オジギソウは、触れると恥ずかしそうに葉を閉じる様子が子供たちに人気の植物です。日本には昔からある花のように思えますが、実はブラジル原産で、オランダ船によって江戸時代に日本へ伝えられたといわれている外来種なんですよ。今回は、そんなオジギソウの花言葉や育て方についてまとめました。
オジギソウの花言葉は?
『感じやすい心』『感受性』『デリケートな感性』『敏感』『謙虚』『失望』
オジギソウは、控えめでデリケートな印象を受ける花言葉をたくさん持っています。これは、軽く触れるだけで閉じてしまう葉の習性に由来しているとされています。
オジギソウの花の色や開花時期は?
- 学名
- Mimosa pudica
- 科・属名
- マメ科・オジギソウ属
- 英名
- Sensitive plant
Sleeping grass
- 原産地
- 南アメリカ
- 開花期
- 7~9月
- 花の色
- ピンク
- 別名
- 含羞草
羞恥草
眠り草(ネムリグサ)
ミモザ
オジギソウ(含羞草)とは?どんな花を咲かせる?
オジギソウは、南アメリカ原産の植物で、現在は世界中に帰化しているとされています。日本へはオランダ船によって江戸時代に持ち込まれました。
学名は、ギリシア語で身振りを意味する「mimos」が語源で、おじぎするように葉を閉じる様子に由来しています。日本ではアカシア属(特にフサアカシア)をミモザと呼びますが、オジギソウはオジギソウ属に分類される別種の植物です。フサアカシアの葉がオジギソウに似ていたことから、誤用され、フサアカシアをミモザと呼ぶようになったとされています。
オジギソウがおじぎをする仕組みは?
オジギソウは、何かが触れたり、振動を感じたりするだけでなく、温度変化や水分の変化によって葉を閉じる習性があります。羽が閉じるのは、オジギソウの葉の付け根にある空気の枕のような細胞が、普段は水分によってピンと張った状態になっているのですが、刺激を受けることでの中の水分が抜けて縮んでしまうという仕組みです。
細胞から抜け出てしまった水分は、しばらくすると元に戻り、葉も再び開きます。どうしてこのような動きをするのかについては、自らの身体を守るためとされていますが、詳細は解明されていません。
オジギソウの育て方のポイントは?
本来、オジギソウは多年草ですが、日本では冬を越せずに枯れてしまうことから一年草として扱われます。
日光を好み、水はけのいい環境を好みます。葉に触れすぎると生育が悪くなるので、丁寧に扱うようにしてあげてください。
オジギソウの種まきの時期と方法は?
オジギソウは、種を鉢か地面に植えて育てることができます。発芽温度は25~30度なので、5月中旬~6月末までに種をまきましょう。まずは、植え付ける前に種の表面に傷をつけておくか、60度ほどのお湯に30分浸けてふやかします。
ビニールポットに種まき用土を入れ、1個当たりに3~4粒種をまいて、発芽するまで日陰で水を切らさないように苗を育てます。発芽したらポット1つに1本の苗が育つように間引き、株が十分に生育したら花壇や鉢に定植させましょう。
もしくは、花壇に種を直まきにすることもできます。日当たりと水はけのよい土地を選んで、株間を20cm以上とって種をまき、軽く覆土します。その後はたっぷりと水を与えます。
オジギソウの土作り、水やり、肥料の与え方
土作り
水はけのよい土を好むので、赤玉土(小粒)7:腐葉土3の割合で土を混ぜ合わせておき、鉢植えなら5号鉢に1株、庭植えなら株間を20~25cmとって植え付けるようにしてください。
水やり
表土が乾いたら、たっぷりと水やりを与えましょう。特に夏は乾燥するとハダニがよってくるので、忘れずに与えるようにしてください。
肥料
肥料を与えるとかえって花つきが悪くなることから、基本的に与える必要はありません。苗がよっぽど弱っているときにだけ、液体肥料を与えるようにしてください。
オジギソウの種の収穫方法と時期は?
オジギソウは、花が終わった後の9月頃に種をつけます。マメ科なので、種はサヤに包まれた状態になっています。サヤが茶色くなったら、切り取って、陰干しにしましょう。そしてサヤが完全に乾いたら種を取り出し、涼しい場所で保存します。保存した種は翌年の5~6月に植え付けて育てられますよ。
オジギソウは丈夫で育て方は簡単
オジギソウは、夏にピンクのポンポンのような形をしたかわいらしい花を咲かせます。羽が閉じる習性に注目しがちで花に気づきにくいですが、自分で育てると新たな発見があるかもしれませんね。とても丈夫で育てやすいので、ぜひ育生にチャレンジしてみてください。
更新日: 2023年06月14日
初回公開日: 2015年07月24日