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花菖蒲(ハナショウブ)の花言葉とは?見頃の季節や種類・品種は?

花菖蒲は、すっとした草姿と、落ち着いた青紫色をした花が古風な雰囲気を演出してくれる草花です。生け花の花材としても人気があり、5月5日の端午の節句に飾られている姿を見かけますよね。今回は、そんな花菖蒲の花言葉や、見頃の季節、名所、種類などについてご紹介します。

花菖蒲(ハナショウブ)の花言葉とは?

『うれしい知らせ』『あなたを信じる』『心意気』『優しい心』『優雅』『信頼』

「うれしい知らせ」は、アイリスと同じで、同じアヤメ科に属する植物の多くに付けられている花言葉です。「優しい心」「優雅」は、垂れ下げるように咲いた花姿に由来します。また、5月5日の端午の節句に飾られる花とされることにちなんで、「心意気」という花言葉が付けられました。

花菖蒲(ハナショウブ)の学名・原産国・英語

学名
Iris ensata var. hortensis
Iris kaempferi
科・属名
アヤメ科・アヤメ属
英名
Iris sanguinea
Japanese iris ※アヤメとカキツバタを含むときがある
原産地
日本、朝鮮半島~東シベリア
開花期
6~7月
花の色
青、青紫、紫、白、ピンク、黄、複色
別名
菖蒲
アイリス

花菖蒲(ハナショウブ)とは?野花菖蒲(ノハナショウブ)の園芸品種?

ハナショウブ 花菖蒲 地植え 青 (2)

花菖蒲とは、アヤメ属に分類される多年草です。日本から朝鮮半島、中国、東シベリアの広い範囲に分布し、水辺や湿原に自生しています。野生の野花菖蒲(ノハナショウブ)の園芸品種として、江戸時代中期以降から盛んに品種改良が行われ、今では5,000種以上の品種があるといわれています。すっと伸びた茎の先に青や紫の花を咲かせます。花びらは3枚、6枚、八重咲きと品種によって様々で、3日ほどの短い期間で枯れ落ちてしまいます。

花菖蒲、アヤメ、カキツバタの違いは?

アヤメ科の植物は似ているものが多く、花菖蒲とアヤメ、カキツバタは区別が付きづらくなっています。また、端午の節句に菖蒲湯にして楽しまれるのはサトイモ科の菖蒲で、花菖蒲とは別物です。違いを表にまとめたので、見分けるときの参考にしてください。

花の名前 ハナショウブ(花菖蒲) カキツバタ(燕子花、杜若) アヤメ(文目、綾目)
科・属 アヤメ科・アヤメ属
生息場所 池や沼の近くの湿地 草原などの乾いた土地
開花時期 5~6月
花の模様 付け根に黄色い模様 付け根に白い(淡黄色)模様 付け根に網目状の模様
草丈(cm) 80~100 50~80 30~60
葉っぱ 面に1本、裏に2本の葉脈がある 葉脈が目立たず、やや幅広 葉脈は目立たず、細い

花菖蒲

ハナショウブ 花菖蒲 地植え 青 (4)

カキツバタ

カキツバタ

アヤメ

アヤメ (2)

花菖蒲(ハナショウブ)の見頃の季節や名所は?

5~7月が開花期で、6月上旬~7月上旬に見頃を迎えます。群生する姿が美しいことから、全国にはたくさんの名所がありますよ。特に有名なところは、堀切菖蒲園(東京都)、長井あやめ公園(山形県)、加茂花菖蒲園(静岡県)、播州山崎花菖蒲園(兵庫県)で、地域の観光名所として、多くの花菖蒲が植えられています。

花菖蒲(ハナショウブ)の種類や品種は?

ハナショウブ 花菖蒲 地植え 青 (5)

花菖蒲は、品種が作られた時期や場所によって幾つかの系統があります。もともとは、「江戸系」「伊勢系」「肥後系」の3種に大別されていました。ただ、近年は系統間での交配も行われるほか、海外で作られた品種も見かけるようになり、「外国系」や「長井系」とよばれる系統分けがされることがあります。以下に、それぞれの特徴をご紹介します。

江戸系(江戸種)

江戸時代後期頃に作られた品種の系統で、色や形、大きさのバリエーションが豊富です。中でも3枚の大きな花びらを付ける「三英咲き」の品種が多く分類されています。花菖蒲園に群生させることを目的に作られたものばかりなことから、病気や直射日光に強く、育てやすいという特徴があります。

伊勢系

江戸時代末期頃から、伊勢(三重県)で作り出された品種の系統です。三英咲きで、花びらの縁がちりめん状になっていたり、波打っていたりするのが特徴です。また、葉っぱと花が同じ高さにします。1952年に、「伊勢菖蒲」の名称で三重県の天然記念物に指定されたことで、全国に知られるようになりました。

肥後系

江戸時代末期に、江戸系の品種を肥後(熊本県)で室内用に改良したのがはじまりです。草丈が低く、6枚の花びらを持つ「六英咲き」の大きな花を咲かせることが特徴となっています。風雨に弱いので、鉢植えにして単体で楽しむのが向いています。

長井古種(長井系)

山形県の長井市で保存されている品種で、江戸系よりも古い時代から栽培されていたとされています。草丈が高くて花が小さく、原種の特徴を強く残しています。野性的ですが、花色が多彩で、清楚な美しさを持ちます。

雑種系

黄色いキショウブの花

自然交配ではなく、人工的に近縁種のキショウブやカキツバタと交配させて作り出された品種群です。黄色花の「愛知の輝き」などがよく知られています。

外国系

アメリカ等で作り出された品種の総称です。日本では作り出されないような豊かな色彩と、ボリュームのある派手な花姿が特徴です。

花菖蒲(ハナショウブ)の名所を訪れてみよう

ハナショウブ 花菖蒲 地植え 青

菖蒲園のイメージが強いことから、花菖蒲の栽培には広い土地が必要と思われる方が多くいます。しかし、肥後系など鉢植えにして室内で楽しめるような品種もたくさんありますよ。シチュエーションに合わせて、品種の系統を選ぶと安心です。まずは1株育ててみるところからチャレンジしてみてくださいね。

初回公開日: 2015年11月24日