チェリーセージは、鮮やかな赤い花がかわいらしいハーブです。手間がかからずとても育てやすいので、庭に植えれば毎年のように花が咲いて楽しむことができますよ。今回は、そんなチェリーセージの花言葉や種類、効能などについてご紹介します。
チェリーセージ(サルビアミクロフィラ)の花言葉!意味や由来は?
『燃ゆる思い』『尊重』『知恵』
「燃ゆる思い」は、花色が、燃えるような真紅色をしていることに由来しています。また、賢いや賢人といった意味を持つ「sage」と同じつづりであることから、「知恵」という花言葉が付けられました。
チェリーセージ(サルビアミクロフィラ)の学名・原産国・英語
- 学名
- Salvia gregii
Salvia jamesis
- 科・属名
- シソ科・アキギリ属(サルビア属)
- 英名
- Cherry sage
Baby sage
Blackcurrant sage
- 原産地
- メキシコ
- 開花期
- 5~11月
- 花の色
- 赤、ピンク、白、紫、赤白
- 別名
- オータムセージ
秋の紅花サルビア
チェリーセージ(サルビアミクロフィラ)とは?どんな花を咲かせるハーブ?
チェリーセージは、メキシコに分布する多年草の観賞用ハーブです。サルビア・ミクロフィラをはじめ、近縁種のサルビア・ヤメンシス、サルビア・グレッギーなど数種を総じてチェリーセージと呼ばれます。
春から秋までによく枝を伸ばし、枝分かれした茎先や葉の脇から舌のような形をした鮮やかな真紅の花を穂状に咲かせます。全体的に自然な雰囲気を持ち、1度に咲く花数が少ないので、控えめな印象を与えます。草丈は0.5~1.5mほどになり、大きく育つとこんもりと茂ります。ハーブとして利用されるほか、ナチュラルガーデンやイングリッシュガーデンにもよく植えられています。
名前の由来
葉を揉むと、サクランボのような甘い香りがすることが名前の由来です。また、属名でもあるサルビア(Salvia)は、ラテン語の「salvare(治療)」「salveo(健康)」が語源となっており、薬用ハーブとして親しまれているセージの仲間であることにちなんでいます。学名のmicrophyllaは、「小さい葉の」という意味です。
チェリーセージ(サルビアミクロフィラ)の効能は?
ハーブとして知られるセージの仲間ですが、チェリーセージは通常食べられることはありません。ただ、葉っぱや花に甘い香りがあることから、彩りとしてサラダに加えたり、クッキーなどのお菓子に飾ったり、飲み物に浮かべたりして楽しまれます。効能は、セージ同様強い殺菌作用や、消化促進、解熱作用などがあります。
チェリーセージ(サルビアミクロフィラ)の種類や品種は?
サルビア・ミクロフィラ
メキシコ原産のサルビアの1つで、一般にチェリーセージというと本種を指すことが多いです。花は赤のほか、赤紫や紫、ピンクといったさまざまなものがあります。
サルビア・グレッギー
サルビア・ミクロフィラと共にチェリーセージと呼ばれるサルビアの1つです。ミクロフィラとは違い、花びらの基部付近に突起がありません。
デザート・パステル
サルビア・グレッギーの園芸品種です。オレンジ色の花を咲かせるのが特徴となっています。
サルビア・ヤメンシス
チェリーセージと呼ばれるサルビアの1つです。ミクロフィラとグレッギーが交配して誕生しました。親の2種と外観はよく似ていますが、花色が豊富で、中間色を含めると30品種ほどあります。
ホット・リップス
日本でよく見かける、サルビア・ミクロフィラの改良品種です。暑い時期は花が赤色になり、気温が低くなるほど白の面積が増えて、赤と白のツートンカラーになるのが特徴です。
チェリーセージ(サルビアミクロフィラ)は栽培しやすい観賞用ハーブ
チェリーセージは、一度植えれば長い期間楽しむことができる観賞用のハーブです。たとえ冬に枯れてしまっても、地中に根が残っていれば、春にはまた元気に芽吹いてくれます。地植えなら、手間がほとんどかからないので、ガーデニング初心者にもおすすめ。サクランボのような甘い香りのするチェリーセージを育てて、花はポプリなどに活用してみてください。
更新日: 2021年06月23日
初回公開日: 2015年12月23日