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セージの育て方|種まきや苗の栽培の仕方、挿し木や剪定の方法は?

セージはパスタやピザ、豚肉の臭み消しなど、料理によく使われる香辛料の1つ。強靭な性質で、毎年収穫が楽しめることから、ハーブをはじめて育てる方にはおすすめですよ。今回は、種まきや苗の栽培方法など、セージの育て方をご紹介します。

セージの育て方!種まきや苗植えで栽培!

種まき

3〜4月、9〜10月が種まきの適期です。育苗ポットにバーミキュライトや赤玉土を入れ、種を3~4個、重ならないようにしてまいていきます。上から薄く土を被せ、土が乾燥しないよう霧吹きで水を与えながら管理すると、1~2週間で芽が出ます。

適度に間引きながら、1ヶ月ほどして苗が十分に育ったら、鉢や庭に植え替えましょう。

苗植え

4~5月か、10~11月に、苗を鉢か庭に植え付けます。

セージの育て方!鉢植え、地植えの時期や方法は?

鉢植え

鉢植えは、5号鉢に1苗を植えます。鉢の2/3ほど土を入れ、苗を置いて土をまわりに入れていきます。植え付ける前に、根についた土を少し崩しておきましょう。

地植え

地植えのときは、風通しと水はけのよい日向を選んで植え付けます。植え付けの2~4週間前に苦土石灰を掘り起こした庭土に混ぜ、植え付け1週間前になったら堆肥を混ぜます。

株同士の間隔を20~30cm空け、苗を植えていきます。苗の植え付けが浅いと倒れやすく、深すぎると根腐れの原因になります。根元の高さが周りの土と同じか、やや高くなるようにすると水はけがよくなりますよ。

セージの育て方!土作り、水やり、肥料の与え方は?

アメジストセージ

土作り

セージは水はけと水もちのバランスがよい中性~アルカリ性の土壌を好みます。鉢植えは、赤玉土(小粒)5:腐葉土3:バーミキュライト2の配合土か、ハーブ用の培養土を使います。庭土には事前に苦土石灰を混ぜ込み、中和しておきます。

水やり

地植えは、根がはるまではたっぷりと水を与え、その後は水やりをしなくてかまいません。鉢植えは、土の表面が乾いたら水やりを。

肥料の与え方

苗を植えるときに、ゆっくりと効く緩効性の化成肥料を土に混ぜておきます。そして、4~6月は月に1回固形肥料を施すか、液肥を2~3週間に一度与えます。そして、9月頃にまた同様の肥料を一度与えましょう。茎や葉の生長には、窒素分の多い肥料がおすすめです。

セージの育て方!植え替えや剪定・摘心の時期と方法は?

植え替え

鉢植えは、1~2年に一度、4~5月に植え替えます。植え替えの方法は苗の植え付け時と同様です。新しい鉢に植え替えたらたっぷりと水を与え、3日ほど日陰で管理してから日向に置くと、株を傷めません。

剪定・摘心

湿気の多い環境では、株が弱って枯れてしまいます。湿度が高い梅雨は、混み合っている枝を切り落とし、株の中まで日が当たるようにしましょう。夏から秋によく育つので、茎をたくさん切っても大丈夫です。そして、芽が4~5個ついたら、先端の芽を摘み取って茎の生長を促しましょう。

セージの収穫時期と保存方法は?

4~10月までが収穫時期です。草丈が30cmまで生長したら、葉を摘み取っていきましょう。梅雨の時期は、過湿で根元が腐りやすいので、収穫と剪定によって葉の混み合いを解消しておきます。

すぐに利用しない場合は、開花前に摘み取って乾燥させ、密閉できる容器かビニール袋に入れて保存します。

セージの増やし方!挿し木や取り木の時期と方法は?

セージ 増やし方

挿し木

3~5月か、9~10月が挿し木の適期です。茎を先端から10~15cm切り取り、上から2~3枚の葉を残して切り落とします。切り口を1時間ほど水につけたら、湿らせたバーミキュライトや赤玉土に挿します。2~3週間で発根するので、十分に根が出たら鉢や庭に植え替えてください。

取り木

取り木とは、茎の途中で新しい根っこを生やし、発根したら切り取って株を増やす方法です。茎を傷つけて根を生やさせる方法と、茎を倒して一部分を土に埋め、埋めた部分から発根させる2通りがあります。

セージは後者で、3~5月か9~10月に、生え際近くのよく伸びている茎を地面につけ、上から土を被せて茎の一部を土に埋まるようにします。1ヶ月ほど水を与えながら管理して根が出たら、根の下を切り離して別の鉢に植え付けます。

セージの育て方!栽培で気をつけたい害虫と病気は?

センチュウやダニの被害に遭いやすいので注意してください。日光不足や梅雨の時期など、株が弱っているときに、ネグサレセンチュウ・赤ダニによって葉が枯れ、根腐れを起こします。害虫被害にあった部分は、すぐに取り除いて処分してください。

完全に駆除するためには土を消毒するか、フレンチマリーゴールドなどを一緒に植えて、害虫が寄り付かないようにするのがおすすめ。日当たりが良く、風もよく通る環境で育てるのが一番の予防になります。

セージの育て方のポイント!湿気と高温に弱い

梅雨の時期に開花期を迎える植物ですが、湿気や夏の高温が苦手です。風通しのよい場所で育て、葉が混み合わないように剪定や摘心をすることが、たくさん育てるポイントです。

セージの葉を栽培して料理に使おう!

アメジストセージ

セージは、トマトやチーズ、ニンニクと相性がよく、南フランスやイタリアの料理によく使われています。摘み取った葉を生で食べたり、乾燥させたり、油であげてフリットにしたり、色々な調理方法でセージを楽しんでくださいね。

更新日: 2021年07月28日

初回公開日: 2015年09月08日

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