ルビーのような真っ赤な実が、次第につややかな黒い実へと色づいていくブラックベリー。初夏から晩秋にかけて味わいを深め、ジャムなどにして楽しめますよ。栽培も簡単で、はじめての果樹にもうってつけです。今回は、そんなブラックベリーとはどんな植物なのか、花言葉や栄養、効果・効能などを交えながらご紹介します。
ブラックベリーの花言葉とは?
『素朴な愛』『孤独』『人を思いやる心』『嫉妬心』『あなたと共に』
ブラックベリーの実は、華やかさはありませんが、素朴な味わいが魅力です。そんな実の味にちなんで、「素朴な愛」という花言葉が付けられたのかもしれません。また、原産地のヨーロッパでは身近な果樹であることが「あなたとともに」という花言葉の由来とされています。
ブラックベリーの学名・原産国・英語
- 学名
- Rubus
- 科・属名
- バラ科・キイチゴ属
- 英名
- Black berry
Dew berry
- 原産地
- 北アメリカ・ヨーロッパ
- 開花期
- 5~6月
- 花の色
- ピンク、白、紫
- 別名
- 西洋薮苺(セイヨウヤブイチゴ)
クロミキイチゴ
ブラックベリーとはどんな植物?
ブラックベリーとは、ラズベリーなどと同じ木苺の1種で、バラ科・キイチゴ属に分類されます。落葉性のつる性植物もしくは低木で、樹高は1.5~3mほどに生長することから、ヨーロッパでは古くから生垣や庭木に利用されてきました。寒さにも暑さにも強いので、果樹の初心者でも農薬なしに安心して栽培されます。
初夏に花を咲かせた後、黒くツヤのある実を付けます。実の姿はラズベリーに似て、水分が多く、粒々としています。
ブラックベリーの種類や品種は?
ブラックベリーには、低木とつる性のタイプがあり、後者はデューベリーと呼ばれてブラックベリーと区別されることもあります。
ブラックベリーの栄養、効果・効能とは?
古代ギリシャの時代から、ブラックベリーは人々に食べられてきたフルーツです。まっ黒に熟した実は、ビタミンCやE、食物繊維などを多く含んでいます。
また、アントシアニンなどのポリフェノールを豊富に含んでおり、ビタミンEとともに抗酸化作用があり、成人病の予防やアンチエイジングなどの効果が期待できるといわれています。さらに、強い酸味の成分であるクエン酸によっても体内の酸化物質が減り、疲れを癒やす効果もあるといわれています。
ブラックベリージャムの作り方は?
保存料などの添加物を一切使わずに、砂糖と収穫したブラックベリーの実だけで、昔ながらのブラックベリージャムを手作りして楽しめます。できあがったジャムは、パンに付けたり、アイスやヨーグルトにかけたり、マフィンやケーキを焼くときに入れたり、色々な使い方ができますよ。
- 収穫したブラックベリーのヘタを取り、実が潰れないように注意しながらよく水洗いする
- 鍋にブラックベリー1kg、グラニュー糖200g、レモン汁少々の割合で加える
- 中火~弱火にかける
- こげないように混ぜあわせながら沸騰させ、灰汁を取っていく
- 水分の量が半分になったら、火を止める
- こし器や目の粗いざるで実から種や芯を取り除き、なめらかにする
- 粗熱が取れたら熱湯消毒した瓶に入れ、冷蔵庫で保管する
ブラックベリーの実は栄養豊富
ブラックベリーは、ベリー類の中でも果汁が多く、実が大きいのでジャムやジュースなど色々な形に調理して楽しめます。また、丈夫で育てやすいので、果樹の入門編として栽培にチャレンジしても失敗が少なくすみますよ。つる性のものをフェンスやトレリスに絡ませれば、野性味ある素朴な雰囲気の庭作りを楽しめます。
更新日: 2021年07月14日
初回公開日: 2016年05月04日