ラズベリーは、みずみずしい真っ赤な実を付ける植物で、スイーツに加えられるものが多くありますよね。また、日本固有の種類もあり、野山で見かける機会もあるかもしれません。今回は、花言葉や栄養、効果・効能などラズベリーとはどんな植物なのかについてご紹介します。
ラズベリー(木苺)の花言葉は?
『謙遜』『尊重される』『愛情』『嫉妬』『後悔』『うらやむ』『同情』『哀れみ』『先見の明』『幸福な家庭』
ラズベリーは、白い花を咲かせ、真っ赤な実を付けます。その実は、大きな葉っぱとは対照的に、1cm前後ととても小さく控えめなことから、「謙遜」という花言葉が付けられたそうです。また、「嫉妬」や「後悔」とは、きれいな実や花に見とれて、手で触れてしまうと鋭いトゲに傷つけられることに由来しています。
ラズベリー(木苺)の学名・原産国・英語
- 学名
- Rubus idaeus
- 科・属名
- バラ科・キイチゴ属
- 英名
- Raspberry
- 原産地
- 世界中の温帯
- 開花期
- 3~4月 ※品種によって異なる
- 花の色
- 白、ピンク
- 別名
- ヨーロッパキイチゴ
西洋キイチゴ
ラズベリー(木苺)とは?
ラズベリーとは、キイチゴ属に分類される植物の中でも、Idaeobatus 亜属に分類される種類の総称です。フランボワーズやブラックラズベリーなど多くの品種が分類されており、日本にも細かい毛が生えているビロードイチゴや、黒い実を付けるクロイチゴなどいくつかの品種が自生しています。ヨーロッパでは15世紀に栽培がはじまり、今でもヨーロッパ全土や北アメリカで盛んに栽培されています。
低木のものが多いですが、草やつる性など種類によってその見た目は様々。茎や葉っぱにトゲを持つものも多いです。種類によっても違いますが、主に春になると白やピンクの花を咲かせ、その後結実します。果実は、赤や黒の粒が集まって塊をなしており、その中にはたっぷりと果汁が含まれており、生食だけでなくジャムやジュースなどいろいろな形に加工して楽しまれます。
ラズベリーの栄養、効果・効能とは?
ラズベリーは、その小さな実の中に、ビタミンCをはじめ、亜鉛、カルシウム、カリウム、鉄といったミネラル類を豊富に含んでいます。中でも特筆すべきは、ポリフェノールとビタミンE、食物繊維、そして香り成分の「ラズベリーケトン」です。
ポリフェノールとビタミンE
ポリフェノールの1種であるアントシアニンは、ブルーベリーにも豊富に含まれる成分で、視力を高め、眼精疲労を改善させる働きがあります。また、高い抗酸化作用から、成人病や老化防止につながるとされています。
食物繊維
ラズベリーに含まれる食物繊維は、ペクチンという水溶性食物繊維です。この食物繊維は、胃の中でゼリーのような形に変化し、胃腸の糖質吸収を抑えてくれます。また、満腹感を高める、腸内の善玉菌を増やして活動を促進するなどの効能から、ダイエットのサポートや便通の解消に役立ちます。
ラズベリーケトン
ラズベリーケトンは2002年にクラシエホールディングス(発見当時はカネボウ化粧品)によって発見されたラズベリーの香り成分です。トウガラシなどに含まれるカプサイシンの3倍もの脂肪燃焼効果があるほか、メラニン色素を抑制する働きから美白へ導く効果も期待できます。
ラズベリー(木苺)の種類や品種は?
フランボワーズ
ヨーロッパキイチゴとも呼ばれる、ラズベリーの代表種。ラズベリーというと、本種を指すことがほとんどです。イギリスで16~17世紀には栽培がはじまったとされ、ヨーロッパや北アメリカでよく栽培されています。
バライチゴ
日本に自生しているラズベリーの仲間で、本州以南の野山に自生しています。草丈は20~40cmほどに生長し、鋭いトゲを生やしています。
ブラックラズベリー
ラズベリーの中で、黒い実を付ける品種です。ブラックベリーとよく似た見た目をしており、実はコクと甘みがあります。丈夫で育てやすく、樹高は1~1.5mに生長します。
ラズベリー(木苺)は育てやすい果樹
ラズベリーは、ブルーベリーと並んで育てやすい果樹です。丈夫で育てやすく、見た目もかわいいのがうれしいポイント。ただ、鋭く細かいトゲを持っているので、手入れのときは注意が必要になるので注意してくださいね。
更新日: 2021年05月19日
初回公開日: 2016年04月25日