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キリンソウの育て方|花の色や増やし方、開花時期は?

星型の黄色い花を咲かせるキリンソウは、多肉植物や高山植物の育て方が向いている植物です。あまり肥料を必要とせず、管理も簡単です。今回はキリンソウの増やし方から植え付け方法、水やりまで、育て方を詳しくご紹介します。

キリンソウはどんな植物?

キリンソウ

キリンソウは日本やシベリアを原産とし、乾燥した岩場などで育つ丈夫な植物です。葉は水分を含んでいるため厚みがあり、細かくギザギザしています。

寒さに強く、星型の黄色の花を5月に咲かせるのが特徴です。植物自体は育つと50cmにも大きくなります。多肉植物や高山植物の育て方が適している植物です。

キリンソウの花の色や開花時期は?

科名
ベンケイソウ科
属名
キリンソウ属
原産地
日本・シベリア・中国
耐寒性
強い
耐暑性
普通
草丈
20〜50cm
開花時期
5月
花色
黄色
花言葉
「要注意」

キリンソウの育て方!土づくりのコツは?

キリンソウ

土は水はけのよいブレンドで作ります。赤玉土に鹿沼土や軽石を加えてください。気持ち鹿沼土を多めにします。

3割ほど腐葉土をプラスしたり全体の1割程度、くん炭を追加したりするのもいいでしょう。最後には微塵を抜いて使用しましょう。

微塵抜きは、園芸ふるいを使ってしっかりと行うのがコツです。土の粒の大きさは、通気性をよくするために、小粒と中粒を混ぜるといいでしょう。

自分で土を作るのが大変な人は市販の培養土を使ってください。初心者でも扱いやすいようにブレンドされています。

キリンソウの育て方!日当たりや置き場所は?

キリンソウは、日当たりがいいところで育てるのがポイントです。日光が足りないと、葉色がくすんできます。見た目もひょろひょろと徒長してしまうので、なるべく太陽がよく当たる置き場を選んでください。

また高温多湿になる場所は適していません。夏場は特に注意したほうがいいでしょう。

基本的にキリンソウは耐寒性が強い植物ですが、種類によっては耐寒性が弱いものも存在します。その場合は寒さにあまり当てないように、冬は置き場を変えるようにしましょう。

寒さに強い種類は、冬も屋外で問題ありません。

また1年を通して、置き場は風通しがよいところを選んでください。乾燥気味に管理したほうがいいので、ジメッとしたところは避けましょう。

キリンソウの育て方!水やりのコツは?

キリンソウの水やりについて、夏と冬に分けてコツを解説します。

夏は、土の表面が乾いたのを確認してから水やりしてください。水やりが少ないとあまり大きくならないので、もし小さいままがよいときは回数を減らして管理するといいでしょう。

地植えの場合は、自然の雨に任せて大丈夫です。夏場など極端に乾燥するときのみ、朝や夕方に水やりしてください。

冬は月に数回程度に回数を減らして水やりします。地植えの場合の水やりは不要です。水をたくさんあげても、冬はあまり水を吸いません。するといつまでも土中に水が残り、病気の発生原因にも繋がってしまうので注意しましょう。

キリンソウの育て方!肥料の与え方は?

肥料は、配合されている成分のバランスのよい緩効性肥料を与えます。時期は3~5月です。基本的に肥料は与えなくても問題ない植物です。

肥料が多いと茎だけが伸びやすくなり、植物が弱ってしまいます。固形肥料なら1粒程度でいいでしょう。

固形肥料ではなく液体肥料を与える場合も、通常よりも多く水で希釈して与えます。肥料を与える期間に、月2回を目安に与えてください。

鉢植えなどであまり大きくせずに育てたい場合は、肥料は与えなくて大丈夫です。

キリンソウの育て方!注意すべき病害虫と対策法は?

キリンソウ

害虫はナメクジやヨトウムシが付くことがあります。ナメクジは地上から鉢やプランターを離すことで被害を減らせます。葉や茎を食べられてしまうので、付いているのを見つけ次第駆除してください。

ヨトウムシは卵を産んでどんどん増えていくので、付着しやすい葉の裏側などをしっかり確認しましょう。風通しをよくしたり薬剤をかけたりと対策します。

病気は、カビが原因のうどんこ病や灰色かび病にかかることがあります。植物が枯れたり変色したりするので、注意しましょう。

病気にかかった部分は、感染が広がらないように取り除いてください。葉が生い茂って風通しが悪くなると、病気にかかりやすくなるので注意してください。

キリンソウの育て方!植え付けの時期は?

植え付けに適した時期は3~5月頃です。毎年1回行うのが無難です。一回り大きい鉢を用意して、根鉢を崩して根を整理してから植え付けます。

肥料同様に、キリンソウを小さいまま育てたいときは、植え付けを1年に1回から2年に1回に減らしてください。

鉢で育てる場合は、素焼き鉢やスリット鉢が乾きの速さや通気性の面でおすすめです。プランターなら底穴がたくさんある商品がいいでしょう。

キリンソウの増やし方は?

キリンソウの代表的な増やし方は、株分けと挿し芽です。種まきでも増やすことは可能ですが、時間がかかるのと管理が少し大変です。種まきで増やす場合は、ある程度栽培経験を積んでから行うといいでしょう。

株分け

株分けは、生長期が来る少し前の時期に行います。そうすることで、生長期に入ってすぐに生長できます。分ける株はある程度の大きさがあったほうが失敗しにくくなります。

比較的キリンソウは根が硬めなので、無理やり手で分けるよりもハサミでカットしたほうがいいでしょう。株分けするときは、根を傷つけないようにしてください。

挿し芽

挿し芽の増やし方も簡単です。切る茎の長さはだいたい10cmを目安にしてください。切り取った茎を水に浸してから、挿し芽用の土へ植え付けましょう。

植え付け後の管理の仕方は、土を乾燥させないように、こまめに水やりするのが大切です。

挿し芽後に苗を置くところは、明るい日陰がおすすめです。ある程度、根が出るまではその状態で管理しましょう。それなりに大きくなったら通常の植え付けと同じように好きな鉢や場所へ植えます。

キリンソウの育て方で注意すべきポイントは?

キリンソウを育てるときは、以下の内容に注意してください。

  • 置き場所は日が当たるところ
  • 風通しの悪さや蒸れに気をつける
  • 水やりは土が乾いてから
  • 水はけのよい土がおすすめ
  • うどんこ病やナメクジに気をつける
  • 植え付けは3~5月に行う
  • 増やすときは株分けか挿し芽が最適

キリンソウを育ててみよう

キリンソウ

キリンソウは高山に自生していますが、日本ではいくつかの県で絶滅危惧種に指定されています。そのため、育てたい場合はお店で売っている苗を購入しましょう。育て方は環境が整えば決して難しくないので、ぜひキリンソウを栽培してみてください。

更新日: 2022年07月06日

初回公開日: 2020年03月10日

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