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ヒガンバナ

彼岸花(曼珠沙華/ヒガンバナ)とは?花言葉や別名の意味は?

日本では秋の花として親しまれる彼岸花。「リコリス」「曼珠沙華」とも呼ばれているのを知らない方も多いようです。映画や歌のタイトルにも使われたことから、日本では赤い花びらの彼岸花が一般的な名前として知られるようになりました。

今回は、そんな彼岸花の花言葉や学名の由来や別名、種類、開花時期や見頃の季節についてまとめました。

彼岸花(曼珠沙華/ヒガンバナ)の花言葉!白色やピンク色、赤色の意味は違う?

『情熱』『独立』『再会』『あきらめ』『転生』『悲しい思い出』『思うはあなた一人』『また会う日を楽しみに』

■ 色別の花言葉

白色:思うはあなた一人/また会う日を楽しみに
赤色:情熱/独立/再開/あきらめ/悲しい思い出/思うはあなた一人/また会う日を楽しみに
黄色:追想/深い思いやりの心/悲しい思い出

彼岸花は、その印象的な赤い花色から「情熱」「思うのはあなた一人」といった花言葉が生まれたといわれています。

しかし、彼岸花の花は死や不吉なイメージの方が強いですよね。それは、「彼岸花を家に持ち帰ると火事になる」「彼岸花を摘むと死人がでる」「彼岸花を摘むと手が腐る」といったいくつかの恐ろしい迷信があるためです。

これらは、花色や花姿が炎を連想させることと、彼岸花のもつ毒によるものとされています。決して怖い花言葉をもっているわけではないのですが、死や不吉な印象があることから贈り物として用いられることはほとんどありません。

彼岸花(曼珠沙華/ヒガンバナ)の学名・原産国・英語・別名は?

学名
Lycoris Radiata
科・属名
ヒガンバナ科・ヒガンバナ属
英名
Spider lily
原産地
日本、中国
開花期
7~10月(原種は9月)
花の色
赤、白、ピンク、黄、クリームなど
別名
彼岸花(ヒガンバナ)
曼珠沙華(まんじゅしゃげ/かんじゅしゃか)
死人花(しびとばな)
地獄花(じごくばな)
幽霊花(ゆうれいばな)
剃刀花(かみそりばな)
狐花(きつねばな)
捨子花(すてごばな)
毒花(どくばな)
痺れ花(しびればな)
天蓋花(てんがいばな)
狐の松明(きつねのたいまつ)
狐花(きつねばな)
葉見ず花見ず(はみずはなみず)
雷花(かみなりばな)
レッドスパイダーリリー
ハリケーンリリー
マジックリリーなど

彼岸花(曼珠沙華/ヒガンバナ)とは?どんな花を咲かせる植物?

彼岸花 花 ヒガンバナ 

彼岸花は、日本や中国に広く自生する球根植物です。その名前は、秋の彼岸の期間(秋分の日を入れた前後3日間)だけに花を咲かせることに由来しています。夏〜秋になると、赤や白い花を咲かせます。

彼岸花(曼珠沙華/ヒガンバナ)は花が咲いてから葉が伸びる

彼岸花は、花が咲いた後に葉っぱが伸び、秋に咲いて春に枯れるという通常の草花とは逆の生態をもっています。その葉と花を一緒に見ることがない性質から「葉見ず花見ず」と呼ばれ、昔の人は恐れをなして、死人花(しびとばな)や地獄花(じごくばな)などと呼ぶこともありました。

彼岸花(曼珠沙華/ヒガンバナ)はどうしてたくさんの別名があるの?

彼岸花 川 ヒガンバナ 

今でこそ夏に植えて秋に咲く植物はいくつもありますが、彼岸花の通常とは違う生態が昔の人々にとっては珍しく、また毒をもっていることも合わさり、恐怖や災害、危機を連想させる別名がたくさんつけられました。日本での別名は、方言のものを合わせて1,000以上あるとされていますよ。

また、学名は放射線状に花が咲く姿から、ラテン語で放射状を意味する「Radiata(ラディアータ)」とつけられました。一方、海外で呼ばれる名前には怖い印象はありません。英語(英名)の「レッドスパイダーリリー」は、その花姿がクモに似ていることに由来しています。また、「ハリケーンリリー」は、彼岸花が咲く時期に欧米ではハリケーンが頻繁に起こることから名付けられました。

彼岸花(ヒガンバナ)、曼珠沙華(マンジュシャゲ)、リコリスは同じ花?

彼岸花 畑 ヒガンバナ 

日本では「彼岸花」がこの花を指す一般用語となっていますが、リコリスが学名、彼岸花が和名、曼珠沙華が別名と、全て同じ植物を指しています。

学名は、甘草の名前で親しまれる「Licorice(リコリス)」と綴りは違いますが、同じ読みをしているので混同されがちです。

別名の曼珠沙華は、歌手の山口百恵さんが歌った曲のタイトルで有名になりました。これは、サンスクリット語で「天上に咲く紅い花」という意味があり、よいことがある前兆といわれています。

彼岸花(曼珠沙華/ヒガンバナ)の開花時期や見頃の季節は?埼玉県の巾着田が名所!

彼岸花 毒 ヒガンバナ 

彼岸花の開花の時期は、9月下旬あたりです。自生している原種は彼岸である秋分の日前後に花を咲かせますが、品種改良によって最近では夏〜秋の間に見頃の時期を迎えるものもでてきました。また、乾燥状態が続いた後に大雨が振ると、一斉に花が咲くという現象があります。これが「雨後の彼岸花」とも呼ばれる由縁です。もし彼岸花を見に出かけるなら、雨が止んだ後を狙うとよいですよ。

彼岸花が一望できる場所といえば、埼玉県日高市の「ひだか巾着田」が一番有名です。彼岸花の名所とも呼ばれる巾着田では、コスモスや菜の花なども自生しており、自然豊かな環境で育つ植物たちを見て楽しむことができます。

彼岸花(曼珠沙華/ヒガンバナ)の種類と品種!白やピンクも同じ種類?

ヒガンバナ 種類

彼岸花には何百という品種が存在し、今も品種改良によって日々新しいものが生み出されています。赤色がイメージカラーですが、原種には白、赤、黄、オレンジ、ピンクなどが存在します。ただ、日本では彼岸花の流通が少なく、園芸植物として人気が高くはありません。

リコリス・アルビフローラ(白花曼珠沙華/シロバナヒガンバナ)

白い花びらをしていることから白彼岸花とも呼ばれる品種です。花が咲いた後に葉がでる秋出葉型タイプで、花びらの縁がゆるやかな波を打って外側に反る特徴があります。

オーレア(ショウキラン/ショウキズイセン)

黄色の花びらをした原種で、秋出葉型なので花が咲き終わった後に葉っぱが生えてきます。上記のリコリス・アルビフローラ同様に、花びらが波を打って外に反り返る特徴があります。耐寒性が少しありますが、主に四国や九州に自生している品種です。

飢饉のときの食料として彼岸花(曼珠沙華/ヒガンバナ)は育てられていた

彼岸花 赤 花

彼岸花の球根は毒があります。地中に潜むモグラやネズミは、他の植物の根はかじっても、彼岸花のものはかじらないと言われています。毒と聞くとおっかないイメージがありますが、その美しい花とともに花名の由来や歴史的な事実も学んでいくと、彼岸花の印象が変わるかもしれませんね。

初回公開日: 2015年06月30日