ティーツリーは、葉っぱからリラックス効果のある精油が採れる樹木です。オーストラリア原産の強い木で、手間をかけずに日本の気候でも簡単に育てることができます。観葉植物として鉢植えも楽しめるほか、大きく育つので庭のシンボルツリーにもおすすめです。
ティーツリー(メラレウカ)の花言葉とは?
『清潔』『力強い味方』
ティーツリーの精油には、抗菌・や消臭効果があるとされています。このことから、「清潔」という花言葉がつけられました。
ティーツリー(メラレウカ)の学名・原産国・英語
- 学名
- Melaleuca alternifolia
- 科・属名
- フトモモ科・メラレウカ属
- 英名
- Tea tree
Titree
Narrow leaved tea tree
Snow in summer
- 原産地
- オーストラリア、ニュージーランド、インドネシア
- 開花期
- 4~6月
- 花の色
- 白、ピンク、紫
- 別名
- メラレウカ
ティートゥリー
ティーツリー(メラレウカ)とは?どんな花を咲かせる樹木?
ティーツリーは、オーストラリアやニュージーランドを原産とする常緑性の低木です。樹高は60~300cmに生長し、長さ3cmほどの針のような葉っぱを茂らせます。そして、春には白やピンク色をした筒状の花を密集して咲かせます。
葉っぱの香りがよく、殺菌や消臭の効果があることから、オーストラリアの先住民アボリジニは、長い間ハーブとしてケガや皮膚の治療に利用してきました。今でも葉から抽出される精油は、アロマテラピーに用いられるほか、石鹸や洗浄剤に配合されるなどして使われています。
名前の由来
18世紀のイギリス仁探検家、キャプテン・クックが、お茶に浮かべて飲んでいたことにちなんで、「ティーツリー」と名付けられました。
ティーツリー(メラレウカ)の効果・効能や香りは?
効果・効能
ティーツリーに含まれる「テルペネン4オール」という成分が、高い抗菌作用の源となっています。これによって、水虫やニキビなどなど皮膚のトラブルを治療する効果が期待できます。そのため、精油を肌にぬるだけでなく、石鹸やシャンプーに混ぜて使用されます。また、防臭効果もあるとされ、歯磨き粉や入れ歯の殺菌剤に入っていることも。ほかにも、香りによる殺菌成分もあることから、院内感染の原因となる菌を殺菌するといった効果も知られています。
ただ、ティーツリーは産地や栽培環境によって樹木の特性が異なり、含まれる抗菌成分の量も変化します。このことから、オイルに占める成分の割合は国際規格が定められています。また、毒性は低いとされていますが、近年はアレルギー症状もいくつか報告されており、大量に使うときには注意が必要です。
香り
ティーツリーの精油は、清涼感のある香りとなっています。この香りは、好き嫌いが分かれるとされていますが、アロマテラピーにおいては、精神を安定させ、花粉症にも効果があるとされていますよ。
ティーツリー(メラレウカ)の種類や品種は?
メディカルティーツリー
6~7月に白い花を咲かせる種類で、葉からは精油を抽出することができます。樹高は5〜6mに生長し、丈夫で育てやすいことからシンボルツリーとしても人気があります。
ブラックティーツリー
メディカルティーツリー同様、育てやすい丈夫な種類で、特に暑さや蒸れに強いことで知られます。樹高は5~6mに生長し、細い葉が冬になるとブロンズ色に変化することが特徴です。生長が速いことから、シンボルツリーに最適ですが、日本では流通量が少なく、希少な種類となっています。
ティーツリー・コットンキャンディー
柔らかく、触り心地のよい葉っぱをつけることから名付けられた種類です。6~12月に、薄いピンク色の花を咲かせます。生長がゆっくりなので、鉢植えにされることが多いです。
ティーツリー・レッドジェム
樹高3~4mと小型で、新芽が赤く、冬には紅葉も楽しめる種類です。また、5~6月には、白い花を咲かせて芽を楽しませてくれます。暑さには強い反面、寒さには弱いので、鉢植えで育てるのがおすすめです。
ティーツリー・レボリューショングリーン
樹高6~7mに生長し、1年中鮮やかな緑色の葉っぱを茂らせています。他の種類に比べて葉っぱがやや幅広で、生け垣や寄せ植えなどにして楽しまれます。
ティーツリー(メラレウカ)の葉の香りに癒やされよう
南半球原産の植物は寒さや蒸れに弱いものが多い中、ティーツリーは日本でも育てやすい樹木です。葉っぱを揉むとよい香りがし、庭のシンボルツリーや鉢植えにして楽しむことができますよ。
更新日: 2015年12月25日
初回公開日: 2015年12月25日