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【バラを簡単に増やすなら挿し木?】接ぎ木の方法や時期、台木の作り方も!

「手間がかかる」「病気にかかりやすい」という印象から、バラは育てるのがむずかしいと思われがち。でも、実際はポイントさえわかっていれば、育てるのは思いのほか簡単です。

だからこそ、バラを増やしてもっと楽しんでみませんか?今回は、そんなバラを挿し木と接ぎ木で増やす方法と、台木の作り方などについてまとめました。

バラの増やし方は「挿し木」「接ぎ木」「種まき」の3種類

バラを増やす方法には、挿し木と接ぎ木(芽接ぎ)、種まき(実生法)の3つがあります。

挿し木が最も簡単な増やし方で、台木を使った接ぎ木が次いで一般的な増やし方といわれています。挿し木は手間がかからず、はじめての方でも簡単に取り組めます。

接ぎ木は作業は大変ですが成功する確率が高く生長速度が早い、生長後の管理が簡単などのメリットがあります。

バラを挿し木で増やそう!時期は?

バラの挿し木に適した時期は、冬と夏の年2回あります。冬は、根付いて新芽が発芽するまで期間が長く、水分を切らさないようこまめに管理することが大切です。

夏に行うときは、生育期なので冬よりも早く生長するので、鉢植えにすぐできて、手間がかかりません。はじめての方は夏にチャレンジした方が成功率が高まりますよ。

バラを挿し木で増やそう!準備するものは?

バラの枝 その年に伸びた太く丈夫な枝を選びます。
長さは10~15cmくらいがよいです。
土を入れてバラの枝を挿す容器です。
枝がしっかり立つよう、深さのあるものがよいです。
市販されている挿し木用の培養土がおすすめです。
発根促進剤 ルートンなど。切り口に塗ることで根を生やしやすくします。
よく切れるカッターかハサミ 切り口に雑菌が入らないよう、清潔で切れ味のよい刃物で枝を切ります。

バラを挿し木で増やそう!方法は?

  1. 5枚葉を2個つけた枝を10~15cmくらいの長さに切り取る
  2. 枝のトゲをすべて落とす
  3. 切り口を数時間水につけて水揚げをする
  4. 切り口に発根促進剤をつける
  5. 先端の葉っぱを2~3枚残し、他を切り落とす
  6. 枝の切り口を斜めにカットする
  7. 容器に土を入れる
  8. 土の挿すところに割り箸で穴を空ける
  9. バラの枝を挿し、周りに土を盛って安定させる
  10. 日陰へ移動させて、発根するまで水やりを続けて土が乾かないようにする
  11. 根と新芽が生えてきたら鉢や庭の土に植え替える

挿し木したバラに根が生えた後はどうする?

挿し木をはじめてしばらくたつと、新しい根が生え、新芽が葉の根元から出てきます。その後1ヶ月ほどしたら鉢上げ(植え替え)をしてください。

そしてほかの鉢植えと同じように管理すると、新しい土に根を張り、新芽が葉の枝元から出てきます。植え替えの手順は、バラの苗の植え方と同じです。関連記事を参考にしながら、栽培を続けてくださいね。

バラの接ぎ木!時期や台木の作り方は?

時期

バラの接ぎ木は、経験がある方や園芸が好きな方が、挿し木の次のステップとして取り組むことが多い増やし方です。

適期は真冬から初春。この時期は、台木となるノイバラが休眠から覚めるタイミングなので、河川敷や郊外の野山で自生しているノイバラを見つけたときは、掘り出して自宅に仮植えしておきましょう。種を採取してノイバラを台木用に育ててもかまいません。

バラの接ぎ木の準備!台木の作り方は?

バラの接ぎ木は、台木という土台のノイバラに枝を挿して数を増やします。事前に台木と接ぎ合わせるバラの枝を用意しておき、苗植え、地植えの順に育てる場所を決めておきます。まずは台木の準備から。

ノイバラは、自生しているものを取りにいくか、種から育てましょう。ノイバラを用意できたら、土に植えた仮植え状態で保存しておきます。

1. 仮植えしていたノイバラを掘り起こし、根の部分をよく水で洗い流す
2. 太めの根を残して、余分な根を切り取る
3. 台木にする部分は小指より少し細めの枝を水平にカットする

バラの接ぎ木の方法は?

続いて、挿し木と同じように枝の下を切り落としておきます。そして、以下の手順で枝に接着します。接着した後は、鉢植えにしてある程度育て、十分育ってから地植えに移行します。

1. 水平に切った台木の切り口から内側1/4ほどのところに、垂直に1.5cmほど切れ目を入れる
2. 斜めの切り口を内向きに台木の切り口と合わせる
3. 接着部分を接ぎ木用ビニールテープで5~6回巻く

接ぎ木したバラを鉢植えで育てる

バラの接ぎ木は、鉢に植えた後湿度の高い環境で管理することが大切です。適度にのぞけるよう、透明な袋を鉢に被せるとよいですよ。

  1. 赤玉土(小粒)など肥料の入っていない土を用意する
  2. 植える前日に土を水で湿らせる
  3. 鉢やプランターに接ぎ口が見えないように接ぎ木の苗を植える
  4. ビニール袋などで鉢を覆う
  5. 温室や日当たりのよいところに移動させる
  6. 伸びて葉が開きはじめる
    ※このとき、木が黒ずんでシワが出ていたら失敗
  7. 葉が開きはじめたら、被せた袋に穴を開けて、徐々に普段の環境に慣らしていく
    ※葉が開くと水蒸気が出て湿度が上がりすぎ、カビが生えて根元が腐りやすくなるので注意
  8. 春になり気温があがってきたら、被せていたビニールを取り払い、つぼみができているなら摘み取る

鉢植えで育てたバラを地植えにすることもできる

接ぎ木したバラが十分に育てば、地植えにして育てることができます。ここからは、挿し木と比べて管理の手間も少なくなり、接ぎ木のメリットが感じられますよ。

地植えに植え替える作業は4月になったら進めていきましょう。

  1. 接ぎ木した苗がすっぽりと収まるくらいの幅と深さがある穴をほり、腐葉土を入れる
  2. 接ぎ口が見えるように接ぎ木した苗を植え、たっぷりと水やりをする
  3. 植えた後は毎月1回ずつ、苗に直接触れないように有機質配合肥料を苗の周りに施す
  4. 伸びてきた太い芽を育てつつ、初秋までこまめにつぼみを摘み取る
  5. 通常のバラの苗木と同じように管理していく

種まきや芽接ぎでのバラの増やし方は?

バラの増やし方にはほかにも種から育てる実生法(みしょうほう)と、開花後の芽から育てる芽接ぎがあります。いずれも難易度が高いので、バラの栽培に慣れてきた方はぜひチャレンジしてみてください。

実生法(種まき)

実生法とは種まきのことです。芽吹かせるのがむずかしく、他の種類のバラを受粉する可能性もあるので、親と同じ色や形のバラが育つとは限らないという特徴があります。専門家やけん勇者が交配によって新しい品種を生み出すときに行われる方法です。

芽接ぎ

芽接ぎは、開花してすぐのバラの芽を切り取って育てます。育て方は、接ぎ木と同じです。活力がある芽を利用するので、接ぎ木に比べて生長が早いといわれています。

ただ、ちょうどよいタイミングで元気な芽を切り取るのはむずかしく、家庭でバラを増やすのには向きません。

バラを増やすなら挿し木が簡単!

バラの挿し木や接ぎ木は、日頃の植物のお手入れとは違うので、最初はむずかしそうに見えますよね。ただ、バラの挿し木は成功率が高く、はじめての方でもチャレンジしやすいんですよ。

まずは、育ててみようという最初の一歩が踏み出せるかが大切。後は、子供を育てるように愛情深く毎日お手入れをしていれば、自然とたくさんのバラに囲まれた生活が送れるようになっているかもしれませんね。

初回公開日: 2015年05月22日