道端や公園なふとした瞬間に気づくことの多い蓮華草の花。白詰草をピンクや薄紫色に染めたような見た目がかわいらしいですよね。実は、肥料として田んぼにまかれていたり、蜜がハチミツの元となったりと、私たちの生活の色々な場面で活躍してくれている草花なんですよ。今回は、そんな蓮華草とはどんな植物なのか、花言葉や育て方を交えてご紹介します。
蓮華草(レンゲソウ/ゲンゲ)の花言葉とは?
『あなたと一緒なら苦痛が和らぐ』『心が和らぐ』『感化』『あなたは幸福です』『私は幸福です』
蓮華草は、利尿や解熱作用のある民間薬として古くから利用されてきました。この薬効にちなんで、「あなたと一緒なら苦痛が和らぐ」「心が和らぐ」というは花言葉が付けられました。
蓮華草(レンゲソウ/ゲンゲ)の学名・原産国・英語
- 学名
- Astragalus sinicus
- 科・属名
- マメ科・ゲンゲ属
- 英名
- Chinese milk vetch
- 原産地
- 中国
- 開花期
- 4~5月
- 花の色
- ピンク、紫、白
- 別名
- 翹揺草(ゲンゲソウ)
紫雲英(ゲンゲ)
蓮華(レンゲ)
蓮華草(レンゲソウ/ゲンゲ)とは?どんな花を咲かせる?
蓮華草とは、中国を原産とするマメ科・ゲンゲ属の一年草です。ハチミツのための蜜を作る植物(蜜源植物)として広く利用されています。また、空気中の窒素を地中に取り込む根粒菌の働きを利用するために、畑にあらかじめまいておく「緑肥」として栽培されることもあります。かつては、春になると田んぼがレンゲソウのピンクの花で埋め尽くされ、春の風物詩となっていました。この花が一面に咲いている姿を遠くから見ると、紫色の雲が低い所で漂っているように見えることから、「紫雲英(ゲンゲ)」という和名が付いたそうです。
草丈は10~30cmほどに生長し、地面をはうように広がっていきます。そして春になると蝶に似た花が輪になって茎先につき、白詰草に似た姿になります。この花が蓮(ハス)の花と似ていることにちなんで蓮華草と呼ばれるようになりました。
蓮華草(レンゲソウ/ゲンゲ)の育て方のポイントは?
日当たりがよい場所に植え、土が乾かないよう水やりをすれば、手をかけずに育てることができます。乾燥には弱いので注意してください。
蓮華草(レンゲソウ/ゲンゲ)の種まきの時期と方法は?
蓮華草は、根が弱く移植を嫌うので、種を鉢や地面に直接まいて育てていきます。9月下旬~11月上旬が種まきの適期です。種と砂を一緒に袋に入れてもみ、種の表面に軽く傷を付けておくと、発芽率が高まりますよ。
赤玉土(小粒)7:腐葉土3の割合で混ぜた土など、水はけと水もちのバランスがよい土を準備し、種をまいたらうっすらと土を被せて水やりをします。地植えは、土を深さ10cmくらい耕しておき、腐葉土を混ぜ込んでおくとよいですよ。種まき後は、発芽するまで土が乾燥しないよう水やりをして管理していきます。
蓮華草(レンゲソウ/ゲンゲ)の水やり、肥料の与え方は?
水やり
レンゲソウは乾燥を嫌います。また、思ったよりもよく水を吸い上げるので、水不足にならないよう注意が必要です。鉢やプランターは、土の表面が軽く乾いてきたら水やりをしてください。地植えは、極度に乾燥したときだけ水やりをすれば十分です。
肥料の与え方は?
蓮華草は、根に根粒菌と呼ばれる菌をもち、空気中の窒素を取り入れる働きがあることから、特に肥料は必要ありません。
蓮華草(レンゲソウ/ゲンゲ)は春のガーデニングに活用できる
野山ではよく見かける蓮華草は、私たちにとってはありふれた存在ですよね。ただ、花が小さくかわいらしいことや、丈夫な性質から、意外とガーデニングも取り入れられているんです。はって生長する性質をいかした、寄せ植えの前面や鉢植えにして楽しむことができますよ。元々古くから日本に自生し、病気や害虫の恐れもほとんどないことから、植物を気軽に栽培して楽しみたい人におすすめです。
更新日: 2016年04月03日
初回公開日: 2016年04月03日