アーティチョークは変わった形をした野菜で、イタリアンやフレンチによく用いられます。変わった形が特徴で、日本ではまだあまり流通していませんが、ヨーロッパやアメリカでは人気の食材として親しまれています。今回は、アーティチョークの花言葉、食べ方についてご紹介します。
アーティチョーク(チョウセンアザミ)の花言葉
『傷つく心』『警告』『独立独歩』『傷つく恋』『そばにおいて』『孤独』『厳格』
人を寄せ付けないようなアーティチョークの花言葉は、大きな葉の先にトゲがあり、触れるとケガすることに由来するとされています。
アーティチョークの花の色や別名は?
- 学名
- Cynara scolymus
- 科・属名
- キク科チョウセンアザミ属
- 英名
- Artichoke
Globe artichoke
- 原産地
- 地中海沿岸
- 開花期
- 6~7月
- 花の色
- 紫
- 別名
- 朝鮮薊(チョウセンアザミ)
アーティチョーク草丈2mほどにまで生長する多年草で、ツボミを食用にし、葉や根は薬草として利用されます。便秘解消や高血圧、糖尿病、骨粗しょう症に効果があるとされ、食物繊維やミネラルを豊富に含んでいるとされています。
原種はヨーロッパに自生していた野生のアザミで、古代ギリシア・ローマ時代以降に今の形に品種改良され、15世紀のイタリアで本格的に栽培が開始されたのをきっかけにヨーロッパに広まっていきました。日本へは江戸時代にオランダからもたらされましたが、栽培環境が合わないことから野菜としては普及せず、今では主に観賞用の植物として知られています。
和名は「朝鮮薊(チョウセンアザミ)」とされていますが、日本に自生するアザミとは属が違い、別の種類の植物とされています。これは、日本に渡来した当時は「朝鮮」が外国を意味しており、花の形がアザミに似ていたことから名付けられました。「Artichoke」とはアラビア語で「巨大なアザミ」という意味を持っています。
アーティチョークの花は食べられるの?
アーティチョークのツボミは、塩茹でにして食べるのが一般的です。ツボミの下が最もおいしい場所で、そら豆のような風味を楽しむことができます。
収穫したツボミは茎の部分を切り落とした後、まず水をはって塩を入れたボールに、逆さにした状態で30分ほど浸けておきます。こうすることで、ツボミの間に入ったゴミや虫が取り除くことができますよ。
このとき、酸化して黒ずむのを防ぐために、お酢かレモン汁を水に加えておくといいです。その後水から取り出したツボミは、トゲのある部分に注意しながら上部を1~2cmほど切り落とします。
そして鍋にたっぷりと水をはり、アーティチョークに塩やレモン、ローリエなどをお好みで加えて約30分茹でます。芯の部分に竹串がスッと入るようになったらザルにあげ、食べやすい大きさにカットするか、そのまま1枚1枚はがすようにして、ソースやドレッシングをつけて食べてください。
茹でてカットしたアーティチョークは、保存食にするのもおすすめです。ローリエや粒こしょう、ニンニクなどと一緒にオリーブオイルに漬ければ、ワインにぴったりのおつまみになりますよ。
アーティチョークの花言葉は悲しいけど…
アーティチョークの花言葉は悲しいものや厳しいものが多いですが、葉に含まれるシナリンという物質は、肝臓を解毒する作用があるとされています。
独特のほろ苦さがありますが、ベトナムでは二日酔いに効果があるお茶として親しまれています。アーティチョークを育ててみるなら、お茶も楽しんでみるのもいいかもしれませんね。
更新日: 2022年09月07日
初回公開日: 2015年07月23日