アボカドは,とろっとした濃厚な味わいが特徴の果実です。「森のバター」とも呼ばれるほど栄養価が高く、サラダをはじめ様々な料理に利用されています。また、食べ終わった後の種からでも育てられることから観葉植物としても人気があります。今回は、そんなアボカドの水耕栽培の方法をまとめました。
アボカドを水耕栽培!種から発芽させるには?
種を冷やさず、毎日水を取り替えるのが発芽させるポイントです。アボカドは暖かい中央アメリカが原産で、種を冷蔵庫で冷やすと発芽率が下がってしまいます。水耕栽培をするときは、購入してきた実を冷蔵庫で保管しないようにしましょう。
アボカドの水耕栽培をする時期は?
アボカドの水耕栽培は、気温を15~20度に保てるようであれば、いつでもはじめられます。室内の温度を気にせずに育てるのであれば、5~6月が最適です。
アボカドの水耕栽培で準備するものは?
透明な容器
種を育てる水の状態を管理しやすいよう、透明な容器を使います。また、根を長く伸ばせるように、ある程度深さのあるものを選びましょう。種に爪楊枝を刺して容器に引っ掛けるので、直径は大きすぎないものにしてください。ガラスのコップや花瓶などがおすすめです。
爪楊枝
爪楊枝を数本、種に挿して、容器の縁に立てかけます。3~4本挿すと、種が安定しますよ。
液体肥料
発芽して生育が安定してきてからは、水に適量の液体肥料を混ぜて使いましょう。
アボカドの水耕栽培での育て方!種から発芽する期間は?
1. 容器をきれいに洗う
きれいな水で種を栽培するために、洗剤で容器の汚れをきちんと落としておきます。汚れを取った後は、水が濁らなくなるまで何度もすすぎ、洗剤が残らないようにします。
2. アボカドの種についた果肉を落とす
種の表面には、果肉の実や油分が残っています。果肉には、発芽を抑制する成分が含まれているので、水できれいに洗い流しましょう。油がぬるぬるして取れないようであれば、洗剤を薄めた水を使い、たわしやスポンジでこすり落としてもかまいません。
また、種が乾燥すると発芽しないので、すぐに水耕栽培をはじめないときは、水に浸けておきましょう。
3. 種に爪楊枝を挿す
容器の縁に引っ掛けられるよう、種に爪楊枝を3~4本挿していきます。種の1/2~1/3が水に浸かるようにするために、中心に向かって斜め下向きに挿すのがポイントです。水平に挿すと、容器いっぱいに水を入れなければならなくなります。
ここで注意が必要なのが、「どちらを下にするか」ということです。少しだけ尖った方が「上」、平らな方が「下」になります。尖った部分から発芽します。
4. 水を溜めた容器に種を置く
種の1/2~1/3が水に浸かるように置きます。水は腐りやすいので、毎日取り替えて管理すると、1ヶ月ほどで種が割れ、根っこが生えてきますよ。そしてしばらくすると、上向きに発芽してきます。
水耕栽培でアボカドの種から発芽したら、土に植えた方がいい?
アボカドは本来、樹高25mほどにまで育つ植物です。環境さえ整っていれば、どんどん根と茎を伸ばしてくれます。樹高が15~30cmを超えると倒れやすくなるので、鉢に植え、支柱を立てて支えてあげましょう。
育てはじめてから半年くらいまでの間に植え替えるのがおすすめです。
アボカドを種から発芽させて水耕栽培しよう
水耕栽培は、透明な容器で植物を育てることから、すずしげで清潔な雰囲気がありますよね。インテリアにもなるので、最近はハーブやヒヤシンスなど、様々な植物が水耕栽培で育てられるようになりました。
アボカドは、種が割れて発芽する様子がおもしろいですよ。根や芽が伸びる様子を観察して楽しめるので、はじめて水耕栽培をする方にもおすすめです。
更新日: 2022年12月21日
初回公開日: 2015年11月02日