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【ハナショウブの育て方】植え替えや株分けの時期と方法は?

花菖蒲は、梅雨の風物詩として江戸時代から愛されてきた花です。青や紫の花が知られていますが、5,000を超える品種があるとされており、草姿や花色も様々。

そんな花菖蒲を、鉢植えや庭で育てると、梅雨の長雨で憂鬱な気持ちも、少しすっきりするかもしれません。今回は、植え替えや株分けの時期と方法など、花菖蒲の育て方についてまとめました。

 

ハナショウブの育て方!苗植えの時期と方法は?

種で育てると親株よりも劣った花になってしまうことから、苗から育てるのが一般的です。植え付けは、3~7月か、9~11月が適しています。

鉢植えは、苗よりも1回り大きな鉢に植えます。地植えは、日当たりのよい場所を選んで土を耕しておき、植え付けます。いずれの場合も、根っこが隠れる程度と浅く植えるのがコツです。

ハナショウブの育て方!土作り・水やり・肥料の与え方は?

土作り

水はけと水もちのバランスがよい、弱酸性の土を好みます。鉢植えは、赤玉土(小粒)8:ピートモス2の割合で混ぜたものか、市販の草花用培養土を利用します。地植えは、水はけがよすぎるとき、庭の土に完熟堆肥やピートモスを混ぜると水もちがよくなりますよ。

水やり

常に土が湿っていても根腐れを起こしますが、極端に乾燥すると株が弱ってしまいます。鉢植えは、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えてください。地植えは、基本的に水やりの必要はありません。

肥料の与え方

植え付けるときに肥料は必要ありませんが、毎年9~10月には株を太らせるために肥料を忘れず与えます。ゆっくりと効く緩効性化成肥料か、油かすがおすすめです。また、同様のものを3~4月と7月に1回ずつ与えると、生育がよくなります。

ハナショウブの剪定!花がら摘みの時期と方法は?

枯れた花をそのままにしておくと種が付き、株が弱ってしまいます。また、花が腐ってそのまま株全体が枯れてしまうことも。終わった花は、根元から刈り取ってしまいましょう。

ただ、葉っぱは根に栄養を送る役割があり、切り取ると翌年の花が咲きづらくなるので、切り取らないようにしてください。

ハナショウブの植え替えの時期と方法は?

何年も同じ場所で育てていると、土の栄養不足や害虫によって連作障害を引き起こし、株が生長しなくなります。鉢植えは毎年、地植えは2~3年に1回植え替えをしましょう。

地上部が枯れる7月上旬頃が適期で、同時に株分けをすると効率的ですよ。植え替えの手順は、植え付け時と同じです。

ハナショウブの増やし方!株分けの時期と方法は?

植え替えのタイミングと同じ7月上旬頃に、株分けをして数を増やします。きれいに花が咲いた年に行うと、成功しやすいですよ。

1. 根を傷つけないよう株を掘り上げる
2. 葉っぱの長さを30cmほどに切り、傷んだところは切り落とす
3. 根に付いた土をほぐしたら株の中心にハサミやナイフを入れ、真っ二つに分ける
4. 茎を、株元から3~5cmのところで切り落とす
5. それぞれの株に根が2~3本付くように手やナイフで株を細かく分ける
6. それぞれの株を、鉢や地面に植え付ける

ハナショウブの栽培で注意する病気や害虫は?

アヤメキバガ(メイチュウ)

春と夏に発生しやすい蛾の幼虫で、アヤメの仲間しか食べません。特に花芽を食べてしまい、花付きを悪くする原因となります。

幼虫は葉っぱや新芽の中に食い込んで生息することから薬が効きづらいので、ピンセットなどでつまみ、株から取り除いていきます。

コガネムシ

コガネムシの幼虫は、花菖蒲の根を食い荒らします。乾燥した場所で発生しやすいので、注意してください。土の中に潜んでいるので、株元に殺虫剤を散布して駆除します。

ハナショウブの育て方のポイントは?

日当たりがよい場所で育てることがポイントです。花菖蒲をたくさん育てている菖蒲園では、開花期だけ畑に水を溜めることで、景観を美しく保ち、連作障害の原因となる物質を流して予防しています。水は溜めず、土の表面が乾燥したらたっぷりと水を与えて育てていきましょう。

ハナショウブの栽培はむずかしくない

花菖蒲は、水の中に植えられているイメージがありますが、実は他の植物と同じように、地面や鉢で簡単に育てることができます。

中でも、江戸系と呼ばれる菖蒲園に植えるために作られた品種群は、病気や直射日光に強く、はじめての方におすすめです。

初回公開日: 2015年11月24日