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ミセバヤの育て方|花の色や冬越しの方法は?

日本に昔から自生しているミセバヤは、暑さ・寒さに比較的強く手がかからない多肉植物です。つたを伸ばすように育ち、秋になると可愛らしい花を咲かせます。ハンギング・グランドカバー・寄せ植えに最適です。今回はミセバヤの水やりや手入れなどについて詳しくお伝えします。

ミセバヤとはどんな多肉植物?

ミセバヤ

昔から日本で育てられている多年草の多肉植物で、丸い形の葉が特徴です。つたを伸ばすように成長します。

茎の先端に小さな花を複数の塊にして咲かせ、秋になると紅葉するのが魅力です。夏も冬も強い種類が多く、育てる場所をあまり選びません。

ミセバヤの花の開花時期は秋で、花色はピンク、黄色など。花が咲き終わると葉が紅葉します。

ミセバヤの別名や花言葉は?

原産地
日本
別名
タマノオ(玉緒)
耐寒性
強い
耐暑性
強い
花言葉
大切なあなた・慎ましさ

ミセバヤの育て方!土づくりのコツは?

ミセバヤ

一般的な多肉植物・サボテンの土や山野草の土で大丈夫です。水はけのよい土を好みます。

自分でブレンドする場合は、赤玉土・鹿沼土にゼオライトやバーミキュライトなどを1割ほど加えてください。赤玉土と鹿沼土の割合は、鹿沼土を多めにするのがおすすめです。

土の水はけをよくするために、しっかり微塵抜きをしましょう。

ミセバヤの育て方!日当たりや置き場所は?

ミセバヤ

ミセバヤを育てるときの日当たりや置き場所について解説します。

日当たり・置き場所

日向~半日陰で管理します。梅雨の時期は、長雨に当てないよう軒下などへ移動しましょう。比較的、暑さ・寒さに強いので、育てやすい植物です。多湿に注意して管理してください。

夏・冬の置き場所

夏に強い種類は、夏も日当たりのよいところで育てます。とはいえ、種類によっては暑さに弱い種類もあるので、そういったものは直射日光を避けて涼しいところで管理してください。

冬越しも屋外で管理可能です。霜に当てないよう置き場所にだけ注意しましょう。

ミセバヤの育て方!水やりのコツは?

ミセバヤ

水は土の表面が乾いてから与えましょう。庭で地植えしている場合は、自然の雨だけでもある程度大丈夫です。しかし、暑すぎる・雨がしばらく降っていないときは、水やりしてください。

夏は比較的涼しい時間帯に水やりします。水差しで土へ直接与えるか、鉢の底から水を吸わせるやり方がおすすめです。なるべく葉に水はかけないほうがいいでしょう。

冬は晴れが続く比較的暖かい日の午前中に水やりします。冬は地上部分の小さな芽以外は枯れているため、たくさん水を与えなくても大丈夫です。乾燥気味に管理してください。暖かくなってきたら水やりを再開します。

ミセバヤの育て方!肥料の与え方は?

植え替えや植え付けをしたときに、緩効性肥料を土へ入れましょう。緩効性肥料の効果は、ゆっくりです。

液体肥料は、追肥として生長期(春・秋)に月2回与えます。緩効性肥料とは違い、液体肥料はすぐに効き目がでるのが特徴です。

ミセバヤの育て方!注意すべき病害虫と対策法は?

ミセバヤ

ミセバヤの病害虫と対策についてみていきましょう。

害虫

害虫はアブラムシやナメクジに要注意です。アブラムシは、植物の汁を吸って栄養を奪ったり排泄物を残して新たな病気の元を作ったりします。

ナメクジやケムシは植物を食べてしまうので見た目が悪くなります。

対策

予防するには、風通しをよくすることが対策です。見つけたら駆除して、薬剤散布しましょう。定期的な薬剤散布も効果的です。

病気

病気では軟腐病になりやすく、この病気は土の中の細菌が原因です。感染すると株の根元に症状が現れ、続いて変色して腐っていきます。

病気になったところは処分しましょう。土の中が蒸れると発症しやすいので、水の量には注意が必要です。

ミセバヤの植え替え方法は?

ミセバヤ

植え替えの時期は春で、1~2年に一度のペースで植え替えます。鉢植え・地植えどちらも可能です。茎をつるのように伸ばして育っていくため、グランドカバーやハンギングに最適です。

ミセバヤの増やし方は?

ミセバヤの増やし方は、株分けと挿し芽(挿し木)の2種類です。

株分け

株分けは3~4芽ほどつけて株を分けます。根を傷つけないように気をつけてください。植え替えするときに行いましょう。

挿し芽(挿し木)

挿し芽(挿し木)は、3節程度の長さでカットして挿し芽用の土へ植え付けます。根が出るまでは、明るい日陰で管理します。

ミセバヤの育て方で注意すべきポイントは?

こまめな手入れと適した置き場選びがポイント。手入れは花がら摘みや枯れ葉取りです。花がらや枯れ葉はきちんと取り除きます。

花の場合、そのままにしておくと種ができますが、栄養も取られてしまいます。種まきしないなら、花が咲く前に花芽を取るのがおすすめです。

もうひとつの注意すべきことは置き場所で、蒸れて軟腐病を起こさないよう風通しのいいところで管理します。

ミセバヤの種類

ミセバヤ

ミセバヤの代表的な種類をご紹介します。

日高ミセバヤ

日高ミセバヤは、ビビットピンクの花を咲かせます。分布地域は北海道で、卵のような形の葉が特徴です。

白雪ミセバヤ

白い粉が葉についた種類で、黄色の花を咲かせます。ほかのミセバヤと違い、暑さに弱いため、夏は涼しいところでの管理が必要です。

カラフトミセバヤ

カラフトミセバヤはエゾミセバヤとも呼ばれる種類で、こちらもピンクの花を咲かせます。ほかの種類と違い、冬になると起こる地上部の枯れは、起こりません。

斑入りミセバヤ

葉の斑が入った種類です。生長するにつれて、斑がなくなることもあります。

多肉植物のミセバヤを育ててみよう

ミセバヤ

ミセバヤは、暑さや寒さに強い種類が多く、生育旺盛な多肉植物です。管理する場所も夏も冬も日当たりのよいところと、ほとんど手がかかりません。増やすときも、株分けと挿し芽で簡単です。グランドカバーや寄せ植えにぴったりなので、ぜひ育ててみてください。

更新日: 2021年12月03日

初回公開日: 2020年03月06日

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