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生け花とは?基本の道具や花器、花材まとめ

「生け花」と聞くと、着物をきて、和室で花を生けるイメージを持っていませんか?でも、そんなに堅苦しく考える必要はなく、気軽に楽しめる花の楽しみ方の1つなんですよ。また、生け花の基本を知ると、切り花をきれいに見せることができます。今回は、生け花の道具や花器、花材など基本についてご紹介します。

生け花とは?どんな歴史がある?

生け花は、約500年の歴史を持つ、日本の伝統芸能の1つです。仏教の伝来とともに供花の文化が伝わり、花を生けはじめたことがはじまりとされています。そして、平安時代には花器が製作されるようになりましたが、このときはまだ1輪挿しにして楽しまれていました。

生け花が華道という芸能文化として形作られたのは、室町時代の中期からです。この頃に、日本家屋の原型となった「書院造り」によって、床の間が作られるようになり、そこを飾るために池坊(いけのぼう)」と呼ばれる僧たちが花を美しく生けるようになりました。そして、江戸時代に入って、「立花」と呼ばれる生け花の型が確立し、広く庶民の間でも楽しまれるようになりました。

生け花の基本の道具とは?

華道 生け花

必須

● 花バサミ
● 剣山: ミニサイズ、角形、プラスチック製、丸型、日月型などがあり、流派によっても異なる
● 花器

あると便利

● 生け花用のこぎり:花木の太い枝を切るときに使う
● ワイヤー:生けた花が倒れないように束ねる
● 剣山おこし:折れた剣山の針を立て直す道具
● 水切り用ボール・じょうろ:花の茎を水切りするためや、花器に水をためるために使う
● 霧吹き:葉っぱに水を吹きかけ、花を長持ちさせる
● フローラルテープ:折れた茎を補強する

生け花の「花材の取り合わせ」とは?

「花材の取り合わせ」とは、色、質感、季節を考えて、生ける花を選ぶことをいいます。流派によって選び方が違いますが、草花のことを「花もの」、樹木のことを「木もの(枝もの)」、葉っぱのものを「葉もの」と呼びます。生けるボリュームに合わせて、1~6種ほどの花を組み合わせていきます。

生け花の花器とは?

花器 生け花 華道

生け花にとって、花器と花材がうまく調和することも大切な要素の1つです。材質は金属や陶器、プラスチック、木など様々です。また、水盤、壺、鉢、筒かごなど色々なものがあります。

生け花の基本は?花の生け方は?

華道 生け花 (3)

生け花は、「真(しん)」「副(そえ)」「受(うけ/流派によっては体)」と呼ばれる3本の花や枝を、剣山に生ける「三才型」が基本です。3本の花や枝によって天・地・人を表しており、宇宙の調和を表現しています。これにさらに何本かの花を加えて、華やかに彩っていきます。

他にも、筒や壺など丈の高い花器に、剣山を使わずに花を生ける「投入(なげいれ)」という方法もあります。

生け花で注意するポイントは?

花に合った水揚げの方法を選ぶ

生ける前に、切り口の状態を整える「水揚げ」を行うことで、草花や枝を長持ちさせることができます。最も一般的な方法は、水中で茎を切る「水切り」です。他にも、深水や湯揚げ、焼き揚げ、割込みなどの方法があります。

生け花の基本はまず楽しむこと

華道 桜 生け花

生け花というと、和風の花を用いたり、床の間に飾ったりするイメージが強いかもしれません。ただ、使う花材に決まりはなく、花器も家にあるお皿などを自由に用いることができるんですよ。お気に入りのグラスやデミタスカップなどに庭に咲いた花を挿し、そこに葉のついた枝を1つ加えれば、生け花のできあがり。自分の好きな花を使って、自由な発想で楽しんでみてくださいね。

初回公開日: 2015年11月15日