ラムズイヤーは、全草が白い毛で覆われ、やわらかい手触りが人気のハーブです。ただ、香りを楽しむというよりは、その質感を生かしてグランドカバーや寄せ植えに利用されることの方が多いかもしれません。春~夏にかけて、紫色の小さな花を咲かせる姿もかわいらしいですよ。今回は、そんなラムズイヤーとはどんな植物なのか、花言葉を交えてご紹介します。
ラムズイヤーの花言葉とは?
『あなたに従う』
ラムズイヤーは、葉の形や手触りが羊に似ていることから名付けられました。羊は、羊飼いに付き従う従順な生き物だという印象があることに、「あなたに従う」という花言葉が付けられたとされます。
ラムズイヤーの学名・原産国・英語
- 学名
- Stachys bysantina
- 科・属名
- シソ科・イヌゴマ属
- 英名
- Lambs ear
- 原産地
- コーカサスからイランにかけての西アジア
- 開花期
- 5~8月
- 花の色
- 紫
- 別名
- 綿草石蚕(ワタチョロギ)
ラムズタング(羊の舌)
ラムズテール(羊のしっぽ)
ラムズイヤーとはどんなハーブ?
ラムズイヤーは、シソ科・イヌゴマ属に分類される多年草のハーブです。かつては「綿草石蚕(ワタチョロギ)」という和名で呼ばれていましたが、今ではほとんど使われていません。
草丈は30~80cmに生長し、卵型の葉っぱを生やします。草全体がやわらかな産毛で覆われていることが特徴で、触るとふんわりとします。シルバーリーフの見た目が落ち着いた雰囲気で、質感もよいことから、庭のグランドカバーや寄せ植えボーダーなどに活用されます。ハーブとして利用されることは少ないですが、さわやかな香りのある葉っぱは、ポプリやリースなどのクラフトにできます。5~8月になると、茎を伸ばし、先端に紫色の小さな花を穂のように集まって咲かせます。
ラムズイヤーの種類や品種は?
シルキーフリース
通樹のラムズイヤーよりも葉っぱが小さく、草丈も5cm以内とコンパクトにまとまる品種です。シルバーリーフの葉っぱが美しく、寄せ植えの素材に重宝されます。花色は、濃い紫色をしています。
プリムローズ・ヘロン
園芸用品種で、ライムグリーンの葉っぱが鮮やかな色合いをしています。ただ、通常のラムズイヤーよりも管理がむずかしく、湿度や乾燥に注意する必要があります。
シルバーカーペット
葉っぱの色がより銀色に寄ったラムズイヤーの園芸用品種です。観賞価値が高く人気がありますが、あまり流通していません。
ラムズイヤーはガーデニングに活用しやすいハーブ
ラムズイヤーは、シルバーリーフが美しいハーブです。色合いや感触がやわらかいことから、アースカラーのカラーリーフや、パステルカラーの花との相性がよいですよ。
また、葉っぱが肉厚なことから、クラフト素材としても人気があり、ミモザやバラ、ラベンダーなどのドライフラワーと組み合わせてリースを作るのもすてきです。ガーデニングでの使いみちがたくさんあるラムズイヤーを、ぜひ庭の仲間に加えてみてください。
更新日: 2021年03月31日
初回公開日: 2016年03月25日