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庭木(植木)の植え方|肥料や土、水やり、植え替えの方法は?

庭木や植木は、外観のイメージを大きく左右するお庭の主役です。樹木が元気よく育つお庭は、外から見ても、中から見ても魅力的にうつります。だれでも一度は植えてみたい、憧れの木があるのではないでしょうか。今回は、そんな庭木や植木の育て方をまとめました。

庭木(植木)の植え方のコツは?

庭木 ガーデニング 常緑樹 日陰

植え付けてから1~1.5年の管理が重要です。植え付け直後は、根付きが悪く、吸水する力や苗を支える力弱い状態です。

あらかじめ丸太支柱などの丈夫な支柱を立てて、当て布や麻紐でしっかりと固定しておきましょう。強風や雨風で倒れる心配や水切れによる失敗が少なくなりますよ。土が乾燥してから水やりまでの間隔を短くして、水切れにも注意してくださいね。

配置

自然な庭木の配置を考えている方は、「そろえない」ことが大切になります。例えば、複数の庭木の位置を線で結んだとき、辺の長さの比率7:5:3の三角形や二等辺三角形の形になり、頂点に庭木を植えるのがよいとされてきました。

また、松、梅、竹などを除いた植物は、同じ種類を近場に植えると不自然で、違和感のある配置になりやすいので、なるべくばらけさせましょう。ただ、絶対ダメなわけではなく、あくまで理想のガーデニングの参考として考えてみてくださいね。

庭木(植木)の植え方は?

ポット苗は、真夏と真冬以外ならいつでも植え付け可能です。麻布などの根巻き布で包まれた苗木は、それぞれの樹木の適期に合わせて植えてください。

自然素材で包んであるものは、そのまま土に植えられますが、布から根が飛び出しているものや根が細いもの、根についた土が固まっているものは、布をとって根についた土を軽く落としてから植え付けましょう。

また、不織布のポット苗は、布の上からカッターナイフで側面と底になるべくたくさん切り込みを入れて、剥がせるところだけ剥がします。カッターの刃で根を傷つけないよう慎重に扱いましょう。

鉢植え

1. 植木鉢に鉢底ネットを敷いて、ごろ石か軽石を入れる。スリット鉢はそのまま土を入れる
2. 苗の根元が、植木鉢からはみ出さない高さまで土を入れ、中央に土を少し盛って苗木を置く
3. 根の間に土を入れ、棒で突きながら隙間を埋める
4. たっぷりと水を与え、土がへこんだ分だけ土を追加して支柱を立てる
5. さらにたっぷり水やりをする

地植え

1. 植え付け前に、苗の1.5~2倍ほどの植え穴を掘る
2. 掘りあげた土に石灰や肥料を混ぜ合わせて寝かせておく
3. 1~2週間後、穴の底に肥料を軽く敷いて、上から土をかぶせる
4. 中央に苗木を置き、7割ほど土に埋める
5. 掘り起こした土を植え穴のまわりに高く盛って水鉢を作り、水を入れる
6. 水が引いたら、樹木の角度を調節して残りの土をかぶせ、支柱を立てて、苗を紐で固定する
7. 再度水をたっぷり与える

庭木(植木)の土作り、水やり、肥料の時期と方法は?

土作り 混ぜる 庭土 植え付け

土作り

地植えは、1~2週間前から土を作って寝かせておくのが理想です。中性~アルカリ性の土を好む場合は、植え付け2週間前に掘りあげた土に苦土石灰か消石灰を混ぜて寝かせ、1週間前に肥料や腐葉土を混ぜ合わせておきます。

庭の土が踏み固まっているようなら、深さ10cmほど掘り返して軽石を敷き込むか、黒土やバーク堆肥を半々くらい混ぜ込むと、やわらかく水はけのよい土になりますよ。

水やり

地植えの場合、一度根付いてしまえば日照りが続いて乾燥が激しいときを除いて、水やりの必要はありません。鉢植えは、土の表面が乾いたら、底穴から水が流れ出るくらいたっぷりと与えます。特に春から夏の間は、土が早く乾燥するので、水切れに注意しましょう。

肥料

植え付けるときに、完熟堆肥に油かすや骨粉、魚粉などを混ぜ合わせた有機肥料を作ります。地植えなら植え穴の底に敷き詰め、鉢植えは土と混ぜ合わせましょう。

追加の肥料は、鉢植えのみ必要です。堆肥に鶏糞、骨粉を混ぜた有機肥料などを、2月と花が咲き終わった後の2回、根元から少し離れたところに混ぜ込むか、置肥を施してください。花や実が目的の植木の場合は、地植えや鉢植えに関係なく同じように肥料を与えましょう。

庭木(植木)の剪定の時期や方法は?

挿し木 増やし方 剪定 切り戻し (5)

庭木や植木の種類、生長段階によって剪定の時期と方法は変わります。

常緑樹は6月頃と10月頃、落葉樹は12~2月頃、針葉樹は3月と10月頃を目安として、剪定するのがおすすめです。花木の場合は、花や実が終わってから2ヵ月以内に行いましょう。忌み枝(不要な枝)や直径5cm以上になった枝を中心に切り落とし、樹形をすっきりと整えます。

庭木(植木)の植え替え(移植)の時期や方法は?

植え替え ディフェンバキア

鉢植えは、鉢の大きさに合わせて、2~5年に1回は新しい土に植え替えましょう。ただし、つぼみや花のついている時期は避けてください。

3~5年以上同じ場所に植えられていた樹木を植え替えるときは、1ヵ月以上前に根元の周囲を20cmほど掘り返し、横に張った太い根を3~4本残してそのほかの根を切り詰めます。そして残した根も、露出した部分の皮を剥ぎ取ってから土に植えます。これを「根回し」といい、新しい根の生育を促し、移植に耐えられる状態にする効果があります。

庭木(植木)の栽培で注意する害虫や病気は?消毒は必要?

虫除け 水やり 防虫 葉水 霧吹き スプレー

庭木を育てていると、害虫や菌がよってきて、病気になって枯れてしまうことがあります。害虫を見つけてから退治するよりも、オルトラン、スミチオン、マラソンなどの殺虫剤を地面にばらまくか、散布することで、消毒・予防につとめることが大切です。

自分で消毒する場合は、最低でも長袖、マスク、ゴーグル、ゴム手袋を用意して作業をするようにしましょう。心配なときは、専門業者にお願いするのも1つの方法ですよ。

チャドクガ(茶毒蛾)

4月と7月に発生しやすい害虫で、葉裏に産みつけられた卵から孵化した幼虫が、葉っぱを食害します。オレンジ色の体に黒白の模様が入った毛虫で、体毛に強い毒性をもち、死骸や抜け殻に触れただけでもひどくかぶれるので要注意。

冬~春に葉裏をチェックして卵のうちに駆除するのが理想ですが、孵化した場合には有機リン系殺虫剤などで対処します。

イラガ

体に苔状の突起をもつ黄緑色の毛虫です。幹に楕円形のまゆを作って越冬し、5~7月と8~9月頃に樹木に卵を産みつけます。

発生初期は、集団で生活するので群れているものを葉っぱごと駆除しましょう。体毛の毒性が強く、刺されると湿疹よりもピリピリとした激痛がはしります。有機リン系殺虫剤が有効なので、見つけたら早めに散布しましょう。

コガネムシ

7~9月に飛来し、さまざまな樹木の葉っぱを食い荒らします。成虫になると硬い皮膚をもつようになり、薬剤の効きが悪くなるので、地中にひそんでいる幼虫の間に駆除すると安心です。

暖かいうちは地表に近い場所にいますが、寒くなると深くもぐって越冬します。定期的に土を耕して、見つけたら補殺するか、土に粒状殺虫剤をまくなどして駆除します。

先葉枯病

秋から春にかけて雨水に混ざって胞子が飛散し、葉先に茶色や黄色のシミを作ります。感染力はそれほどなく、樹木の体力回復とともに自然に消えることが多いです。

病葉を気にするよりも適切なメンテナンスを行い、樹木の生育環境を整えてあげることの方が大切です。

てんぐ巣病

タフリナ菌(カビ)による伝染病の一種です。ツツジやソメイヨシノに多く見られ、湿度が高い場所ほど発生しやすくなります。

感染すると小枝の先端が竹ぼうきのように枝分かれし、やがて花をつけなくなるので、花木の被害は深刻です。暖かくなって胞子が飛散する前に病巣を切り落とし、切り口に癒合剤を塗っておきましょう。

斑点性病害

糸状菌などの病原菌がもたらす病斑をまとめて、斑点性病害と呼びます。長雨や水のやりすぎによる多湿、通気性の悪化は発生を助長します。

赤茶、黒、黄色といった病斑が出たら病葉をすべて取り除き、落ち葉もきれいに掃除しましょう。ひどいときは殺菌剤を使用し、媒体となるハダニやアブラムシなどの予防、駆除を行います。

庭木(植木)の伐採・処分方法は?

1. 伐採、回収を専門業者に依頼する

近くに電線があって危ない、庭木が大きすぎる、数が多いなど、個人で対応できないときは、造園や土木の業者に依頼して回収してもらいます。

3mより低い木であれば約5,000~10,000円、3~6mであれば10,000~15,000円、6m以上であれば2~3万円ほどが作業代の相場です。さらに運搬費や処分費は、各業者に問い合わせて確認してみてください。また、後で問題が起こらないよう、事前に見積もりをとって金額を確認することを忘れないようにしましょう。

2. 回収だけ、産業廃棄物収集業者に依頼する

自分で庭木を切り倒し、木材を業者に回収してもらいます。運搬や処理代金は、木材の重さか長さ、一般焼却か破砕処理焼却かによって金額が変わります。

3. 燃えるゴミに出す/焼却施設に持っていく

慣れている方であれば、のこぎりやチェーンソーで切り倒し、細かく切断して燃えるゴミとして処分するか、焼却施設(クリーンセンター/環境事業センターなど)まで持っていき、処分してもらいます。事前に、焼却施設の受付時間や手数料について確認しておきましょう。

庭木(植木)の植え方を楽しもう

挿し木 増やし方 剪定 切り戻し (2)

庭木や植木はスケールが大きいだけに、一度生育が衰えるとさまざまな病害虫を引き寄せるので、日頃の管理がとても大切です。

力仕事が好きで雄大な樹形を楽しみたいなら地植え、剪定や持ち運びの利便性を優先するなら鉢植えがおすすめです。自分の生活スタイルと相談しながら、日常の手入れに無理のない樹木を選んで、庭木や植木の栽培を楽しんでくださいね。

更新日: 2023年06月14日

初回公開日: 2015年11月23日

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