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チューリップの球根の植え方を解説!植える時期や育て方のコツは?

春になるとかわいらしいカップ状の花を咲かせるチューリップ。子どもから大人まで誰もが知る、春の代名詞ともいえるお花です。今回はそんなチューリップの球根の植え方や時期、水やり、肥料のコツなど育て方を中心にご紹介します。

チューリップの球根を植える時期は?

チューリップ

チューリップは秋に球根を植えると、春に花を咲かせる植物です。春を過ぎると花は枯れはじめますが、球根は生き続けています。上手に育てると1つの球根で何年も花が楽しめるお花なんです。

チューリップの球根を植えるなら、10〜11月がおすすめ。市場には夏の終わり頃から1個100〜200円ほどで出回り始めます。

チューリップの育て方!球根、鉢、土を準備しよう

【チューリップの育て方】球根の植えつけに必要な道具

初めてチューリップを育てるならまずは球根と植木鉢、土を用意しましょう。種からも育てる方法もありますが、市販されているような球根になるまで数年ほど必要としてしまいます。早く花がみたい方やガーデニング初心者の方は球根から育てるのがおすすめです。

球根は大きくてずっしり重く、汚れや傷のないものを選びましょう。植木鉢は5号(直径15cm)に球根3個を目安にすると育ちやすく、土は培養土を使うのが一般的です。

チューリップの球根の植え方!鉢やプランターに植える時期は?

【チューリップの育て方】球根の植え方や時期、水やり、肥料のコツは?
  1. 10~11月上旬頃、球根とチューリップ用の土、5号以上の植木鉢を用意する。
  2. 球根の茶色い皮が簡単にはがれそうならはがしておく。
  3. 消毒液で球根を消毒する。
  4. 球根3個分の深さ、鉢なら球根1個分、プランターなら2〜3個分の横幅で穴を掘る。
  5. 球根の頭が上になるよう植える。
  6. 土をかぶせて水やりをする。

チューリップのお手入れ!水やりや肥料のコツは?

チューリップ

チューリップは植えた後の手入れの仕方次第で、どれだけきれいに花を咲かせるかが決まります。次に、水やりの仕方と肥料の与え方についてご紹介するので参考にしてください。

水やりの仕方は?

チューリップを植えた鉢の土の表面が乾いてきたら鉢の底から流れ出てくるほど、たっぷりと水やりをしてください。まだ土が湿っている状態だと球根が腐ってしまうので、指で土が乾燥していることを確認してから行いましょう。

肥料の与え方は?

チューリップは、花を咲かせる前と花を咲かせた後に肥料を与えます。花が咲く前は、固形のゆっくりと効く緩行性肥料を土に混ぜておき、花が咲いたあとは球根を回復させるために水で薄めた液体肥料を2週間に1回ほど与えてください。

チューリップの花を楽しんだ後は?球根に栄養を蓄えよう

【チューリップの育て方】花を切るイラスト

チューリップが開花したとき、大切に育てた分嬉しい気持ちは一段と嬉しいものです。そんなチューリップの花も、時間がたつとだんだんと萎れてきます。

もし、花がしおれてきたなあと思ったらできるだけ早いタイミングで花を切り取ってください。実は翌年以降もチューリップを育てたいなら、枯れていく花に栄養分を使わないよう花を切って結実させてあげないことが大切なのです。

多くのチューリップは6月頃には花が枯れはじめるので、その前に途中で茎を切り取りましょう。早く花を切り取るほど球根に栄養分が残り、翌年も花を咲かせやすくなりますよ。

チューリップの球根を掘り上げる時期とタイミングは?

【チューリップの育て方】球根の保存方法のイラスト

チューリップの花を切り取ってしばらくすると、葉っぱや茎が光合成をして球根に栄養分を送る役割を終え、今度は葉っぱがだんだんと黄色くなって枯れてきます。

このタイミングが球根の掘り上げ時です。傷つけないよう丁寧に球根を掘り上げて表面の土を落としましょう。球根に小さな球根が付いているなら1つ1つ切り離して、来年新しい球根として植えなおしましょう。

土を落とした球根は、目の粗いネットに入れて雨が当たらない風通しのよい日陰で翌年の植え付けまで保存します。

チューリップは切り花でも楽しめる

チューリップ 切り花

ちょっと元気がなくなってきたかな?というタイミングで切り取ったチューリップの花であれば、水を入れた容器に飾る「切り花」としても引き続き楽しめます。

もし、球根のために早めに花を切り取るのであれば、水を溜めたバケツや花瓶に茎ごと生けてみてください。できるだけ毎日水を入れ替えれば、しばらく開花したチューリップが楽しめますよ。

チューリップの育て方に慣れたら、寄せ植えを楽しもう

チューリップとパンジーの寄せ植え花壇のイラスト

お家に花壇がある方は、鉢植えでの育て方に慣れたら花壇での寄せ植えもおすすめです。寄せ植えをする際は、花の選び方に気をつけていれば上手に育成が楽しめます。

できれば草丈が低いモノを選んでチューリップを目立たせたり、草丈の高いモノでチューリップを脇役にするのがおすすめ。例えば、草丈の低いパンジーやビオラ、またムスカリなどは寄せ植えのパートナーとしてよく利用されています。

チューリップの育て方のポイント

オレンジ チューリップ

チューリップの花を上手に咲かせるポイントは、「土の質」「球根の植え方」「気温」の3点に注意することです。

具体的には「自然由来の肥料を混ぜた水はけのよい土」で、「球根3個分の深さ」に球根を植え、「気温の低い冬の時期を過ごさせること」で、元気な花を咲かせます。

反対に、「高温に弱いので涼しい場所で管理すること」「同じ土で育てないこと」「球根を浅く植えないこと」は必ず守るようにしましょう。

チューリップは球根の植え方や時期が大事

チューリップ 黄色

実際にチューリップを育ててみると、「育てた時間に比べて開花時間が短い」と感じる方がいるかもしれません。しかし、ガーデニングや園芸において開花期間が短い植物はたくさんあるのです。もしかすると短い開花期間だからこそチューリップの花姿は美しく、輝いて見えるのかもしれませんね。

チューリップの花を咲かせる過程には球根植物の育て方の基本がつまっているので、まだ球根植物の育成を経験していない方は、これを機にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

更新日: 2023年01月04日

初回公開日: 2015年05月22日

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