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バークチップとウッドチップの効果や違いは?使い方や値段は?

ホームセンターへ行くと、木のかけらが袋詰にされて売られていますよね。あれは、「ウッドチップ」や「バークチップ」と呼ばれる園芸用の土の1つで、ガーデニングや観葉植物を育てるときに使うものです。今回は、そんなウッドチップとバークチップの使い方や価格、原料や効果についてご紹介します。

ウッドチップとは?バークチップと何が違う?

ウッドチップ

ウッドチップ バークチップ  (2)

ウッドチップは、木材を細かくチップ状に砕いたものです。ヒバや杉、ヒノキ、クスノキなどの針葉樹や、桜などの広葉樹といった様々な種類のウッドチップがあり、木材ごとに防虫効果があったり、香りや色などが違います。

バークチップ

バークチップ

バークチップとは、赤松や黒松など松の樹皮を砕いたものです。ウッドチップに比べて丸みを帯びていて、やや大きめなのが特徴です。樹皮からできているので、ウッドチップよりも茶色の赤みが濃いことが特徴となっています。

ウッドチップやバークチップにシロアリの心配はない?

薄いウッドチップやバークチップであれば、シロアリの温床になる心配はほとんどありません。シロアリは木材に1cm以上の厚みがないと住みつけないといわれています。

ただし、市販のウッドチップは様々なサイズが売られていて、大きなサイズでもシロアリの嫌う素材や加工が施してあるので、シロアリ対策が施されているか購入する前に確認すると安心です。

ウッドチップ・バークチップの使い方と効果は?

1. マルチング

マルチング ガーデニング 畑 (12)

マルチングとは、植物を植えた土の上を覆って冬の寒さをしのぎ、虫の被害から植物を守ることをいいます。古くは「藁」などが使われていました。

ウッドチップは、最終的に土へと還っていく自然のマルチング材で、植物の根を乾燥から守り、温度の急な上昇・降下を防ぐ効果があります。ウッドチップやバークチップのほか、腐葉土、ピートモス、水ゴケなどがマルチング材として使用されます。

2. 雑草の繁殖防止

マルチング ガーデニング 畑 (10)

ウッドチップには、雑草が生えにくくなる効果があります。雑草が繁殖するために必要な光を遮り、木材に含まれる窒素成分が雑草の生長を妨げます。分厚く敷きつめるほど雑草が生えにくくなりますよ。

3. グランドカバー

ウッドチップ バークチップ グランドカバー

庭の地面を覆いつくすようにウッドチップをまけば、グランドカバーにもなります。マルチングや雑草防止効果はもちろんのこと、庭の景観を創りだす1つのインテリアアイテムにも。

特に手入れも必要なく、犬を飼っている家庭では、ドッグランとして楽しめますよ。ドッグランには、ウッドチップよりも柔らかくて丸い、バークチップの方がケガの心配がないのでおすすめです。多少の消臭効果や虫よけの効果も期待できるので、他のペットを飼う家庭にもおすすめです。

ウッドチップとバークチップの使い方の注意点は?

虫がつく、カビが生える

ウッドチップは、水分を多く含みやすいことから湿気がこもってしまい、カビが生えやすい素材です。そのため、虫が好んで住みつくことがあります。まずは、防虫効果の高いチップを選び、ときどき、殺虫効果のある酢などを薄めた水を定期的にまきましょう。あとは、ウッドチップはできるだけ、日当たりのよい場所に敷きつめることがポイントです。

補充が必要

ウッドチップは、「木」なので、時間がたてば土に還っていきます。敷きつめた下の方から少しずつ土に還るので、定期的に追加していきます。

ウッドチップやバークチップの値段は?

ウッドチップは、インターネットやホームセンターで購入することができます。1Lあたり100〜300円ほどと価格に差があり、価格が高いほど見た目が美しく、安全性が高いとされます。

選ぶときに大切なことは、育てる植物との相性です。観葉植物の鉢に乾燥防止(マルチング)材としてなら「Sサイズ」、庭に敷くなら「M〜Lサイズ」が最適。木の素材によって香りや質感も違うので、一度手にとって実物を確かめてから購入するのがおすすめです。

ウッドチップ・バークチップの使い方は簡単

バークチップ

ウッドチップは木材が原料で、環境にやさしい素材です。雑草の掃除や真夏の避暑効果があるので、あまりガーデニングに時間はかけられないけれど、おしゃれな庭作りを楽しめたい方にピッタリ。ヒノキなどの素材は香りもよいのですよ。

好みの素材を選んで、ガーデニングやインテリアとして活用してみてくださいね。

更新日: 2023年07月05日

初回公開日: 2016年03月22日

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