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クロッカスの育て方|球根の植え方や時期、増やし方は?

球根性で春に花を咲かせるクロッカス。植えっぱなしでも毎年花を咲かせるほど丈夫なので、初心者でも育てやすい植物です。また、鉢植えや地植え以外にも、水栽培を楽しむこともできます。今回は、そんなクロッカスの育て方をご紹介します。

クロッカスの育て方!球根の植え方や時期は?

クロッカス

クロッカスは秋植えの球根で10~11月に球根を植えると、春に美しい花を咲かせます。日当たりがよく、水はけのよい土壌を好み、鉢植えか地植えで育てることができます。

鉢植えの場合は、4号鉢と赤玉土7:腐葉土3の用土を準備します。株間を3~5cmとって、深さ3cmのところに深く植えていきましょう。4号鉢の場合、4~5球植え付ける個数の目安です。

花の間隔を密にしたい場合は、もっと狭く植えてもかまいませんが、高温多湿を嫌う性質で、球根が大きく育たず次の年に利用しにくくなるので注意してください。植え付けたら水をたっぷりと与え、日当たりのいいところで管理します。

地植えの場合は、日当たりがいい場所を選びましょう。植え付ける前に、土壌の水はけをよくするために、20~30cmほど掘り起こした土に緩効性肥料や腐葉土を混ぜておきます。土の準備ができたら、深さ5cmのところに、株間3~5cmほどを空けながら植え付けていきます。

クロッカスの土作り、水やりの方法、肥料の与え方は?

土作り

クロッカスは土質を選ばない強い植物で、過湿を嫌い、水はけのよい土壌を好みます。植木鉢やプランターで栽培する場合は、赤玉土7:腐葉土3の用土を用いるか、球根専用用土、草花用培養土を使いましょう。

水はけが悪いと球根が腐るので、鉢底石や鹿沼土の大粒のものを底に入れるとよいですよ。地植えで庭土を利用する場合は、よく耕したものを用意し、腐葉土を混ぜておきましょう。

水やりの方法は?

クロッカスの水やりは、時期によって違います。発育が旺盛な植え付け~開花期までは、水分を必要とするため、土が乾いたらたっぷりと水を与えます。ただし、水のやり過ぎは球根が腐る原因となるため、土の表面が乾いたことを確認してから与えるようにしましょう。

鉢植えの場合は特に乾燥しがちなので、よく観察するようにしてください。開花中の水やりは、花に水がかかると溶けるように花びらが傷んでしまい、乾燥しても元に戻りません。そのため、根元に水を与え、花にかからないようにします。

花や葉が枯れて休眠期に入ったら、水やりをする必要はありません。地植えの場合は、植え付け時にたっぷりと水を与えたら、極端に土壌が乾燥していない限り水やりはしなくて大丈夫です。

肥料の与え方は?

肥料は、植え付けるときに元肥として苦土石灰や緩効性肥料を少量土に混ぜ込みます。その後植え付けから開花までは、追肥は必要ありません。開花後は早めにカリ成分の多い化学肥料(粒状のものや液肥)を追肥すると、球根が大きく育ちますよ。

クロッカスの育て方!花がらは摘むの?

クロッカス

クロッカスは、種をつけると、種を育てることに栄養を使うため、球根が大きくなりません。そのため、花が終わったら花がらを摘み、球根の栄養を消費しないようにします。

花が終わったら早めに根元から切り取ってください。ただし、葉は光合成をして栄養を作り出すために必要なので、枯れるまでは切り取らないようにしましょう。

クロッカスの球根を掘り上げる方法と時期は?植え替えはする?

花が終わり、葉が枯れる6月頃に球根を掘りあげます。ただし、3年ほどは植えっぱなしにしても大丈夫です。掘りあげた球根は日陰で乾燥させ、秋に植え付けるまでは、ネット等に入れて乾燥し場所で保存します。

クロッカスの増やし方!分球の方法と時期は?

クロッカス

クロッカスは、親球根の上に新しい球根が自然につきます。球根を掘りあげたタイミングで子球根がついていたら、分球して親球根と同様に乾燥させて秋まで管理します。

そして、秋になったら、上述した球根の植え方と同じ方法で育てていきます。小さ過ぎる球根は植えてもよく育たないので、球根の数が多い場合は、大きく育ったものだけを残してもいいですね。

クロッカスの水栽培の方法は?

クロッカスは水栽培で育てることもできます。まず、水栽培用の容器に、よく太った球根をセットします。このとき、水は球根の根が出る部分すれすれまで入れるようにしましょう。球根に水がついてしまうと腐ってしまうので注意してください。

最初は日陰で管理し、1ヶ月ほどして根が十分に伸びてきたら、明るい場所に移動します。その後は根の先端にかかる程度の水をこまめに交換していきましょう。

そうすると、春に花を咲かせてくれますよ。ただし、水栽培の球根は1年で消耗してしまい、土に植えてもまた育つことはないので注意してください。

クロッカスの育て方で注意する病害虫は?

クロッカスは強い植物なので、特に病害虫を心配する必要はありません。ただし、湿気に弱いので、水はけが悪い場所で育てたり、水を与え過ぎたりすると球根が腐る恐れも。育てる環境と水やりの頻度には注意をはらってくださいね。

クロッカスの花で春の訪れを感じよう

クロッカス

クロッカスは秋に植え付けた後は、花期まで管理がとても簡単な植物です。品種によって、花の色や大きさ、開花期が異なるので、開花期の異なる品種を選んで寄せ植えにすると、長い間花を楽しむことができます。クロッカスの花を咲かせて、春の訪れを感じられるとすてきですよね。

更新日: 2022年04月20日

初回公開日: 2015年07月13日

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