春から初夏にかけて小さな白い花を咲かせるワイルドストロベリー。かわいらしい花を長く楽しめるほか、粒々の果実はジャムにして味わえます。また、上手に栽培すると恋愛が叶うというジンクスがあり、ヨーロッパでは「Lucky&Love」、アメリカでは「Miracle」を呼ぶハーブとして知られているんですよ。今回は、そんなワイルドストロベリーとはどんな植物なのか、花言葉や実の味などをご紹介します。
ワイルドストロベリー(四季なりイチゴ)の花言葉や意味・由来は?
『尊重と愛情』『幸福な家庭』『無邪気』
ワイルドストロベリーは、オランダイチゴ属の1種でイチゴと同じ花言葉を持っています。「幸福な家庭」という花言葉は、親株からたくさんの子づるを伸ばして実を付ける様子が、家族が形作られる姿と似ていることにちなんでつけられました。「尊重と愛情」は、イチゴが聖ヨハネと聖母マリアに捧げられ、二人とものシンボルとなっているキリスト教の信仰に由来します。
ワイルドストロベリー(四季なりイチゴ)の学名・原産国・英語
- 学名
- Fragaria vesca
- 科・属名
- バラ科・オランダイチゴ属
- 英名
- Wild strrawberry
Woodland strawberry
- 原産地
- ヨーロッパ北部、北アメリカ
- 開花期
- 3~10月
- 収穫期
- 3~10月
- 別名
- 蝦夷蛇苺(エゾヘビイチゴ)
四季成りイチゴ(シキナリイチゴ)
ワイルドストロベリー(四季なりイチゴ)とは?花や実の特徴は?
ワイルドストロベリーとは、バラ科オランダイチゴ属に分類される常緑性の多年草です。野イチゴの1種で果実の見た目は、キイチゴに似ていますが、現在「イチゴ」として広く流通しているオランダイチゴと同属別種に当たります。
草丈は約20cm前後に生長し、ランナーを伸ばし、子株をどんどん作って増えていきます。ハーブティーとして利用される葉っぱは、くっきりとスジが入り、縁にギザギザがあります。また、花は小さく、白い花びらを5枚付けます。最大の特徴は、「四季なりイチゴ」という別名の通り、3~10月の間であればいつでも花を咲かせて実を結ぶこと。イチゴに比べて実は小さいですが、ジューシーでほどよい酸味があり、甘い香りを放ちます。また、ビタミンCや鉄分が豊富に含まれており、貧血の予防や肝臓・腎臓を強くしてくれます。
ワイルドストロベリー(四季なりイチゴ)の種類や品種は?
蝦夷蛇苺(エゾヘビイチゴ)
単に「ワイルドストロベリー」というと本種を指します。ランナーを伸ばして子株を増やしながら、生長していきます。直径2cmほどの白い花を咲かせた後、赤い実がなります。
アルパイン・イエロー
ランナーのでないアルパイン系の品種で、花が多く、実が付きやすいという特徴があります。草丈は15~20cmほどに生長し、クリーム色の実を付けます。
アレキサンドリア・ホワイト
アレキサンドリア系と呼ばれるランナーの出にくい種類のうち、白い実を付ける品種です。まんまるの実は甘く、おいしく食べることができます。
ワイルドストロベリー(四季なりイチゴ)は幸福を呼ぶハーブ
寒さに強く、果樹の栽培になれていない人でも簡単に育てられるワイルドストロベリー。世界中で、幸福を呼び込んでくれるハーブとして親しまれています。白く小さな花や、甘くおいしい果実など、見た目の変化が楽しめるのも、育てる楽しみですよね。収穫できた実は、ジャムや果実酒にして味わってみてください。
更新日: 2016年06月07日
初回公開日: 2016年06月07日