縁にギザギザのある葉っぱをたくさん茂らせるフッキソウ。日本原産のグランドカバーとして古くから利用されてきました。日当たりの悪い場所でもよく育つので、特に半日陰の緑化材料に人気ですよ。今回は、そんなフッキソウの花言葉と育て方をご紹介します。
フッキソウ(富貴草)の花言葉とは?
『吉事』『良き門出』『祝意』
フッキソウは、旺盛に育ち、周年緑の葉っぱを生やし続ける植物です。この性質が縁起がよいとされたため、「フッキソウ(富貴草)」と名付けられました。花言葉も、名前に由来しています。
フッキソウ(富貴草)の学名・原産国・英語
- 学名
- Pachysandra terminalis
- 科・属名
- ツゲ科・フッキソウ属
- 英名
- Japanese spurge
- 原産地
- 日本、中国北部
- 開花期
- 4~5月
- 花の色
- 白
- 別名
- 吉祥草(キッショウソウ/キチジョウソウ)
フッキソウ(富貴草)とは?どんな花を咲かせる?
フッキソウは、ツゲ科・フッキソウ属に分類される常緑性の多年草もしくは低木です。日本全国と中国北部を原産とし、日陰でも育つことから、グランドカバーによく利用されます。
地面を這うように地下茎をどんどん伸ばし、草丈は20~30cmに生長します。葉っぱはヘラ型で革のような質感をしており、1年中緑に茂っています。特に春の若葉は表面に光沢があり、1年で一番美しい時期とされているんですよ。この時期は、小さな花が穂のような形に咲きます。
フッキソウ(富貴草)の育て方のポイントは?
直射日光が当たらないところに植え付け、乾燥に気をつけて育てていきます。フッキソウは、直射日光に当たると葉っぱが焼けて枯れてしまいます。また、地下茎が広がりすぎたときは、刈り込んでください。
フッキソウ(富貴草)の苗植えの時期と方法は?
植え付けは1年中できますが、3~5月か9~11月あたりの穏やかな時期がおすすめです。株同士の間隔は20~25cmほど空けてプランターや地面に植え付けていきます。植えてからしばらくの間は、乾燥に気をつけてください。
地植えは、一度植え付けたら植え替えの必要はありません。プランターも4~5年は植え替えなくても元気に育ちます。
フッキソウ(富貴草)の土作り、水やり、肥料の与え方
土作り
フッキソウは、土質を選ばずどんな場所でも元気に育ちます。プランターは、市販の草花用培養土を使うか、赤玉土(小粒)7:腐葉土3の割合で混ぜた土がおすすめです。地植えは、水はけが悪いようなら、土に腐葉土を混ぜ込んでおきます。
水やり
湿り気を好みます。地植えは、特に水やりの必要はありませんが、プランターは土の表面が乾きはじめたらたっぷりと水やりをします。
肥料
培養土に植えるなら、特に肥料は必要ありません。生育が悪いようなら、4~10月の間月に1度のペースで液肥を与えるとよいですよ。
フッキソウ(富貴草)の剪定の時期と方法は?
剪定は必要ですが、生長はそれほど早くないので、2~3年に1回程度行っていきます。草姿が乱れたり、広がりすぎたりしたときは、刈りこんください。
フッキソウ(富貴草)の増やし方!挿し木や株分けの時期と方法は?
株分け
3~5月か9~11月が株分けの適期です。大きく生長した株を地面から掘り上げ、それぞれの株へ均等に芽が付くよう、根を手やナイフで切り分けていきます。それぞれの株を植え付けたら、通所通り管理してください。
挿し木
5~7月に10~12cmほど枝を切り取り、土に挿します。根が生えるまで土が乾燥しないよう水やりに注意して管理します。
フッキソウ(富貴草)はグランドカバーに人気の常緑樹
日陰でも元気に育つフッキソウ。ビルの間など、都会のなかなか日が差さない場所を緑化するのに活躍してくれます。また、乾燥にさえ気をつけていれば、手入れの手間がそれほどかからないこともポイントです。和のイメージが強いですが、洋風の雰囲気にも合わせやすいので、自分好みの場所で育てていってくださいね。
更新日: 2021年03月24日
初回公開日: 2016年06月30日