チアシードといえば、栄養豊富なことに加え、水で膨らむ性質から腹持ちがよくダイエットにも最適と今話題の食品ですよね。スムージーやヨーグルトなどに加えれば、プチプチとした食感が楽しめます。そんなチアシードを実らせる植物のチアは、夏の花として知られるサルビアの仲間で、自宅で栽培して収穫できてしまうんですよ。今回は、チアシードの栽培時期や方法、育て方のポイントなどをご紹介します。
チアシードの育て方のポイントは?
製造年月日の新しい食用のチアシードを植え付け、生育適温を保つことがチアシードを育てるポイントです。時期によってはネット通販などで種や苗を購入できることもありますが、基本的にチアシードの種は市販されていません。そのため、「新品・無添加・無農薬」のチアシードを選ぶことも大切になってきます。
チアシードの種まきの時期と方法は?
気温が20度以上保たれるようになった、5月が種まきの適期です。気温が下がると枯れてしまうので、株がしっかりと育つまでは室内で管理した方が安心です。
- クッキングペーパーやスポンジに水を含ませ、タッパーや深めのお皿に入れて苗床を作る
- 苗床の上にチアシードを重ならないようにまく
- 苗床が乾かないよう霧吹きで湿らせながら、明るい日向で管理する
- 1週間ほど経つと発芽する
- 苗が生長したら、育苗ポットに1株ずつ移す
チアシードの苗植えの時期と方法は?
発芽したチアシードは、最終的に草丈100cm以上に生長します。そのため、深さが20cm以上ある鉢やプランターに植え付けてください。6号鉢に1株、60cmプランターに3~5株が植える数の目安です。株同士の間隔は10~20cmほど空けるようにしてください。また、できれば草丈が10~15cmくらいになるまで、赤玉土(小粒)を入れた育苗ポットで育てるとよいですよ。
チアシードの土作り、水やり、肥料の与え方
土作り
チアシードは水はけと水もちのバランスがよい土を好みます。自分で作るときは赤玉土(小粒)6:腐葉土3:バーミキュライト1の割合で混ぜた土がおすすめ。市販の野菜用培養土をつかってもかまいません。
水やり
土の表面が乾いたら、底から流れ出るくらいたっぷりと水を与えます。極端に乾燥してしまうと、蕾や花が枯れ落ちて、結果的に収穫量が減るので気をつけてください。ただ、水の与えすぎは根腐れを引き起こしてしまいます。
肥料
特に肥料は必要ありません。生育が気になるようであれば、野菜用の液肥を水やり代わりに与えるくらいで十分です。
チアシードの収穫の時期と方法は?
チアシードは5月に種まきをすると、10月頃から花が咲きはじめます。この花が咲き終わり、実がなる12月頃に収穫の適期を迎えます。花穂のところを切り離し、触るとポロポロと種がこぼれ出てきます。新聞紙の上などに種を出したら、ゴミや茎葉、殻を取り除いてください。後は、乾燥剤と一緒に密閉できる容器に入れて、冷暗所で保存してください。
チアシードの栽培で注意したい病気や害虫は?
チアシードを栽培している中で注意するのは、軟腐病や灰色カビ病といったカビが原因の病気と、カイガラムシやハダニといった害虫です。病気に関しては、一度感染すると回復しないので、病気にかかったところは切り落としてください。株全体に広がってしまったときは、株ごと土から抜き取って処分してください。害虫は見つけたらすぐに薬剤を散布して駆除していきます。
チアシードの栽培は気温管理が大切
チアシードは南アメリカ原産の植物なので、20度を下回る環境だとすぐに枯れてしまいます。また、収穫できるまでに時間がかかるので、管理しやすい鉢やプランターでの栽培がおすすめです。自分で育てると、購入するよりもリーズナブルで、思い切って色々な食品に加えて楽しむことができます。特に手間もかからないので、これまで植物を育てたことのない人でも、チャレンジしやすいですよ。
更新日: 2016年06月09日
初回公開日: 2016年06月09日