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カンナの花言葉と育て方|球根の植え付け時期や方法は?

カンナは、南国を彷彿とさせる独特な風合いがある花です。白や赤、ピンクなど色鮮やかな花を夏に咲かせて、見ている人に元気を与えてくれますよ。また、葉っぱが大きくインパクトがあることも特徴です。今回は、カンナの花言葉と、球根の植え付け時期と方法など育て方についてご紹介します。

カンナの花言葉とは?

カンナ

『情熱』『快活』『永遠』『妄想』『堅実な未来』『熱い思い』『若い恋人』

真夏の炎天下でも、負けずに鮮やかな花を咲かせる姿から、「情熱」「快活」「熱い思い」という花言葉が付けられました。また、「妄想」は、常夏の幻想的な花ということにちなんでいます。

カンナの花の色や開花時期は?

学名
Canna
科・属名
カンナ科・カンナ属
英名
Canna
Indian shot
原産地
南アメリカ(熱帯アメリカ)
開花期
6~11月
花の色
白、赤、ピンク、オレンジ、黄、複色
別名
ハナカンナ

カンナとは?どんな球根植物?

カンナ

カンナとは、カンナ属に分類される植物の総称で、南アメリカなどの熱帯アメリカを原産とする球根植物です。1850年頃にアメリカやフランス、イタリアで品種改良されたものが多く出回り、日本へは江戸時代に渡来しました。現在は品種が1,000を超えることから、系統など区別は付けられておらず、観賞用のものは「ハナカンナ」と呼ばれます。

草丈は40~200cmと種類によって異なります。ショウガのような形の球根が特徴で、春になると新芽を出し、先の尖った大きな葉っぱを付けます。そして、しゅっと伸びた茎の先に花をいくつか咲かせます。ただ、花のように見える部分は雄しべが変化したもので、本来の花は小さく目立ちません。この花の姿がグラジオラスなどと似ているため、間違われることもあります。

名前の由来

カンナの名前の由来にはいくつかの説があります。「葦(アシ)」を意味するラテン語が語源で、管状の茎が葦を思わせることに由来すると説がよく知られています。ほかにも、ケルト語の「杖」または「脚」を意味する語が由来だという説もあるようです。

カンナの育て方のポイントは?

日当たりと水はけのよい場所で育てることがポイントです。日当たりが悪いと、花付きが悪くなってしまいます。また、丈夫な性質ですが、寒さには弱いので、冬は球根を掘り上げて管理します。

カンナの種まきや球根の植え付け時期と方法は?

カンナ

種まき

発芽適温は20~25度高めなので、4~5月に種まきをします。種の殻が固いことから、発芽率はあまりよくありません。多めにまいて、苗を育てるようにすると安心です。

1. 育苗箱に赤玉土を入れ、1区画に1つずつ種をまく
2. 種が完全に隠れるように土を被せる
3. 土が乾かないよう水やりをし、暖かい場所で管理する
4. 7~10日で発芽する
5. 本葉が2~3枚になったら、生育のよいものを選んでピートモス入りの育苗ポットに植え替える
6. 根が育苗ポットに回るくらいまで生えたら、鉢や地面に植え替える

球根の植え方

4~5月が適期です。高温を好み、まだ寒いときに植え付けると芽が出ないので注意してください。

プランターや鉢に球根を植えるときは、20~30cmほど深さのあるものを選びます。8~10号鉢が最適です。鉢に土を入れ、深さ5~10cmのあたりに球根を横向きに植えます。

地植えは、日当たりと水はけのよい場所を選び、地中30cmほどの深さまで土を耕しておきます。球根を深さ5~10cmのところに横向きにして植えてください。複数植えるときは、球根同士の間隔を30~40cmほど空けます。

カンナの土作り・水やり・肥料の与え方

カンナ

土作り

水はけと通気性のよい、栄養分が豊富な土を好みます。鉢植えは、赤玉土(小粒)5:腐葉土4:堆肥1か、赤玉土(小粒)6:腐葉土4の土がおすすめです。市販の草花用培養土を使っても構いません。地植えは、耕した土に腐葉土や堆肥を2~3割混ぜておきます。

水やり

鉢植えは、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。地植えは、よほど土が乾燥しない限り、水やりは必要ありません。乾燥した日が続いたら水やりをしましょう。

肥料の与え方

植え付けるとき、ゆっくりと効く緩効性化成肥料を土に混ぜておきます。その後は、9月まで1ヶ月に1回、植え付け時と同じものを与えます。

カンナの剪定の時期と方法は?

枯れた花をそのままにしておくと、種がついて球根の栄養が奪われてしまいます。花が咲き終わったら、付け根から切り落としていきましょう。また、葉っぱが完全に枯れたら、株元から2~5cmのところで茎を水平に刈り取ります。

カンナの植え替えの時期と方法は?

カンナ

冬の寒さに弱く、5度以下で休眠し、0度以下になると枯れてしまいます。寒い地域では、10月に入って2~3日晴れた続いた後に、球根を掘り上げて冬を越します。球根が乾くと枯れてしまうので、ダンボールや発泡スチロールに湿らせたおがくずかピートモスを入れ、そこに球根を埋めて貯蔵します。

10度以上の場所で管理すると、発芽してしまうので注意してください。そして保管した球根は、翌年にまた鉢や地面に植え替えます。

一方、通年10度以上を保てる場合は、掘り上げずにそのまま冬を越しても大丈夫です。掘り上げないときは、球根の上に10~30cmほど土を盛り、霜に当たらないようにします。

カンナの増やし方!分球の時期と方法は?

カンナは、種まきと分球で数を増やすことができます。花の後に付いた種を採取してまくときは、最後のあたりの花は枯れてもそのまま残すようにしてください。まき方や時期は、植え付け時と同じです。

分球は、掘り上げた球根を植え付ける前の4~5月に分けます。くびれている部分を、それぞれに新芽が2~3つ付くよう分けていきます。分けた球根は、それぞれ鉢や地面に植え付けてください。

カンナの栽培で注意する病気や害虫は?

丈夫な草花なので、病気や害虫の心配はほとんどありません。

カンナの花を育ててみよう

カンナ

真夏の太陽の下、元気に花を咲かせてくれるカンナ。草丈が様々で、病気や害虫の心配もないことから、夏の花壇の寄せ植えにおすすめです。日当たりさえよければ、きれいな花をいくつも楽しむことができますよ。球根植物を植えたことのない方は、カンナからはじめてみるのがおすすめです。

更新日: 2022年09月01日

初回公開日: 2015年11月19日

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