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【ヤブランの育て方】株分けでの増やし方、花言葉は?

上品な細葉が魅力のヤブラン。植えっぱなしでもよく育ち、一年中美しい葉っぱを楽しませてくれます。また、日陰でもよく育つことから、ガーデニングによく利用されますよ。

今回は、そんなヤブランの育て方や花言葉、株分けでの増やし方などについてご紹介します。

ヤブラン(藪蘭/リリオペ)とは?どんな花を咲かせる植物?

ヤブランは、キジカクシ科ヤブラン属に分類される常緑性の多年草です。名前に「ラン」とついていますが、ラン科ではありません。属名の「Liriope」は、ギリシャ神話に登場する泉のニンフ(妖精)「リリオペ」の名にちなみます。

寒さや暑さに強く、日陰でも育つことから、古くから緑化や造園の材料に用いられてきました。

葉っぱはオリヅルランに似て細長く、長さ30~50cmほどの葉をいくつも伸ばします。秋が近づくと葉元から30cmくらいの茎を伸ばし、上部に直径4mmほどの淡紫色の小花をみっちりとつけます。

この花姿が、同じキジカクシ科のムスカリに似ていることから、「サマームスカリ」という別名がつきました。

また、根につく豆粒大の塊は、古くは滋養強壮や解熱に使われる「麦門冬」という漢方薬として利用されてきました。

ヤブラン(藪蘭/リリオペ)の学名・原産国・英語は?

学名
Liriope muscari
liriope platyphylla
科・属名
キジカクシ科・ヤブラン属(リリオペ属)
英名
Summer muscari
Lily turf
Big blue lily turf
原産地
日本、中国、台湾、朝鮮半島南部
開花期
7~10月
花の色
紫、白、ピンク
別名
リリオペ
サマームスカリ
山菅(ヤマスゲ)
藪蘭(ヤブラン)

ヤブラン(藪蘭/リリオペ)の花言葉とは?

『謙虚』『隠された心』『忍耐』

「謙虚」という花言葉は、樹木の下や草陰にひっそりと群生する姿に由来します。「隠された心」は、長い葉っぱを密集させ、その中に隠れるようにして花をつけることにちなみます。

また、薄暗い場所でも丈夫に育つ様子から、「忍耐」という花言葉がつけられました。

ヤブラン(藪蘭/リリオペ)の種類や品種は?

斑入りヤブラン(フイリヤブラン)

ヤブランの園芸品種です。葉っぱの縁が黄や白い縞が入ります。通常のヤブランに比べて明るくさわやかな雰囲気があり、和風・洋風いずれの雰囲気にもよく似合います。

コヤブラン

草丈10~20cmと、ヤブランをそのまま小さくしたような見た目をしています。小さいながらも花のボリュームはあまり変わらず、地下茎でどんどん増えていきます。

ヒメヤブラン

コヤブランと同じくらいの草丈に加えて、葉っぱの幅が3mmほど細いことが特徴です。葉の感触もヤブランに比べてやわらかく、花がまばらにつきます。

ヤブラン(藪蘭/リリオペ)の育て方!苗植えの時期と方法は?

3~4月か、9~10月が植え付けの適期です。グランドカバープランツとして一年中流通していますが、苗は花がつきはじめる秋に多く出回ります。

寒さに強いので冬に室内に取り込む必要がなく、鉢植えも一年中屋外で育てられますよ。

ただ、冷たい風や霜に当たると葉が傷むので、樹木の根元や軒下など風雨をしのげる場所が植え付けには理想です。

鉢植えは、ラン鉢や花木用の鉢など、深さのある7号以上のものが適しています。地植えは、植え付ける場所の土を30cm以上深く耕し、株同士の間隔を15~20cm空けて植えるときれいな花壇になりますよ。

ヤブラン(藪蘭/リリオペ)の育て方!土作り、水やり、肥料の与え方

培養土 土 

土作り

水もちがよく、有機質を豊富に含んだ土を好みます。鉢植えは、赤玉土(小粒)7:腐葉土3の割合で混ぜた土か、市販の草花用培養土がおすすめです。地植えは、耕した土に腐葉土を2~3割混ぜておきます。

水やり

やや湿った環境を好みますが、乾燥にも強いことが特徴です。鉢植えは、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。地植えは、植え付け直後と生育期の水切れに注意すれば、特に水やりは必要ありません。

肥料

植え付けや植え替えのときに、油かすなどの有機肥料を土に混ぜておけば、追加で肥料を与える必要はありません。

ヤブラン(藪蘭/リリオペ)の育て方!植え替えの時期と方法は?

最終的には草丈50cmほどまで生長することから、鉢植えは2~3年に1回、1回り大きな鉢に植え替えをして生育を促します。適期や手順は、植え付け時と同じです。

株を大きくしたくないときは、株分けをするのも1つの方法ですよ。

ヤブラン(藪蘭/リリオペ)の剪定の時期と方法は?

軍手 剪定はさみ

古くなった葉っぱは、黄色く変色してきます。毎年芽吹く前の3月頃、地際の古い葉っぱを切り戻しておくと、見栄えがよくなります。

ヤブラン(藪蘭/リリオペ)の増やし方!株分けの時期と方法は?

植え替えと同じ3~4月か、9~10月が適期です。それぞれの株に3~5芽つくよう、根を手やナイフで分けていきましょう。あまり細かく分けすぎると枯れてしまうので注意してください。

ヤブラン(藪蘭/リリオペ)の栽培で注意する病気や害虫は?

炭疽病 タンソビョウ 葉

炭疽病

病害虫に強い植物ですが、まれに炭疽病にかかることがあります。炭疽病は、カビが原因の病気で、赤褐色をした楕円形の斑が葉っぱの表面に現れます。

高温多湿の環境で、水はけが悪いと発生し、雨で泥がはね返ったり、肥料の窒素分が多かったりすると助長されます。感染した葉はすべて取り除き、水和剤などを散布して拡大を防ぎましょう。

ヤブラン(藪蘭/リリオペ)の育て方のポイントは?

直射日光の当たらない場所に植えることがポイントです。耐暑性と耐寒性を兼ね備え、乾燥や日陰にも強いですが、強い日差しに当たると、葉っぱが焼けてしまいます。

ただ、全く日が当たらないと花つきが悪くなるので注意してください。

ヤブラン(藪蘭/リリオペ)は花だけでなく実もきれい

ヤブランは、1本で株立ちするので増えすぎる心配が少ない、ガーデニング初心者におすすめの植物です。

花や葉っぱを楽しむのが一般的ですが、晩秋から冬の間に実る黒紫色の実も素朴な味わいがあります。四季折々に違った姿で庭を彩ってくれますよ。

更新日: 2018年07月18日

初回公開日: 2016年01月13日

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