スイートピーは、甘い香りがするパステルカラーをした優しい印象の花です。そのかわいらしさから花束やアレンジメント、ウェディングブーケなどに用いられてプレゼントのお花としても知られています。今回は、そんなスイートピーの花言葉の意味や由来、開花時期と見頃の季節、種類や品種などをご紹介します。
スイートピーの花言葉の意味や由来は?
『ほのかな喜び』『優しい思い出』『門出』『別離』
スイートピーの花言葉は、別れを思わせるものが多いですよね。花の形が蝶の飛び立っている姿に似ていることから、『門出』『別離』という花言葉をもつようになりました。
また、別れと出会いの季節である4月頃に花を咲かせることも、これらの花言葉がついた由来だと考えられています。
スイートピーの花言葉は色別で違いがあるの?
スイートピーは国によっては色別で花言葉があり、ピンクは「繊細」、白は「ほのかな喜び」と言われています。
しかし花言葉はもともと口伝えの曖昧なもので地域によっても変わります。「こっちではこういう意味なんだ!」と違いを楽しむのもいいかもしれませんね。
スイートピーはどんな花?
スイートピーとはマメ科・レンリソウ属の草花です。種類によっては一年または宿根草になります。
イタリアが原産の植物で、ガーデニングはもちろん切り花やブーケなどにも利用される認知度の高いお花です。
- 学名
- Lathyrus odoratus
- 科・属名
- マメ科・レンリソウ属
- 英名
- Sweet pea
- 原産地
- イタリア シチリア島
- 開花期
- 4~6月
- 花の色
- 白・ピンク・紫・ブルー・イエローなど
- 別名
- 香豌豆(カオリエンドウ)
麝香連理草(ジャコウレンリソウ)
麝香豌豆(ジャコウエンドウ)
スイートピーはどんな花を咲かせる?開花時期や見頃の季節は?
スイートピーはマメ科の植物で、巻きひげを支柱などに絡ませながら3~4mまで茎をのばします。伸びた茎の先には、赤やピンク、紫などに染まった花を咲かせます。
基本的には秋に植えて春に花を咲かせますが、人気や知名度が高いことから一年を通して出荷されています。
花が終わるとさやをつけ、豆が実ります。この豆には毒があり、大量に食すとラチリズムともいわれる下半身麻痺を引き起こす可能性があるので注意してください。
スイートピーの種類や品種は?
スイートピーは世界に約100種あるとされ、日本には4種自生しています。また、スイートピーは主に「春咲き」「夏咲き」「冬咲き」の3種類に分けられ、つるを生やさない矮性系もあります。
一般に切り花で親しまれているのは、温室で育てられる冬咲き種です。今回はその中でも有名なものをいくつかご紹介します。
ロイヤルホワイト
ドイツで開かれたIPM(国際花メッセ)で最優秀賞を獲得した日本生まれの夏咲き品種です。純白の大きな白い花と、優しい香りが特徴です。
ステラ
淡いクリーム色の花をつける香りのいい品種です。白いスイートピーでは、最も市場に出回っています。
ダイアナ
濃いピンクとややはっきりしたピンクの2種の花色がある人気の品種です。
ハニーレモン
鮮やかなレモンイエローの花をつける珍しい品種です。黄色のばらと一緒に、アレンジメントなどによく用いられます。
ムジカスカーレット
2012年に開発された、赤紫色のスイートピーです。巻きひげがなく、栽培管理が楽なので、初心者でも育てやすいですよ。
同じムジカシリーズに、淡い紫の花をつける「ムジカラベンダー」と、真っ赤な花をつける「ムジカクリムゾン」があります。
ビオラ
濃い紫色の花が咲く品種で、11月~3月に市場に出回ります。花束にシックな印象を与えてくれますよ。
恋式部
白地に淡いピンクの花をつける複色のスイートピーです。式部の特別変異種として、2015年から市販されるようになりました。
ブルーリップル
爽やかなブルーの花に吹きかけ模様が入っているのが特徴の品種です。稀に紫の花をつけることもあります。
シルキーピーチ
白地の花の縁が淡いオレンジがかっている品種です。花束やアレンジメントに用いるとボリューム感を出すことができます。
キューピットステラ
ステラの突然変異から生まれた、変わり咲きのスイートピーです。つぼみのような形の花をつけるキューピットは、全部で4種あるとされています。
スイートピーの花はアレンジメントにおすすめ
甘く優しい香りのするスイートピーは、チューリップやフリージアといった香りの強いものとも相性のよい花です。また、花びらが華やかな印象を与えてくれます。
スイートピーを使ったブーケやアレンジメントに組み合わせて、ぜひ春を感じてみてください。
更新日: 2021年06月16日
初回公開日: 2015年07月04日