その場合は湿らせた水苔に包んで温かい場所においておきます。乾燥を防いでいると発根が進み、殻が割れてきます。

手で取れそうであれば、丁寧に殻をはいで、1〜3cmほどまで生長したら土に植え付けましょう。10年ほどかけて育てると、花を咲かせる株に生長しますよ。

パキラの花は貴重

パキラの花 ピンク

観葉植物として育てている方でも、滅多に見られないパキラの花。外に反り返った葉っぱと、白色やピンク色をした細長い花びらを見ることができたら、運が向いている証拠かもしれませんね。じっくり育てるのが好きな方は、ぜひ種からパキラを育ててみてはいかがでしょうか?

更新日: 2023年03月29日

初回公開日: 2016年02月05日

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