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イベリス(キャンディタフト)の育て方|切り戻しの時期や増やし方は?

小さな花が集まって大きな花のような姿になるイベリス。一年草と宿根草のタイプがあり、草丈も品種によって違うことから、寄せ植えの縁取りや鉢植え、アレンジメントなど様々なシーンで利用しやすい草花です。また、寒さに強いことから、育てやすいこともポイント。今回は、切り戻しの時期や増やし方など、イベリスの育て方をご紹介します。

イベリス(キャンディタフト)の育て方のポイントは?

イベリス キャンディタフト

日当たりと風通しのよい場所で育てることを基本に、タイプによって手入れの仕方を変えることが、元気に育てるコツです。イベリスは、一年草と宿根草のタイプがあります。一年草は、宿根草に比べて寒さに弱いことから、秋~冬は株元を腐葉土で覆うなど、防寒対策を施します。宿根草は寒さに強いですが、湿度の高い環境が苦手。風通しのよい場所に植え、土の水はけをよくしましょう。

イベリス(キャンディタフト)の種まきや苗植えの時期と方法は?

種まき

一年草タイプは、9~10月、宿根草タイプは3~4月に種まきをします。根が地面に垂直に生える直根性で、傷つくと枯れてしまうことから、移植を嫌います。たくさんの株を育てるときは、花壇やコンテナに種をばらまき、本葉が2~3枚になったら数を間引いて育てていくのが確実です。

育苗ポットで苗を育てるときは、赤玉土(小粒)など清潔な土に指で穴を空け、2~3粒種をまいて育てていきます。発芽したら育苗ポット1つにつき1株になるよう間引いていきます。本葉が2~3枚になったら、地面や鉢に植え替えてください。

苗植え

3~4月か、10~11月に鉢か地面に植え付けます。鉢植えは、1回り大きな鉢に苗を植えます。地植えは、日当たりと水はけのよい場所を選び、2週間くらい前から土作りをはじめてください。いずれも、根を傷つけないよう、根についた土は落とさずに植えるのがポイントです。

イベリス(キャンディタフト)の土作り、水やり、肥料の与え方は?

イベリス 花

土作り

水はけのよい中性~弱アルカリ性の土を好みます。鉢植えは、赤玉土(小粒)6:腐葉土4か、赤玉土(小粒)5:腐葉土4:パーライト1の割合で混ぜた土がおすすめです。

市販の草花用培養土を使うときは、2割ほど鹿沼土(小粒)やパーライトを混ぜて水はけをよくします。また、宿根草のタイプは、山野草用培養土を利用すると、生育がよくなりますよ。

地植えは、植え付ける2週間前に苦土石灰、1週間前に腐葉土や堆肥を土に混ぜて寝かせたものを使います。

水やり

鉢植えは、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。頻繁に水やりをすると、根腐れや蒸れによって枯れてしまうので注意してください。地植えは、特に水やりの必要はありません。

肥料の与え方

肥料はたくさん必要としません。宿根草タイプは、3~4月と10~11月にゆっくりと効く緩効性化成肥料を株元に軽く施します。一年草タイプは、発芽してから10~15日に1回、薄めた液体肥料を与える程度で十分です。

イベリス(キャンディタフト)の剪定の時期と方法は?

しぼんだ花をそのままにしておくと、種がついて株の栄養を奪ってしまいます。枯れた花は順次摘み取っていくことで、株の生育を保ち、長く花を楽しめるようになります。

イベリス(キャンディタフト)の植え替えの時期と方法は?

白い花 宿根イベリス

宿根草タイプのイベリスを鉢植えにしているときは、毎年植え替えをします。ただ、植え替えを嫌うので、ある程度鉢植えを楽しんだら、地植えにするのも1つの方法です。植え替えるときは、根を傷つけないよう鉢から取り出し、1回り大きな鉢に植えてください。手順や時期は、植え付け時と同じです。

イベリス(キャンディタフト)の増やし方!挿し木の時期と方法は?

一年草のタイプは種まき、宿根草のタイプは種まきや挿し木で数を増やすことができます。種まきは、植え付け時と同じ方法で行ってください。挿し木は、花が咲きはじめた5月頃か、9~10月が適期です。

挿し木

5~10cmほどの長さに茎を切り取り、先端の方の葉っぱを残して、他を切り落とします。そして、赤玉土(小粒)などの清潔な土に、切り口を挿していきましょう。発根し、根が十分に生えたら、鉢や地面に植え替えてください。

イベリス(キャンディタフト)の育て方で注意する病害虫は?

アブラムシ

アブラナ科の植物なので、アブラムシの被害にあうことがあります。アブラムシは、茎葉や新芽に寄生する害虫で、排泄物がすす病を誘発する危険も。大量に発生するので、見つけたらすぐに薬剤を散布して駆除しましょう。

イベリス(キャンディタフト)の花をガーデニングに取り入れよう

イベリス

イベリスには様々な種類がありますが、いずれも花つきがよく、ガーデニングに取り入れやすい草花です。丈夫で育てやすいので、初心者の方でも安心してチャレンジできます。好みの色を見つけて、寄せ植えを楽しむのもよいですよ。特に草丈の低い品種は、寄せ植えやハンギングに活用するのがおすすめです。

更新日: 2022年04月20日

初回公開日: 2016年01月04日

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