春は、たくさんの植物が花を開き、色とりどりに花壇やプランターを彩る季節です。花たちが元気に咲き誇る姿を見ると、明るく朗らかな気持ちになれますよね。でも、春が終わった後の準備はすんでいますか?春以降のガーデニングも楽しめるよう、今回は春に植える球根植物のうち、初心者でも育てやすい種類を7つご紹介します。
春植え球根のおすすめ7選
1. ダリア
ダリアは、幾重にも重なる豪華な花姿と、豊富な花色が人気の球根植物です。メキシコの国花で、フランス皇帝ナポレオンの妻ジョセフィーヌが愛した花としても知られています。たくさんの品種があり、草丈30cm以上に生長する超巨大輪は見応えバッチリ。鉢や花壇に1株あるだけで、抜群の存在感を放ちますよ。
植付時期 | 3~5月 |
開花時期 | 7~10月 |
2. カラー
クルッと巻いた白い花が印象的なカラー。シンプルな見た目と、「華麗なる美」「清純」と言った花言葉から、花嫁のブーケによく利用されます。球根の植え付けから開花までの期間が短いことも人気の理由。環境さえあえば、植えっぱなしでも3年くらいは毎年花を咲かせてくれますよ。
植付時期 | 4~5月中旬 |
開花時期 | 4~7月 |
3. グラジオラス
グラジオラスは、剣のような葉っぱを持つことから名付けられた、南アフリカ原産の植物です。連なるように茎先にいくつもの花を咲かせる姿がゴージャスで、寄せ植えの主役にも脇役にもなってくれますよ。
春に植え付ける球根は、夏咲きグラジオラスと呼ばれる品種群で、草丈や花色もバリエーションが豊富。寒さに弱いので、霜が降りないくらい暖かくなったら植え付けていきましょう。
植付時期 | 3月下旬~6月上旬 |
開花時期 | 7~10月 |
4. クルクマ
クルクマは、空に向かって伸びる茎の先に、エキゾチックな色合いの独特の花を咲かせます。健康食品として知られるウコンの仲間で、花色が鮮やかなことから根強いファンが多くいます。
温かい地域が原産なことから、暑さにはとても強い半面、寒さには弱く、地植えで冬は越せません。花が咲き終わったら切り戻し、秋になったら球根を土から掘り上げて鉢植えにして室内で冬を過ごすのが毎年楽しむポイントです。
植付時期 | 5~6月 |
開花時期 | 5~10月 |
5. カンナ
南アメリカが原産のカンナは、1,000を超える品種が存在し、ピンクやオレンジなど鮮やかな花色のものがたくさんあります。夏の太陽にも負けない強さがあり、むしろ日当たりが悪いと花つきが悪くなってしまうほど。
ただ、ほかの春植え球根と同じように寒さには弱いので、10月になったら球根を土から掘り上げ、湿らせたおがくずやピートモスに入れて保管しておきます。病気や害虫の心配はほとんどないので、球根植物をはじめて育てる人におすすめです。
植付時期 | 4~5月 |
開花時期 | 6~11月 |
6. アマリリス
アマリリスは、ユリのような大輪の花を立派な茎の先に咲かせるヒガンバナ科の植物です。「すばらしく美しい」という花言葉も、この花の美しさからきています。
雨で跳ね返った土が葉っぱや茎に当たると病気になるので、地植えにしたときは株元をワラで覆うなどマルチングしておくと安心です。病気にかからないよう育てれば、2~3年は植えっぱなしでも毎年花を咲かせてくれます。
植付時期 | 4~9月 |
開花時期 | 9~10月 |
7. サンダーソニア
細い葉っぱをたくさん生やし、たくさんのランプの花が咲くサンダーソニア。そのかわいらしさや、「愛嬌」「祈り」といった花言葉から、花束やアレンジメントの花材によく利用されます。
高温多湿の環境が苦手なので、風通しのよい場所を選び、水はけのよい土に植え付けていきましょう。そして、花が枯れたらすぐに切り取ると球根の栄養を温存することができます。冬になったら土から掘り起こして保管してください。
植付時期 | 3~5月 |
開花時期 | 6~7月 |
春植え球根は夏から秋に花を咲かせる
春植え球根は、どれも生育が早く、春に植えても夏には花を咲かせてくれます。見た目も豪華で鮮やかなものが多く、庭に1株あるだけで華やかな雰囲気を演出してくれます。
ただ、寒さに弱いものが多いので、花を楽しんだ後は球根を掘り上げていくことが毎年きれいな花を咲かせるコツですよ。
更新日: 2020年12月02日
初回公開日: 2016年04月26日