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ヒナゲシ(虞美人草)の育て方とは?

太陽の光が透けて見えるほど、薄く軽やかな花が特徴のヒナゲシ。うつむいた蕾から花を次々と咲かせ、春から夏にかけての庭やベランダを彩ってくれます。見た目は繊細そうですが、寒さに強く、丈夫で育てやすい初心者向けの草花なんですよ。今回は、そんなヒナゲシの育て方をご紹介します。

ヒナゲシ(虞美人草)の育て方のポイントは?

日当たりと水はけのよい場所を選び、過去にケシ科の植物を育てたことがない土に植え付けます。連作障害を起こす場合があり、立ち枯れ病などにかかって株が枯れてしまうことがあります。

ヒナゲシ(虞美人草)の種まきや苗植えの時期と方法は?

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種まき

ヒナゲシは、9~10月が種まきの適期です。ヒナゲシの種はとても細かいので、厚紙の上で乾いた砂と混ぜてから、育苗ポットにばらまいていきます。たくさんの苗を育てたいときは、育苗箱に種をまいてもかまいません。

光がないと発芽しないので、種の上から土は被せないようにします。そして、種が飛ばないよう風の吹かない場所で、土が乾かないよう霧吹きで水やりをして管理し、本葉が5~6枚付くくらいまで生長したら、鉢や地面に植え替えます。

苗植え

苗植えは、2月下旬~3月に行います。ヒナゲシは、根が地面に垂直に生える直根性で、根が傷つくと株が弱ってしまうので、苗は早めに植えていきましょう。鉢植え、地植えいずれの場合も、根を傷めないよう、根に付いた土はくずさないようにしてください。

鉢植えは、5~6号鉢に1株が植え付けの目安です。地植えは、株同士の間隔が20~30cmほど空くように植え付けるとよいですよ。

ヒナゲシ(虞美人草)の土作り、水やり、肥料の与え方

土作り シャベル 畑

土作り

ヒナゲシは、水はけと通気性のよい、中性~アルカリ性の土を好みます。鉢植えは、赤玉土(小粒)6~7:腐葉土3~4の配合で混ぜた土か、市販の草花用培養土を利用します。地植えは、植え付ける2週間前に深さ30cmほど土を耕して水はけをよくし、苦土石灰を混ぜ込んで土の酸性度合いを中和しておきます。そして、1週間前に腐葉土をたっぷり混ぜ込んで、水はけをよくします。

水やり

乾燥した環境を好み、水の与えすぎは根腐れを引き起こしてしまいます。鉢植えは、土が乾いたらたっぷりと水を与えるようにしましょう。地植えは、よほど乾燥しないかぎり降雨のみで大丈夫です。

肥料の与え方

植え付けるときにゆっくりと効く緩効性化成肥料を土に混ぜておきます。その後、追加で肥料を与える必要はありません。肥料が過剰になると、丈夫な株に育たず、花付きが悪くなってしまいます。

ヒナゲシ(虞美人草)の剪定の時期と方法は?

ヒナゲシ

ヒナゲシは花が咲いた後に種をつけると、株が弱ります。そのため、種を採取するとき以外は、枯れた花は順次花首から刈り取ってしまいます。この作業によって、病気や害虫を招く心配も減りますよ。

ヒナゲシ(虞美人草)の増やし方とは?

ヒナゲシは、種を採取して株を増やすことができます。枯れるまでそのまま放っておいても、こぼれ種で自然に増えていくほど丈夫な性質ですよ。

ヒナゲシ(虞美人草)の花はガーデニング初心者におすすめ

ヒナゲシ

ヒナゲシは、寒さに強く、ほとんど放任でも次々に花を咲かせる丈夫な一年草です。種から育てるのは、根の扱いに慣れていない人はむずかしいですが、苗からならガーデニング初心者でも安心して栽培を楽しめますよ。また、病気や害虫の心配が少ないこともうれしいポイントです。春になって、薄紙のように可憐な花を咲かせる姿は愛らしくて魅力的。寄せ植えやプランターに群生させて、その花姿から春を感じてみてくださいね。

更新日: 2016年03月08日

初回公開日: 2016年03月08日

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