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【ボケの木の育て方】植え付けや剪定の時期・方法は?

ボケは、庭木として古くから親しまれる花木で、春に梅のような丸みのある花を咲かせます。中国原産なので、日本の気候にもなじみやすく、初心者でも育てやすいことから、鉢植えや盆栽としても楽しまれています。

今回は、そんなボケの木の育て方をご紹介します。

ボケの木の育て方!種まきや苗の植え付け時期と方法は?

ピンク色のボケの花の画像

ボケは、挿し木で増やして育てた苗を購入して鉢植えや地植えにしていくのが一般的です。野生種の場合は種から育てることもできますが、木が成熟するまでに時間がかかります。

種まき

ボケの木は、結実し、秋に果実をつけます。その果実の中にある種を取り出し、よく水洗いしたものを赤玉土や種用の培養土の入った鉢や箱にばらまいていきます。その後は屋外に置き、乾かさないように管理すると、春に発芽します。ある程度苗が育ったら、鉢か庭に植え替えましょう。

苗植え

苗は、9~11月に鉢か庭に植え付けて育てることができます。鉢植えにする場合は、赤玉土5:腐葉土3:川砂2の割合で混ぜた合わせた、水はけのいい肥沃な土を準備します。そして、苗よりも一回り大きな鉢に植え付けていきましょう。その後は、日当たりの良い窓際で管理していきます。

地植えの場合は、日当たりがよく風通しのいい場所を選んで植え付けていきます。あらかじめ庭土を根鉢の2倍の幅と深さ掘り上げ、腐葉土や堆肥を混ぜ込んでおきます。そして植え付け、棒などでつついて根と土をなじませていきます。ぐらつく場合は、支柱を立てて安定させてあげると安心です。

ボケの木の育て方!水やり・肥料の与え方は?

ジョーロで植物に水やりをしている画像

水やり

ボケの木を庭に植える場合、一度根付いてしまえば水やりをする必要はありません。ただ、植え付け後2か月間と、真夏と冬で極端に乾燥する場合は、水やりを行います。鉢植えの場合は水切れしやすいので、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えてください。

肥料の与え方

地植え、鉢植えともに、植え付け時に元肥として緩効性の化成肥料を土にすきこんでいきます。そして、庭に植える場合には、1月〜2月頃に寒肥として骨粉入り固形油粕などを与えます。鉢植えの場合は、花の終わった直後と6月、9月にそれぞれ1回ずつの計3回、骨粉入り固形油粕や緩効性の化成肥料を与えます。

ボケの木の育て方!植え替え時期と方法は?

ピンク色のボケの花の画像

ボケの木は、鉢植えの場合のみ2~3年に1回の頻度で植え替えを行います。時期は、植え付けと同じ9~11月が適期です。

鉢から株を取り出し、根をほぐして1/3ほど切り詰め、新しい土に植え替えます。鉢は株よりも一回り大きなものがいいですよ。ただ、植え替えをすると株にストレスがかかります。そのため、植え替え直後は日陰で管理しましょう。また、翌年には花が咲かないことがあるので注意してください。

ボケの木の剪定時期と方法は?

植物用の剪定ばさみの画像

木が生長すると、短い枝が増え、幹への日当たりや風通しが悪くなります。そのため、花が咲き終わった4月下旬~5月下旬に、花がらを摘み取り、花芽を2、3芽ぐらい残して、伸びている枝を2~3cmほどの長さに切り詰めます。この剪定を行うことで、新しい芽を出させることができます。

その後、11~12月に、蕾の生育をよくするために、蕾のついていない枝を1cmほどの長さに切っていきます。この他に、庭植えの場合は、落葉期に枯れ枝や徒長枝を剪定すると樹形が整います。

ボケの木の増やし方!挿し木や根ふせの時期と方法は?

ピンク色のボケの花の画像

ボケの木は、挿し木と根ふせで増やすことができます。

挿し木

挿し木の場合は、6月か9月〜10月に、枝を10cm程度の長さに切り、水の入ったコップにしばらく入れて水を吸わせます。そして水揚げをしたら、切り口に成長剤のルートンなどをまぶし、赤玉土や鹿沼土などの挿し木用土に挿していきます。その後は、風の当たらない日陰で、水を切らさないように管理すると、翌春には苗が育って、鉢や庭に植えられます。

根ふせ

根ふせの場合は、5~10cmほど太めの根を切り、赤玉土の上に横に寝かせます。そして、根が隠れる程度に薄く土をかけて、明るい日陰で管理します。

ボケの木が注意する病気や害虫は?

ボケの木は、根頭がん腫病、赤星病にかかる可能性があります。また、グンバイムシが寄生することもあります。

根にコブができる根頭がん腫病は、土壌で繁殖する細菌性の病原菌です。感染しても急激に枯れることはありませんが、次第に生育が悪くなってしまいます。また、菌は土の中で長期間生きるので、一度発生した場所に植えると再発することがあります。そのため、発病したら株をまわりの土と一緒に掘り起こし、処分することが大切です。

赤星病は、葉から次第に枯れていく病気です。葉の表面にオレンジ色の斑点があらわれ、その範囲が大きくなってくるにしたがって、葉裏に房状に毛羽立った円形状の病斑を生じます。発病初期であれば、7~10日おきに数回、オーソサイド水和剤などの園芸用殺菌剤を散布しましょう。また、病変部分は速やかに切り取ると、ボケの木をそのまま育て続けられる可能性が高まります。

グンバイムシは、葉裏に寄生して植物の栄養を吸汁し、木の美観を損ねるだけでなく、生育を悪くしてしまいます。風通しが悪いと発生しやすくなるので、きちんと剪定して予防しましょう。また、オルトランC、オルトラン液剤などの浸透移行性剤で防除することができます。

ボケの木の育て方のポイントは?

ピンク色のボケの花の画像

ボケは、夏の暑さや冬の寒さに強く、日本の気候に適した植物です。乾燥しない土壌で、日がよく当たり、風通しがいい場所であれば、土質を選ばずよく育ってくれます。

ただ、トゲがあるので、人のよく通るところに植えるのは避けましょう。また、水切れに弱いので、鉢植えの場合は特に水切れに注意するようにしてください。

ボケの木は盆栽にもできる

赤色のボケの花の画像

ボケの木は、庭植えや鉢植えだけでなく、盆栽としても楽しむことができます。盆栽にする場合も、日本の気候になじみやすいことから、育てやすいです。ただ、枝が細かく分かれないという特性があるので、どういったシーンで鑑賞したいかを考えながら、植え付ける方法を検討すると、ボケの木を長く楽しめそうですね。

 

初回公開日: 2015年08月10日