東京のおすすめ植物園｜バラやサクラの名所「神代植物公園」ってどんなところ？

東京都調布市にある「東京都立神代植物公園」は、JR三鷹駅からバスで20分ほどの場所にある、戦後都内唯一の植物公園として開園した人気のスポットです。そんな神代植物公園で見られる植物や見どころ、イベント情報などを、担当者の方へ伺ってきました。

神代植物公園ってどんなところ？

（画像提供：神代植物公園）

神代植物公園は、東京都武蔵野の面影が残る園内で、四季を通じて草木の姿や花の美しさを味わうことができる公園です。

神代植物公園本園内には約4,800種類、10万本もの樹木が植えられています。なおそれぞれ、ばら園、つつじ園、うめ園、はぎ園をはじめとした、植物の種類ごとに30ブロックに分けられています。本園から少し離れたところには水生植物園もございます。

また、本園と神代植物公園通りを挟んで向かい側に併設された植物多様性センターでは、東京に残された貴重な絶滅危惧種の植物や環境保全について学ぶこともできます。

神代植物公園では、どんな植物を見ることができますか？

▲さくら園（画像提供：神代植物公園）

神代植物公園では、春の季節にはサクラやハナモモ、ツツジ、ボタン、シャクヤク、フジなどを楽しむことができます。特に、5月頃は人気スポットの一つであるばら園に、約400品種約5,200本ほどの春バラが咲き誇り、多くの人々でにぎわいます。

▲ふじ園（画像提供：神代植物公園）

夏の季節にはアジサイやスイレン、ムクゲ、ハス、サルスベリなどを、秋の季節（10月頃）には約300品種約5,000本ほどの秋バラが見ごろを迎えます。

▲あじさい園（画像提供：神代植物公園）

▲ばら園

このほか、ダリアやパンパスグラス、キンモクセイ、サザンカ、カエデなどを楽しむこともできます。

▲ダリア園

殺風景になりがちな冬の季節には、クリスマスローズやツバキ、ロウバイ、ウメ、フクジュソウなどの花々を楽しむこともできますよ。

▲うめ園（画像提供：神代植物公園）

このほか、古くから伝わる日本の園芸植物や、当園で発見された・見いだされた植物、「神代」の名のつく植物などをご覧いただくこともできます。

▲菊花大会の様子

さらに大温室では、季節・天候問わず、熱帯花木やラン、ベゴニア、熱帯スイレンなど1300品種の植物をお楽しみいただけます。

▲大温室

神代植物公園の公式Twitterでは、季節の花々の開花状況などが配信されていますので、ぜひこちらもチェックしてみてくださいね。

神代植物公園の見どころを教えてください！

神代植物公園の見どころは、やはりばら園です！シンメトリックに設計された沈床式庭園のばら園には、現代バラ作出に貢献した野生種、オールドローズを中心に植栽している野生種・オールドローズ園もあります。

▲ばら園（画像提供：神代植物公園）

オールドローズの「ラ・フランス」や、神代の名がついた「クイーン・オブ・神代」などといったバラは、10月頃に見頃を迎える園内で一番人気ともいえる品種です。そのほか、プリンセス系やシャルルドゴール、リンカーンなどの著名人シリーズの名がついた品種のバラなどもたくさんあります。

▲クイーン・オブ・神代

神代植物公園のばら園に咲き誇るバラの様子は、3Dオンラインで楽しむこともできます。まるで実際にばら園にいるかのように、自由に歩き回ることができます。無料ですので、ぜひ下記よりアクセスしてみてくださいね。

＞＞3Dオンライン植物園の使い方、見られるバラの品種紹介などはこちら＜＜

また、園内に咲いているバラには全て名前が書かれた札が立っているので、バラに詳しくない方でも、散策しながら品種を学んいただくことができます。また、香りのするバラには札の右上に人の絵が貼られているので、これを見つけたらぜひ香りを嗅いでみてくださいね。

▲香りのするバラの名前札

神代植物公園の特徴やこだわりを教えてください！

神代植物公園は、景色を眺めながら植物の知識を得ることができるようになっています。また、古くから伝わる日本の園芸植物の品種保存や、植物・園芸に関する催しや展示会を開き、都民の緑に対する関心を高めてもらうような活動も行なっています。

神代植物公園で開催されるイベントはありますか？

神代植物公園では、春のバラフェスタや秋のバラフェスタのほか、正月開園、梅まつり、椿・さくらまつりなど、季節によってさまざまなイベントを開催しています。ぜひお時間がある方は、一度遊びに来てみてくださいね。

＞＞神代植物公園の公式HPはこちら＜＜

※新型コロナウイルスの影響により、中止や未定となっているものもございます。

植物園概要

更新日: 2020年11月29日

初回公開日: 2020年11月29日