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観葉植物の水耕栽培(水栽培)!おすすめの植物は?

観葉植物の楽しみ方は、土に植えるだけではありません。植物を育てるときに「土のにおいが気になる」「部屋が汚れるのは避けたい…」といった悩みを持つ人には、水耕栽培で育てるのがおすすめです。

土を使わないから衛生的で手入れも簡単。見た目もすずしい雰囲気で夏のインテリアにもおすすめですよ。今回は観葉植物の水耕栽培について、育て方のポイントなどをご紹介します。

どうして観葉植物が水耕栽培(水栽培)で育てられるの?

観葉植物にとって、生育に十分な栄養があるなら必ずしも土は必要なものではありません。土の役割は、「養分や水分を植物に供給する」「土壌微生物のすみかになる」「植物を支える」の3つです。

ガーデニングや家庭菜園でも、土に肥料を与えて栄養分を補給し、微生物の働きを利用して育ちやすい環境を作りますよね。

水耕栽培では、土や微生物の働きに頼ることができない代わりに「水耕栽培向きの肥料」と「培地」を使って人工的に植物が育ちやすい環境を整えます。

水耕栽培向きの肥料は、植物が生きていくために必要な栄養素を吸収しやすいかたちで過不足なく配合されています。そして培地は植物を支え、根に養分や水分を供給して乾燥や湿気をバランスよく保ちます。

水耕栽培(水栽培)によるおすすめ観葉植物は?

アイビー

アイビーは地をはうようにツルを伸ばし、鉢植えで育てれば垂れ下がるような姿をすることから、壁掛け植物や下向きの寄せ植え植物として人気があります。

名前を聞いてピンとこない方でも、家や建物の壁やフェンスなどに緑色の葉をつけたツルが絡んでいる姿には見覚えがあるのではないでしょうか。
耐寒性が高くて育てやすく、初心者からプロまで幅広い層の方から長年愛されてきた観葉植物の代表品種の1つで、室内や壁面を飾る観葉植物といえばアイビーという園芸家の方も多いようですよ。

ポトス

ポトスは、日光と水をあまり必要とせず栽培が容易なことから観葉植物として人気があります。原産地の熱帯では、茎が10m以上に伸び楕円形の大きな葉が特長です。

株が十分に成長するとサトイモ科特有の棒状の花軸(肉穂花序)と、それを包み込むように発達した苞が伸びてきます。

パキラ

パキラは、パンヤ(アオイ)科・パキラ属の植物の総称です。中南米原産の植物で、日陰や乾燥に強い常緑樹であることから、観葉植物として人気があります。

生命力が強く、どんな環境でも枯れにくいパキラ。初心者の方にも育てやすく、縁起がよいことから移転・開業・開院祝いなどの贈り物としても人気の観葉植物です。

ガジュマル

ガジュマルは、幅広い地域に生息する常緑高木です。乾燥や寒さに強く、ガジュマルの実を食べた鳥やコウモリの糞に混ざった種が、土台となる植物や岩塊などの上で発芽し、子孫を残すほどの強い生命力をもっています。

観葉植物を水耕栽培(水栽培)で育てる手順は?

水だけで育てる「水栽培」、人口土を使った「ハイドロカルチャー」など、観葉植物の水耕栽培には2つの方法があります。

水だけの水耕栽培はほとんどハイドロカルチャーと育て方が同じなので、今回はハイドロボールを使った水耕栽培の方法をご紹介します。

発泡煉石やセラミスなどの培地、イオン交換樹脂栄養剤、根腐れ防止剤、底穴のない容器を準備しましょう。培地にハイドロボールやレカトンなどの発泡煉石を使用する際は、ゴミや汚れを落とすために水洗いしてから使いましょう。

植え替えの手順

  1. 観葉植物を容器から抜き出す
  2. 水をはったバケツの中に観葉植物の根を入れ、根に付いた土を洗い落とす
  3. 水できれいになった根のうち、腐ったものや傷んだものは切って取り除く
  4. 底穴のない容器にイオン交換樹脂栄養剤と根腐れ防止剤を敷く
  5. 容器の1/3~1/4ほど給水させた培地を入れる
  6. 根を広げながら、観葉植物を培地の中央に置く
  7. 根を隠すように培地を足していく
  8. 水を容器の1/5ほど入れて完成

観葉植物の水耕栽培(水栽培)で注意することは?

1. 水やりのしすぎ

水やりのタイミングは容器の底に水がすっかりなくなってからです。週に1回程度、水を足していくくらいの頻度でかまいません。そのとき、水位は培地の高さの1/5くらいになるように調節しましょう。

容器が不透明で分かりにくければ、観葉植物用の水位計を用意するのも1つの方法です。水耕栽培では植物の根が常に水に浸かった状態なので、水を与えすぎたり、頻繁に水をつぎ足したりすると、根に十分な酸素が行き渡らず根腐れを起こしてしまいます。

2. 濃い肥料の与えすぎ

水のやりすぎに並ぶ根腐れの原因が、濃い肥料の与えすぎです。イオン交換樹脂栄養剤の場合、効果は3〜4ヵ月持続しますし、液体肥料なら生長期間中1〜2週間に1回程度与えるだけで十分です。水で薄めるタイプは、薄める量や規定量を守って養分と水のバランスを保つようにします。

3. カビや雑菌の繁殖

観葉植物を水耕栽培で育てると、必ず株まわりの空中湿度が高くなります。そのため、多湿を好むカビや雑菌の繁殖に注意します。

栽培用の容器や肥料の希釈に使用する器具は、できるかぎり殺菌・消毒してから使いましょう。

また、栽培中もなるべく日当たりと風通しのよい場所で育て、育てる観葉植物によっては、栽培用ランプの設置や換気の徹底が必要になってきます。

4. アオコの発生

アオコは植物性プランクトンが大量発生したもので、水温が高く栄養豊富な水の中で光合成しながらどんどん繁殖していきます。

少量なら黄にする必要はありませんが、増えすぎると酸素を大量に消費したのちに死滅して腐り、水の状態を悪化させます。

鉢増しをしないときでも、できれば年に1回は植え替えをして、容器内の汚れをスポンジできれいにこすり落としてください。

5. 水栽培は毎日水を入れ替える

水栽培のポイントは、新鮮な水に毎日入れ替えることです。

同じ水を使い続けると、水中の酸素が減り、雑菌が増えて腐り始めます。毎朝、根を傷つけないよう、コップやガラスの中の水を入れ替えれば、観葉植物も長生きしますよ。

観葉植物を水耕栽培(水栽培)で楽しもう

観葉植物の水耕栽培は、ポイントを抑えてさえいれば室内のどこでも楽しめる手軽な育て方です。ミニ観葉植物を使った卓上サイズなら、部屋やリビング、トイレのちょっとしたスペースで植物を育てて楽しめますよ。

かわいい器に入れたり、小物で飾りつけたりして、暮らしに自分らしくグリーンを取り入れていけたらすてきですね。

初回公開日: 2016年04月15日