ペットショップや100均で見かける猫草。猫やウサギなどペットを飼っている人にとってはおなじみの草ですが、実際どんな植物なのかはあまり知られていません。今回は、猫草とはどんな植物なのかや、栽培のコツや種まきの時期と方法など、育て方についてご紹介します。
猫草(ねこくさ/ねこぐさ)の学名・原産国・英語
- 学名
- –
- 科・属名
- イネ科の植物が多い
- 英名
- Cat Grass
Cat Oat Grass(燕麦の若葉)
Cat Wheat Grass
- 原産地
- –
- 開花期
- –
- 花の色
- –
- 別名
- キャットサラダ
ペットサラダ
猫草(ねこくさ/ねこぐさ)とは?どんな植物?
猫草は、猫が好んで食べる草の総称です。別名「キャットサラダ」「ペットサラダ」と呼ばれます。草の種類は様々ですが、燕麦(エンバク)、オーツ麦と呼ばれる「カラスムギ」が主に販売されています。
肉食の猫が猫草を食べる本当の理由は解明されていませんが、体内に取り込んだ毛や毛玉を排泄するために、草の食物繊維を摂取していると考えられています。猫は、自身の身体を舐める(グルーミング)際に体毛を飲み込んでしまうため、外にはき出す必要があるのです。
また、草を食べることで、葉酸やビタミンなどを得ているともいわれ、詳しいメカニズムについてはまだ完全には解明されていません。そのため、猫草を好む猫もいれば、そうでない猫もいます。
猫草(ねこくさ/ねこぐさ)の育て方のポイントは?
日当たりのよい場所で育てれば、手間はかかりません。種から育てはじめるときは、発芽するまで土が乾かないよう水やりをして管理しましょう。
猫草(ねこくさ/ねこぐさ)の種まきの時期と方法は?
10~11月が種まきの適期です。害虫や病気にかからないよう、鉢植えにして室内で育てるのが一般的です。この方法であれば、一年中いつでも栽培をはじめられます。
専用のキットに付属している鉢か、穴の開いている底の浅い容器を準備して、種をばらまきにしていきます。薄く土をかぶせたら、土が乾かないよう水やりをして日陰で管理しましょう。
猫草(ねこくさ/ねこぐさ)の土作り、水やり、肥料の与え方
土作り
水はけのよい土を好みます。赤玉土(小粒)6~7:腐葉土3~4の一般的な配合土か、市販の草花用培養土がおすすめです。鉢底に軽石や鉢底石を敷き、水はけをよくしておくと安心です。
水やり
土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えます。
肥料の与え方
基本的に肥料は必要ありません。特に、カラスムギなどはとても丈夫な植物なので、肥料がなくても丈夫に育ちます。
猫草(ねこくさ/ねこぐさ)の手入れ!剪定や植え替えは必要?
猫やウサギ用に育てるなら、育つスピードより速く食べてしまうので、剪定の必要はありません。
また、植え替えの必要もありません。ときどき鉢の向きを変え、草全体にまんべんなく日が当たるようにすると、生育がよくなりますよ。
猫草(ねこくさ/ねこぐさ)をペットに与える時期は?
草丈が7~8cmくらいに育ち、若葉が少し開いてきたら、鉢のままペットに与えましょう。猫やウサギは若芽を好んで食べますよ。
猫草(ねこくさ/ねこぐさ)を栽培してペットに元気を与えよう
猫草によく利用されるカラスムギは、イネ科の穀物で、シリアルやウィスキーの原料として私たちの生活にも関わりのある植物です。食物繊維やビタミン、葉酸が多く含まれていることから、猫が食べることで、健康状態をよいものにし、毛づくろいによって飲み込んだ毛玉の排泄を助けてくれるはずです。猫草は手軽に育てられるので、ペットを飼っている方は一度チャレンジしてみてくださいね。
更新日: 2015年12月26日
初回公開日: 2015年12月26日