アリッサムの花言葉｜花の種類や色、開花時期は？

春になると小さい花をたくさん咲かせるアリッサム。名前の似た「スイートアリッサム」と間違えられる方も多いのではないでしょうか？今回はそんなアリッサムの花言葉や種類・品種、スイートアリッサムとの違いについてご紹介します。

アリッサムの花言葉とは？

『美しさを超えた価値』『奥ゆかしい美しさ』『優美』『飛躍』

「美しさを超えた価値」は、春先に白やピンク、黄や紫といった美しい花がじゅうたんを敷いたように咲き広がり、甘い香りを放つことからつけられました。

「優美」は、アリッサムの小さな花の色や形、そしてよい香りをイメージした言葉です。

「飛躍」は、暖かくなる時期にアリッサムが一気に力強く咲き広がる、その花姿を例えたことが由来となりました。

アリッサムとは？学名や原産国、英名は？

学名

Alyssum
Aurinia
Lobularia

科・属名

アブラナ科・アレチナズナ属（アリッサム属）

英名

madwort
alyssum
alison

原産地

中央～南ヨーロッパ、西南～中央アジア、北アフリカ

開花期

3～5月

花の色

黄、白、ピンク、紫、茶

別名

イワナズナ
ニワナズナ
ニオイナズナ
スイート・アリッサム

アリッサムとは、アブラナ科アレチナズナ属に分類される多年草です。主にヨーロッパやアジア、北アフリカに生息しています。

1つの茎にたくさん小さな花をつけることからボリューム感のある草花を探している方にぴったりです。

■ 名前の由来

アリッサムの語源は、ギリシャ語の「狂気しない」という意味からきています。

狂犬病の治療にも用いられたとされ、ギリシャ語では「a」は否定を表し、「lyssa」は狂犬病を表すので、2つを合わせた「alyssum」は造語とされています。

アリッサムはどんな花を咲かせる？開花時期や見頃の季節は？

アリッサムは草丈3～10cmで、小さく明るい黄色の小花を球状にたくさん咲かせます。

3～5月がアリッサムの開花期です。4月頃に小さな4枚の花びらを球状につけた花が、株全体を覆ってまるでじゅうたんのように広がっていきます。

花が咲くと甘い香りを漂わせるので、切り花として活用されることもあるんですよ。

アリッサムの風水での意味は？

アリッサムの小さな花が集まって咲く姿は、人間関係をアップさせてくれるといわれています。特に白い花は気の浄化作用があるのでおすすめですよ。

アリッサムとスイートアリッサムは違う植物？

アリッサムとスイートアリッサムは別の植物です。もともとは同じ植物として扱われていましたが、今では分類される属が違っています。（写真はスイートアリッサムです）

アリッサムがアレチナズナ属なのに対して、その1品種であったスイートアリッサムは現在ニワナズナ属の植物です。

別の植物として扱われたのが比較的最近なため、まだ同じ植物扱いをしていたり、スイートアリッサムをアリッサムと呼ぶこともあって間違われることも。

アリッサムの種類や品種は？

主にヨーロッパの地中海沿岸に分布するアリッサムは、ロブラリア属と分かれたものを含め多数の種類や品種があります。

アリッサム・モンタナム

ピレネーやアルプス原産の品種です。草丈10～20cmほどで、黄色い小花が這うように横に伸びる性質があります。株一面を散りばめ、春のロックガーデンに向いています。

コンパクトなので鉢植えやコンテナなどの前面、花壇の縁取りにも最適です。

アリッサム・スピノサム

ごくまれに流通するアリッサム・スピノサムは、白から淡いピンクの花を咲かせます。枝の先端が針のように尖っているのが特徴的です。

アリッサム・スノー クリスタル

アリッサムの中では比較的に株と花がやや大きめです。純白の花が株一面を雪のように覆い、開花期間も長いので、花壇のふちどりやコンテナガーデンなどの寄せ植えに向いています。

アリッサムの花を育ててみよう

アリッサムは、比較的育てやすいので、初心者からベテランまで寄せ植えや花壇のふちどりなど、様々な用途に使えることで人気があります。

1つあるだけで存在感があって華やかさも増すので、植える花に迷ったらアリッサムを育てる候補に入れてみてはいかがでしょうか。

更新日: 2021年12月03日

初回公開日: 2015年12月22日