ユニークな見た目にびっくりしてしまうスーパーフード、バジルシード。ダイエットの効果が高く、美容と健康に効く食材として、最近話題を呼んでいます。今回は、そんなバジルシードについて、栽培方法や収穫時期、戻し方などを詳しくご紹介します。
バジルシードとは?どんな効果がある?
バジルシードとは、シソ科・メボウキ属に分類される一年草である、スイートバジルの種のことを指します。粒はとても小さく、黒ゴマのような見た目をしていますが、水分を含むことで30倍ほどの大きさに膨れあがります。
約50%が食物繊維でできており、そのほとんどが不溶性なので、腸内環境を整えてくれる働きが期待できます。また、α-リノレン酸が豊富に含まれているので、ガンを抑制する、高血圧予防、老化防止、脂肪の燃焼促進などの効果があります。
カロリーは、10gで10kcalと、低カロリーなこともうれしいポイントです。
バジルシードを栽培する時期と方法は?
バジルシードは、スイートバジルの種なので、家庭菜園でも簡単に栽培ができます。種まきの適期は、4~6月の気温が20℃以上になる頃が適しています。初心者は苗から育てると簡単です。
- 培養土に種をばらまく
- 光を好むので薄く土を被せる
- 発芽するまで土が乾かないよう日向で管理する
- 発芽して本葉が出たら、混み合ったり元気がなかったりする苗は間引く
- 土が乾いてから水やりをしながら引き続き管理する
- 本葉が4~5枚の頃に液体肥料を与える
- 株同士の間隔が20~30cmになるよう間引きながら数を調節する
- 15cmほど育ったら茎の先端を摘んで摘心する
- たくさん生えた葉っぱはハーブとして収穫し、料理に使う
- 花が咲いたら茶色くなるまで待つ
バジルシードを収穫する時期と方法は?
7~9月に咲くバジルの花は、摘み取ってしまわずにそのまま育てます。9~10月になると、下の方から花がだんだんと茶色く枯れたようになってくるので、全体が茶色く変わったら株元から茎を切って収穫していきます。種が落ちてしまう前に収穫しましょう。乾燥させたら、株から種だけを取り、ゴミなどを取り除いてから密封できる容器に乾燥剤と入れて保存してください。
バジルシードの戻し方は?
バジルシードは、小さじ1杯に対して約150mlの水で戻します。一見、少なそうに思いますが、水分を含むことによって30倍に膨らむので大丈夫。20~30分ほどでプルプルとした質感に変化しますが、12時間以上水に浸しておくのがおすすめです。夜に用意して翌朝に使うほか、数日間は保存ができますよ。
バジルシードの食べ方!注意点は?
摂取量を守る
便秘やダイエットの効果が高いバジルシードですが、1日の摂取量は9gを目安にしてください。グルコマンナンとい不溶性食物繊維なので、摂りすぎは逆に硬い便になり、便秘につながってしまいます。
薬と一緒に食べない
バジルシードの成分は、半分以上が食物繊維です。食物繊維は、薬品の有効成分まで吸着して、体が吸収できなくなってしまうので、時間をあけて摂取するようにしてください。
カビに注意する
海外から輸入したバジルシードには、まれにカビが発生していることがあります。とくに「アフラトキシン」というカビは、発ガン性物質なので、適切な検査を施した安全性のあるものを購入してください。また、家庭で保存する場合も、冷蔵庫で保存したり、乾燥剤と一緒に保管したりと対策をします。
必ず水で戻す
バジルシードは、直接ジュースに入れても膨らみません。必ず水で戻し、ジュースなどに入れるときは、しっかり水を切ってから使いましょう。また、種にはアブシジン酸という発芽毒があり、ミトコンドリアにとって有害だといわれています。ミトコンドリアの働きが悪くなると、免疫力の低下や冷え性、むくみ、生理不順などのトラブルが起こることがあります。毒性は水に浸けるだけで無効化できるので、水に浸してから必ず使うようにしてください。
バジルシードは美容と健康を手に入られる効果的なスーパーフード
バジルシードは、便秘に悩む人やダイエットに取り組みたい人によい効果をもたらすスーパーフードです。また、貧血の予防や乾燥肌、シワ、たるみといった美肌づくりにも効果が期待できます。女性にとってうれしい効果ばかりで、たくさん摂取したくなりがちですが、多く摂りすぎるのは逆効果。しっかり量を守って、安全に美容と健康を手に入れてくださいね。
更新日: 2018年10月05日
初回公開日: 2016年06月11日